日本独自のビアスタイルTOKYO PALE ALE β版発表!
「NEW TOKYO STYLE 2021~それぞれの東京~」プロジェクト参加のブルワリーが日本独自のスタイル、TOKYO PALE ALEを開発!東京発の、和食に合うビールとは。
(画像提供 Otomoni)
目次
日本独自のビアスタイルを東京から
「NEW TOKYO STYLE 2021~それぞれの東京~」とは、クラフトビールの定期便サービス「Otomoni(オトモニ)」を運営するmeuron株式会社(代表取締役 金澤俊昌さん)と、「大森山王ブルワリー」を運営するMobilExSchool合同会社(代表社員 町田佳路さん)が共同で今年三月に立ち上げたプロジェクト。
まだ無い日本独自のビアスタイルを、様々なカルチャーが混ざり合う東京から発信できないかとの呼びかけに集まった「大森山王ブルワリー」「VECTOR BREWING」「ON TAP 江戸東京ビール」の三社で議論を重ね、日本にフィットしたクラフトビールという観点で、和食に合うペールエール「TOKYO PALE ALE」を開発するに至りました。
TOKYO PALE ALE トリオ参上!
「三社三様」のTOKYO PALE ALEβ版の完成に合わせ、10月30日には、オンラインで、和食・クラフトビールに知見のある方々をオブザーバーに迎え、オトモニのβ版セット購入者も参加した「TOKYO PALE ALE企画会議vol.1」というお披露目会も開かれました。
KAORU (大森山王ブルワリー)
大森という町に根差し、競合ではなく、共創を目指して活動している大森山王ブルワリーは、大森が海苔養殖発祥の地であったことに着目し、既に発売されていた「KAORU」を定義し直しました。KAORUは大森に所縁のある井上馨からのネーミングです。
「海苔→おにぎり→塩→大森海岸(海)の香りをイメージ。和食に合う、食欲が増すビールです」(大森山王ブルワリー 町田佳路さん)
KAORU
【スタイル】TOKYO PALE ALE
【アルコール度数】5.0%
「ラベルがお洒落。お刺身、お醤油、ワサビに合う。旨味、甘み、塩気、が感じられ、焼き鳥やお鍋にも合うのではないか」(博多屋台市場 中山店長)
羽衣天女 (ON TAP 江戸東京ビール)
今年21年目になるブルーパブ「EDO TOKYO BEER ON TAP」で製造・販売している江戸東京ビール。その六坪ほどのブルワリーで、羽衣天女は開発されました。和食に白ワインが合う事から、白ワインのスパークリング風ビールというイメージです。
「白ワインのような香りを持つネルソンソーヴィンを使い、和食に合わせるため苦みを抑え繊細で且つ芳香なペールエールに仕上げました。サンマの塩焼きや鍋に合うと思います」(ON TAP 江戸東京ビール 新福高男さん)
羽衣天女
【スタイル】TOKYO PALE ALE
【アルコール度数】5.5%
「フルーツ系のアロマ。醤油もマッチする。和のデザインが江戸の雰囲気」(ヤッホーブルーイング 山谷潤平さん)
VECTOR RICE ALE (VECTOR BREWING)
クラフトビールをもっと面白く!をモットーに、いい意味で遊びを入れたスタイルにとらわれないビール造りに挑戦しているVECTOR BREWING。特に香りを意識し、酵母、ホップ、モルトのアロマの組み合わせやバランスを常々考えながら仕込みを行っています。
VECTOR RICE ALEは、クリアなゴールデンカラー、ほんのり甘くクリアな飲み口で、アルコールの高さを感じさせません。コメ由来の風味がおいしいビールです。
「日本酒や焼酎の特に辛口のものは刺身と相性抜群だが、ビールと刺身は合わないと感じる→生臭さの元になる鉄分が少ないお米を使うことで麦芽よりクリアな味わいに、そして辛口ですっきりと。ぜひ白身の魚と合わせてみてください」(VECTOR BREWING 木水朋也さん)
VECTOR RICE ALE
【スタイル】TOKYO PALE ALE
【アルコール度数】7.5%
「食事をしながら、時間とともに味の変化をグラデーションのように楽しめる。アルコール度数が高いのを感じさせず、飲めてしまう。ハマチの刺身と合いそう」(Otomoni 金澤俊昌さん)
β版というには完成度の高いビールが揃ったTOKYO PALE ALE企画会議vol.1で行われた人気投票では、大森山王ブルワリーのKAORUが一位となりました。
遠足に持っていきたい、おにぎりに合うビール!ぜひ皆様にも飲んでいただきたいです。
日本のクラフトビール史に残るビアスタイルを
まだまだTOKYO PALE ALEの開発は続きます。
今回は、和食に合うビールというアプローチでしたが、次回の取り組みのテーマは、
「(あえて)お米を使わない、ラベル・色味で東京を表した、和食に合うペールエール」と決まりました。
より具体的になり、次回はどのようなビールが揃うのでしょうか。
ますます楽しみが増してきました。
このプロジェクトに参加希望の東京のブルワリーは、まだまだ募集中です。
https://otomoni.beer/contactまで、お問い合わせください。
「東京と一言で言っても、山がある東、海がある西では全く違う。一駅違えば町も人も違う。この違いを受け入れ、楽しめるようになる事をこのTOKYO PALE ALEというスタイルが寄与できたらこんなうれしい事はありません」
(町田さん)
ビールが東京を見つめなおすためのスペシャルアイテムになっている。
「今回のプロジェクトのゴールが『ビールを作る』ではなく『ビアスタイルを作る』だったため、『どうやったら新しいビアスタイルとして確立するのか』から相当悩みました。
その中で、まずは『日本にローカライズさせる』という点からテーマを決めて、第一弾を3ブルワリーさんに作っていただきましたが、ベータ版とは思えない仕上がりでした。
また実際にプレゼンテーションの後に参加頂いたユーザーさんの声を交えて、次のテーマが決まったこともそうですが、イベント後のアンケート結果で、91%が満足、100%が次回イベントに対して『期待する』との回答をいただき、非常に嬉しかったです。
ビアスタイルができるまでのOdysseyを楽しみながら、クラフトビール業界を一つアップデートできるよう邁進していきます」(金澤さん)
「×××(製造方法)で醸造した、×××(味)で、×××(見た目)、が特徴のビアスタイル」
さて、TOKYO PALE ALEは、どんな言葉で満たしてくれることになるのでしょう。
TOKYO PALE ALEβ版3種類3本セット
このプロジェクトについては、こちらもご覧ください。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。