[イベント,テイスティング]2021.10.18

【ビールのある風景in岩手㉒】10月20日まで延長! 「お店で乾杯!!第24回全国地ビールフェスティバルin一関」に行ってきました!

毎年8月下旬に、地元の方はもちろん全国からもビールファンが集っていた「全国地ビールフェスティバルin一関」。行ったことがある方、行ったことはないけれどいつか行ってみたいと思っていた方も多いのではないでしょうか?

会場の様子(2019年撮影)

昨年は会場が1か所で行うことは出来ませんでしたが、新しい形のイベント「お店で乾杯!!第23回全国地ビールフェスティバルin一関」として、スタンプラリーを楽しみながら飲食店でビールを味わうというイベントとして1か月間実施されていました。

(昨年の様子はこちら

今年も会場で集まってのイベントは難しい状況の中、「お店で乾杯!!第24回全国地ビールフェスティバルin一関」として8月5日から9月30日まで約2カ月と期間を伸ばして飲食店でのイベントを開催していましたが、情勢の悪化を受けて8月中旬にやむを得ず中断に。
このまま終了してしまうのではないかと心配していましたが、9月28日からイベントが再開され、期間も10月20日まで延長されています。
イベント再開と期間延長を受けて、先週現地を訪問してきました。

市の中心部の「お店で乾杯!!第24回全国地ビールフェスティバルin一関」

まず一ノ関駅前の観光案内書でスタンプラリーの出来るチラシを手に入れました。提供するビールの種類は、飲食店側の希望を基に決められているとのことです。
昨年住所のみの記載でわかりにくかった飲食店の場所も、今年は一ノ関駅周辺のストリートマップ付きで探しやすくなっていました。

実施している飲食店の前にのぼりが立っていると、遠くからでもわかりやすいですね。

まずは歩いて回りやすい一ノ関駅周辺で、美味しいビールとともに名物のお料理や旬のおつまみなどをいただきました。

いわて蔵ビール(ヴァイツェン)+一関ミートのソーセージ盛り合わせ


クルーリパブリック(ホップジャンキー)+トンカツ(ヒレ)


いわて蔵ビール(ヴァイツェン)+お通し・戻りカツオの刺身+しいたけ焼き

イベント中断期間もスタンプラリーは出来なかったもののビールの提供は可能だったとのことで、駅周辺では飲食店によってはビールが完売し取り扱いが終了しているところがあったのは少し残念でした。
でももともと「全国地ビールフェスティバルin一関」は地域密着型で、一緒のテーブルに座った地元の方と語り合うのも楽しかったイベント。そして、イベントは行われる地域の方々の理解があってこそ楽しめるものだと思います。中断期間中でも主に地元の方が飲食店で普段なかなか飲むことのないビールを楽しんでいたということは、来年以降のイベントを実施するうえで大きな意味を持ってくるのではないでしょうか。

市の中心部から離れた地域のお店も参加

「お店で乾杯!!第24回全国地ビールフェスティバルin一関」に参加しているのは、一ノ関駅周辺の飲食店だけではありません。市の中心部から離れた地域にも、このイベントに参加している飲食店が何軒かあります。
今回、行ったことのない飲食店の開拓も兼ねて、市の中心部から15キロほど離れた川崎地区にある飲食店2軒にもお邪魔して、ビールとお料理を楽しんできました。車社会で、特に飲むことを考えるとなかなか行けない場所も多くある岩手ですが、この地域には幸い一ノ関駅から気仙沼市(宮城県)方面へ向かうバスが通っています。


いわて蔵ビール(ヴァイツェン)+ひすい冷麺とハンバーグ


日本海倶楽部(ピルスナー)・妙高高原ビール(ダークラガー)+金華さば


この地域には「道の駅かわさき」もあり主要道路が通っていますが、ここまでイベント参加という形で飲みに来る方はあまりいらっしゃらなかったようです、その分丁寧に応対していただき、会話も楽しめ、とても温かい気分になりました。ビールと合わせたお料理も期待以上にとても美味しかったです。

今出来ることを続けるていくことの大切さ

イベントを中止にしたりオンラインのみの開催にすることの多い中、現地でも出来る範囲でイベントを2年続けること、特に今年のように途中中断しなくてはならないような状況の中では大変だったのではと思い、実行委員会の佐藤副委員長にお伺いしてみましたが、「昨年のほうがイベントに対する抵抗感があり大変だった」とのお返事でした。今年は飲食店側からも「昨年のような形で」という要望もあったとのことです。出来る範囲でのイベントとして現地で続けることは、地域の経済を回すことにもつながっているのだと改めて知ることになりました。
またこうやって現地で瓶ビールを提供するイベントがあることによって、「全国地ビールフェスティバルin一関」に出店してきたブルワリーと一関とが、切れることなくつながっているようにも感じます。

今年も昨年同様、それぞれの飲食店の雰囲気を感じながら、普段は提供されていないビールを楽しみつつ一関ならではの美味しい食材を使ったお料理を味わうことが出来ました。
そして、諦めずに出来ることを継続していく大切さも教わり、一関を後にしました。


毎年会場となっている一関文化センターの普段の様子

来年はまたこの場所で笑顔で乾杯出来ることも願いつつ、次回の「第25回全国地ビールフェスティバルin一関」を楽しみに待ちたいと思います。

お店で乾杯一関市全国地ビールフェスティバルin一関岩手県

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。

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