中世ドイツのビール醸造家を主人公にしたミステリー小説『ビールの魔術師』翻訳クラウドファンディング進行中
中世ドイツを舞台に繰り広げられるビール醸造にまつわるドイツのミステリー小説『ビールの魔術師』(原題:Der Bierzauberer)の日本での翻訳出版に向けてのクラウドファンデングが進行中だ。
目次
ドイツ人・元ビール醸造家の著者が描く人気シリーズ
著者はギュンター・テメス氏。ドイツ・ヴィットブルク出身で数十年間にわたりディプロム・醸造マイスターとして、世界各国で主にビールに関わる仕事をしていた異色の経歴を持つ。
現在は醸造家としての経験を活かし、新聞や業界紙、書籍などでビールやビール醸造の歴史について多数の執筆に携わっている。
『ビールの魔術師』の続編はドイツではすでにシリーズ5巻まで出版されており、今年8月には6巻が出版予定の人気小説だ。本作に続いて13世紀以降19世紀までのドイツ、ヨーロッパのビールの歴史を各時代の醸造家を主人公に話は続いている。
日本ではまだ紹介されておらず、日本人初のビアソムリエ資格を取得した森本智子氏が発起人になり、日本でも翻訳出版する計画だ。
史実を織り交ぜた中世ドイツのビール醸造家の物語
『ビールの魔術師』は架空の物語ではあるが、実在する場所や史実などを織り交ぜ、中世の人々の日常や、修道院の内部が生き生きと描かれている。
主人公ニクラスは、ビール醸造家を志す青年。ヴァイエンシュテファン修道院、ザンクト・ガレン修道院で醸造の腕を磨いていく。そんなかで、思いもよらない殺人ミステリーに巻き込まれ…。
小説の舞台のひとつになった現存する世界最古の醸造所「バイエルン州立・ヴァイエンシュテファン醸造所」の支配人マークス・エングレート氏から応援メッセージをいただいた。
応援メッセージはこちら。
過去と現在、フィクションと事実が交錯するようだ。
ビール醸造の歴史に興味を持つ人、中世ファン、ミステリー好きならこの本を避けて通ることはできないだろう。
主人公を襲う2度のペスト・パンデミックから我々は何を得たのか
本作では、ペストが2度猛威を振るう。
ヨーロッパを襲ったパンデミックの中、一部の民衆は自分が正義の使者であるかのように振る舞い、罪人を作り上げ私刑を行うことで正当性を証明しようとする。
そして、主人公が生涯をかけて築き上げてきたものにも危機が訪れる。
得体のしれないものに対する恐怖や迷信の流布は、今の世の中にも共通する部分がある。
この繰り返される歴史から、私たちは学ぶことはあるかもしれない。
クラウドファンディングは6月30日まで!
日本での翻訳出版はクラウドファンディングによって行われる。
6月30日(火)までに目標金額に達するとプロジェクトは成立。目標金額に未達成の場合、プロジェクトは非成立となり決済はされず書籍も制作されない。
本書に興味を持たれた方は、こちらから。
6月30日(火)までにプロジェクトの応援をお願いします。
Thousands of Books・クラウドファンディング
ビール醸造を極めた男の数奇な人生を描いたドイツのミステリー小説『ビールの魔術師』(原題:Der Bierzauberer)を翻訳出版したい!
https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/3595/
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。