野球を観るだけじゃもったいない。メットライフドームがビールに力を入れてきた!
新型コロナウイルス感染拡大により開幕が3ヶ月遅れ、2020年6月19日に開幕した今年のプロ野球。7月10日からは5,000人以内の有観客試合を再開。少しずつスタジアムに日常が戻ってきました。
埼玉県所沢市に本拠地を置く「埼玉西武ライオンズ」では、2017年から各施設の改修工事が進行中で、一部施設は稼働を始めています。2020年シーズンも新たな施設が完成して、7月21日(火)よりオープンしています。そのなかの1つにクラフトビールをメインにした店舗「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」があるということで、どんな楽しみ方ができるのか案内していただきました。
目次
■最大8種類のビールとオリジナルの「フラッグピザ」を味わえる!
「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」があるのは1塁側外野スタンドにあるトレイン広場。入場ゲートを通って、1塁側通路を進むとすぐ左手にあります。
こちらのお店では、タップマルシェで飲めるビールが最大8種類販売されます。ラインナップは、営業日により変わるので、観戦するたびに違うビールを味わえる楽しさがあります。
タップマルシェは、1本が3Lと少量のため、銘柄を切り替えやすい長所があります。これを活かして季節や気候に合わせてラインナップを変えて提供していく予定になっています。メットライフドームは屋根の下が解放されているので、春先やシーズン終盤の秋は冷え込む日もあります。気候に合わせてビールが選べるのは嬉しいですね。
フードは、ライオンズの応援アイテムであるフラッグをイメージしたフラッグピザやアメリカから上陸した新感覚グルメであるアイダホフィンガーステーキが販売されます。ピザは大きさを選べます。どのピザとどのビールの相性が良いか考えながらオーダーして、観戦しながら相性を確かめてみてください。
スタジアムで「どのスタイルのビールを飲もうかな」と悩むことはなかったので、選ぶ時間が新鮮でした。これだけでも新しい風が吹いていると感じます。
メットライフドームの通路や1・3塁側ベンチ上には、様々なフードが楽しめるお店があるほかに、スタジアム外にはお弁当やキッチンカー(※)でも魅力的な料理を販売しているので、どれを食べながら何を飲むのかを決めながらスタジアムに向かわないと現地で大変かもしれません。
※ 2020年7月21日(火)~26日(日)の千葉ロッテマリーンズ戦では、キッチンカーの出店はありません。
また、お店があるトレイン広場には2021年3月をめどに新しいシンボルとして、西武鉄道の車両を1両設置する予定になっています。野球、ビール、鉄道が好きな人にはたまらない場所になりますね。
■絶品デリをテイクアウトしてクラフトビールを楽しむ
3塁側にはリノベーションした獅子ビルの2階に、絶品フードが味わえる新店舗「グリーンフォレスト デリ&カフェ」も同日オープンしています。こちらは女性や家族連れを中心としたファンや地域の人たちの快適さを追求したお店です。
食事メニューが中心のデリコーナーは、コールドデリ1種類、ホットデリ2種類を選んで自分が食べたいメニューが選べる「グリーンフォレスト デリプレート」のほか、「牛フィレステーキ丼」「麦富士豚のステーキ丼」「キッズプレート」があります。試合中は、デリメニューは単品での販売も可能で、メニューの一部はテイクアウトもできます。
こちらの店舗には「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」で購入したビールを持ち込むことはできないので、テイクアウトをして買いに行くようにしましょう。
なお、「グリーンフォレスト デリ&カフェ」のビールは、一番搾りとハイネケンです。
さらにカフェコーナーには、メットライフドームをイメージした「メットライフドームパンケーキ」や2日間熟成させたルーを使用し、緑の森をイメージした「グリーンフォレストカレー」があります。
営業時間は試合開始2時間前からなので、こちらでご飯を食べてから座席でビールを楽しむのもいいと思います。
店舗内は空調管理がされているので、夏場は熱中症を予防するために涼みながらソフトドリンクで水分補給する場としても重宝しそうです。
3階にはグッズ売り場があります。ご飯の後に好きな選手のグッズを購入したら応援により一層熱が入りそうです。
これまでメットライフドームでは1塁側と3塁側で入場口が分かれていたため、反対側のお店にはチケットの半券を見せて行っていましたが、今後はスタジアム中央で入場する形式になる予定。変更になれば移動が今よりもスムーズになります。
これにより食べたいフードメニューと飲みたいビールを合わせる自由度が上がります。お客さんからおススメのペアリングを提案してもらって投票で優勝を決める企画も面白そうです。
■ビールに詳しくない人に、どうやってビールを選ぶ楽しさを伝えていくか
他のスタジアムでもオリジナルビールを醸造して販売しているチームはあります。話を聞く限り好評のようです。それでもまだスタジアムに観戦しに来る方で、銘柄ではなく、ビアスタイルで選ぶ人はごく一部です。「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」の存在が、どれだけビールに多様性があることを野球ファンに知って楽しんでもらえるかは未知数です。
だからこそ期待が膨らみます。ただ売店や売り子さんからビールを買う時代から自分の好きな味を選んで飲みながら観戦する時代になっていくのでしょうか。とても興味深い試みだと思います。
「埼玉西武ライオンズ」の挑戦が、これからのビールシーンに良い影響を与えてくれることを期待して注目していきたいと思います。
Special Thanks 森下慶・津田敏秀
★埼玉西武ライオンズの新型コロナウイルス感染拡大防止対策について
◆メットライフドーム Data
住所:埼玉県所沢市上山口2135
アクセス:電車 西武狭山線西武球場前駅下車すぐ(池袋駅から約35分。西武新宿駅から約47分。国分寺駅から約21分)
SNS:Facebook/Twitter/Instagram
◆CRAFT BEERS OF TRAIN PARK
オープン日:2020年7月21日(火)16:00
営業時間:試合開始2時間前~試合終了まで
◆グリーンフォレスト デリ&カフェ
オープン日:2020年7月21日(火)16:00
営業時間:試合開始2時間前~試合終了まで
※新型コロナウイルス感染症予防として座席にアクリル板の設置や席数を間引いて営業しています。
※メットライフドームでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため2020年7月21日現在、アルコールの販売は6回裏終了までとなっています。
JBJAでは、新型コロナウイルスにより苦境に立たされているビール業界を応援するプロジェクトを立ち上げました。近隣のブルワリー、店舗がありましたらご支援よろしくお願いします。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。