[コラム,テイスティング]2021.3.27

ブリネィーとベルギービールのペアリング

ロシアの家庭料理とベルギービールのペアリング第2回目は、予定を変更しロシア料理ブリネィーとベルギービールのペアリングを紹介します。ピリミーネは、第3回になります。     予定変更をお詫び申し上げます。

さて、ブリネィーはロシアの習慣であるポストが始まる7日前から始まる迄食べる料理です。ポストとは、季節の変わり目に行う全ての動物性食品を食べない時期のことを言います。ブリネィーは、今ではポストに関係なく朝食や夕食として一般の家庭やホテルで食べられています。一言で言うとロシア風クレープです。ポストは、元々季節の変わり目に風邪の予防のために行っていたそうで、今ではダイエットの意味として使われています。

ブリネィーのレシピ

材料です。

卵3つと牛乳400㏄(40℃に温めてください)、米粉(小麦粉でも良い)200g、重曹小さじ1杯とクエン酸小さじ1杯(重曹とクエン酸がなければ炭酸で代用可)、オリーブオイル50g、砂糖大匙3杯、塩一つまみ。材料を混ぜます。もし時間が無ければホットケーキの素を使用しても良いです。但し、粉っぽいので少し炭酸水を入れて下さい。それから、オリーブオイルは必ず入れて下さい。

生地はこんな感じです。

フッ素加工したフライパンをやや強火で加熱しておきます。そこにオリーブオイルを入れます。

お玉2杯をフライパンに入れます。1枚目は、フライパンに入れたオリーブオイルで焼きますが、2枚目以降は生地のなかに入れたオリーブオイルを用います。生地のオイルが少なくなったら適宜追加してください。

この様な形。水分がなくなったらバター又はチーズ等乗せまく。

ブリネィーは、太陽を表しているそうなので、円形で片面だけを焼いてください。焼き上がりは、巻いて棒状にするほかに半分に折ってさらに半分に折る扇形もあります。

さて、ブリネィーの食べ方はいろいろあります。生地は甘みをわざと抑えています。朝は、ヨーグルトとハチミツ。お好みに合わせてジャム。夜は、イクラやかスモークサーモンをのせて食べるのがロシア流。その他、ハムやソーセージを添えても良いです。大切なのは、生地は甘すぎてはいけません。

ペアリング

ビールはすべてベルギービールJapanで購入しています。

リンデマンアップル

初めは、朝食又はおやつ用として試してみました。ヨーグルトとハチミツをかけたブリネィーとのペアリング。ビールもブリネィーも甘くさらにビールはリンゴの味や香りがありジャムがない場合の代用となります。今回はリンデマンアップルを使用しましたが、フルーツビールであれば良いと思います。

 

リンデマンアップルとヨーグルトとハチミツをかけたブリネィーとのペアリング。

ビーケン

ヨーグルトとハチミツとラズベリージャムをかけたブリネィーとのペアリング。ビーケンはハチミツ入りのビールでラズベリーの酸味と砂糖の甘みをビールの苦みと優しいハチミツの味で全体の風味を壊さず丁度良い塩梅になっています。

ビーケンとヨーグルトとハチミツとラズベリージャムをかけたブリネィーとのペアリング。

ブリネィーグリゼット・ブランシェ

次に夕食やおつまみとして試してみました。イクラをのせたブリネィーのペアリングです。グリゼット・ブランシェは、ホワイとビールです。コリアンダーのスパイスがイクラの臭みを和らげてまた、ビールの小麦の甘さとイクラの塩見が甘さを引き立てます。

グリゼット・ブランシェとイクラをのせたブリネィー

スーパー8 ブロンシュ

今回、同じホワイトビールのスーパー8 ブロンシュでもペアリングをしましたが、グリゼット・ブランシェ と同様によく合いました。

スーパー8 ブロンシュとイクラをのせたブリネィー

まとめ

ブリネィーは、いろいろな食材をのせることができます。今回は、ヨーグルト、ハチミツ、ジャム、イクラを用いました。この食材は、ロシア人が良く食べる食材です。この他、スモークサーモンや、生ハム、ソーセージやツナ缶等やチョコレートソースやアイスクリームやキャラメルソースやチョコチップやリンゴやオレンジ等の果物を乗せても良いです。乗せた食材に合わせてビールをペアリングすればブリネィーの味が広がるのを感じることができると思います。食材に合わせてビールとのペアリングは如何でしょうか。

第3回は冒頭お伝えしました通りピリミーネです。これは、簡単に言いますと餃子のような食べ物です。宜しくお願いします。

ビール購入店
ベルギービールJapan

 

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

もりあき(モリテツアキ)

ビアジャーナリスト/ベルギービール・プロフェッショナル

1968年1月福島県で生まれ現在北海道余市郡に在住。ロシア人と国際結婚(妻は現在帰化)。
佛教大学卒業後社会福祉士の資格を取り地元の特別養護老人ホームの管理者を行いながら実家の事業の1つである農業を手伝っている。
ビールはベルギービールを飲むのが主で、たまに道内のクラフトビールやエビスビールを飲む。特にベルギービールは専用グラスで飲むようにしている。
現在の活動は、Facebookで北海道ベルギービール愛好会の立ち上げ、道内でベルギービールが飲める飲食店や購入できるお店や自分の飲んだビールの紹介をしている。
又、産物のハネ品(サクランボ等)からビールを作るプロジェクトを2020年立ち上げ、ハネ品(規格外、交配用、完熟、微量な傷等)を対象にビールの副原料として使い数年かけて検証していく。
今後の取り組みとして現在の活動の他、ベルギービール(道内のクラフトビールを含む)の紹介や考察を書いていきたい。
また、2022年11月23日にベルギービールのランビックビールに特化したフェイスブックを立ち上げた。これは、自身の勉強と今後1つのビールスタイルに愛着を持つ者同士のグループができるとの予測から取り組んでみたいと感じたからである。

北海道ベルギービール愛好会
https://www.facebook.com/groups/1586818794929083
ランビック愛好会
https://www.facebook.com/groups/672595961169437

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