新潟が世界に誇る、スワンレイクビール・瓢湖屋敷の杜ブルワリー (以下スワンレイク) から、嬉しいニュースが届いた。ビアファンだけでなく数々のブルワーさんを唸らせた、23rd Anniversary Beer 「PILS」が数量限定で再販されるのである。

【周年ビール】

2020年、スワンレイクは23周年を迎えた。毎年かわる周年ビールに、今年はどんなものが出るのだろうとワクワクしている人も多いだろう。ちなみに2019年、22th Anniversary BeerはFruit bomb sour IPAというジューシーでパンチのある、特別感の強いビールだった。それ以前にも、木樽で熟成させたハイアルコールなものから他のブルワリーとのコラボまで、「おっ！」と目をひくインパクトの強いものが多かった。

それだけに、今年の周年ビールがPILSと聞いて、「めっちゃシンプルやん！！！」とついつっこんでしまった自分がいた。しかし、ひと口飲んだ瞬間、このPILSは伝説になる、と確信した。この感想は大袈裟かもしれないが、少なくとも自分のまわりのビアファンやSNSなどでは絶賛の嵐だった。いい意味で、期待を裏切られた。

22th Anniversary BeerのFruit bomb sour IPA

美味しすぎて保管している空瓶

【23rd Anniversary Beer『PILS』について】

なぜ周年ビールで『PILS』を選んだのか、ヘッドブルワーである本田龍二さんに聞いてみた。

「世界中で多くの人に最も飲まれているビアスタイル『ピルスナー』は、エールスタイルを好んで造るブルワーもよく飲むビールの一つです。個性の突出するビールもクラフトビールシーンの醍醐味なのでしょうが、ごく当たり前の日常のシーンに溶け込むような、シンプルでありながらも美味さが身体に沁み入るビールを表現したくて『 PILS 』を造りました。

ブルワーとして20年以上の歳月が過ぎました。いつかは造らなければと考えていたビールを23周年記念ビールとして造ることができ、多くの皆様に喜んで頂けて嬉しい限りです。」

本田さんの真面目な性格とビールに対する真摯な姿勢がよくあらわれている。

写真提供を依頼したところなんともおちゃめな写真がきた(写真提供：スワンレイクビール )

きれいな色あい(写真提供：スワンレイクビール )

また、以下はFacebookでのコメントだ。

【ブルワーより】

皆様よりご好評いただきましたビールをもう一度造りましたよ！

そう、23rd Anniversary Beer で販売した PILS を再販しますー！

前回ご愛飲頂いた方も、惜しくもお飲み頂けなかった方も、この機会に是非ともご賞味頂ければ幸いです。

《 限定醸造 》

PILS

ABV 5.5%

芳醇な麦芽の風味と繊細な味わい。何杯でもおかわりしたくなるテイスト。ほのかに感じられる柑橘系の香りが爽やかさを演出します。

令和3年2月24日より樽、ビン共に販売開始となります。数量限定ですので無くなり次第終了となります。

実は前回に造ったとき、気になる事があったので少しだけブラッシュアップ致しました。前回以上に完璧になったはず…

まぁ、何も考えずにガブガブ飲んじゃいましょうー！

Beer of Luck!!

(Facebookより引用)

前回でも感動を覚えたのに、それがよりブラッシュアップされているなんて、楽しみで仕方ない。知らなかった、飲んでいないという方にもぜひ飲んでもらいたい。

上記の通り、令和3年2月24日より発売だが、実はすでに楽天で予約購入できる。スワンレイクのホームページからもとべる正規のルートで、手元に届くのは最短で2月27日だそう。自分は既に購入済みだが、再販当日に馴染みのビアバーで飲むのを今から楽しみにしている。

↓購入はこちらから↓

https://www.rakuten.co.jp/swanlakebeer/

【おまけ：スワンレイク周年祭】

スワンレイクは毎年夏に、醸造所のある五頭山麓の越後豪農・五十嵐邸宅で周年祭を行っている。醸造所を眺めながら食事できるレストランだけではなく、この日はきれいな庭園や普段入ることのできない屋敷内など敷地内の至るところで乾杯ができる。素晴らしいロケーションで、周年ビールや季節限定ビールも含めてビール飲み放題、おいしい食べ物も食べ放題というまさしく酒池肉林なわけだが、2020年は新型コロナウィルスの影響で周年祭は行われなかった。

世界に平和が訪れ、気持ちよくみんなで乾杯できる日が早く来ることを、そして今年はスワンレイク周年祭に行けることを切に願う。

天気にも恵まれた2019年