ビア女の酒場放浪記(54)本土最南端のクラフトビール醸造所「Honey Forest Brewing」オープン!
本土最南端の町、鹿児島県南大隅町に地元のフルーツと自家製ハチミツを使ったクラフトビール醸造所「Honey Forest Brewing」が、2021年3月にオープンしました。
本土最南端の町の魅力を詰め込んだビールでおもてなし
オーナーブルワーを務めるのは、管理栄養士の資格を持つ相羽ゆかさん。
地元南大隅町には、南国のダイナミックな自然を生かした観光資源が複数あるにも関わらず、観光客が足を止めてくつろげる飲食店が少ないと感じていた相羽さん。
太陽の光をたっぷりと浴びて育った地元のフルーツと自家製の二ホンミツバチのハチミツで、新しい“おもてなし”を作り地元の活性化につなげたいと、ビール醸造を手掛けることに。
お酒が大好きという相羽さんでしたが、クラフトビール醸造所を設立するとなると全く話は別。
醸造経験も無いなかで、免許を取得するには沢山のご苦労があったのだとか。
そんな時、力を貸してくれたのは隣県にある老舗の醸造所、宮崎ひでじビールでした。
同醸造所は地元の食材を生かしたビール造りを得意としており、地域の人たちと共に歩んできた醸造所です。
ビールを地元の活性化につなげたいという相羽さんの熱意が通じ、宮崎ひでじビールで醸造を基礎から学ぶことができ、ブリュワリー設立後も様々な助言を得ることができました。
原料の仕入れやプロモーションなどは、地元住民や南大隅町観光協会がサポート。
地域が一体となって作り上げた醸造所です。
太陽の恵みたっぷり「Sun Sun ALE」でくつろぎの時間を
そうして完成したビールのブランド名は「Sun Sun ALE」。
燦々と降り注ぐ太陽の光をめいっぱい浴びて育った南大隅産のフルーツと、
この町から贈るYellと、ビールのスタイルAleをイメージして名付けられました。
現在つくられているのは、「たんかん」と「季節のみかん」の2種。
今旬の「季節のみかん」はデコポンの一種である大将季(だいまさき)が使われています。
爽やかな柑橘と、希少な国産ハチミツならではの華やかさ。ふたつが響き合いビールにフルーティーさと深みを与えています。
「ビールを飲む人の顔を想像しながらつくる」
お母さんとして、管理栄養士としての丁寧な仕事がうかがえます。
醸造からボトル詰めまですべて手作業で行われており、店内にて販売しているお土産用のボトルは連日完売の人気で、開店から1時間ほどで売り切れてしまうことも。
醸造所には小さなタップルームと、芝の敷かれた庭が付いています。
タップからは定番2種に加え、限定醸造のビールもしくはゲストビールを飲むことができます。
フードは、「ビールに合うおつまみ3種盛り」や「南大隅町産季節野菜のピクルス」、「地元南洲農場の黒豚ハム盛り合わせ」など、町内産の食材をふんだんに使ったメニュー。
森の中の醸造所をイメージして作られたウッディなタップルームで飲むもよし、
晴れた日には、庭のウッドチェアで飲むのも気持ちよさそうです。
新型コロナが収束したら、鹿児島県の大隅半島を巡る旅に出かけられてはいかがでしょうか?
もちろん足休めにはHoney Forest Brewingをどうぞ。
Honey Forest Brewing
住所/鹿児島県肝属郡南大隅町根占川南3788
営業時間/金曜日 18:00~21:00 土日祝 12:00~18:00
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