井上尚弥、勝負の2022年をビールとともに妄想!~前編・バンタム級4団体統一へ~
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井上尚弥 2022年バンタム級ラストイヤーを明言!
ひとまず走り込む
一番嫌いなトレーニングをどれだけ自分と向き合ってやれるか
今年は勝負の年だ— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) January 17, 2022
日本ボクシング史上最高傑作であり、現WBA世界バンタム級スーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(以下、井上)は、2022年でのバンタム級の主要4団体王座の統一を狙っている。
すでに2団体の世界王座を手中に収めている井上だが、この数年間、残る2団体との王座統一戦がなかなか思うように決まらないのが現状だ。
そんな状況から井上がついに方向転換。
2022年でバンタム級を卒業し、早ければ2022年の年末には階級をスーパーバンタム級に1つ上げる可能性について明言したのだ。
過去に6人しか存在しない王座統一戦に勝利して4団体統一するという偉業を、果たして井上は成し遂げることができるか!?
一方で、なかなか決まらない統一戦よりも、バンタム級に比べて明らかにタレント揃いのスーパーバンタム級で4階級制覇をする井上も観てみたい。
2022年、井上のバンタム級ラストイヤーに対戦が観たい相手を、超希望的観測から予想しよう。
目次
- バンタム級統一に向けて立ちはだかる2人のフィリピン人王者
- ノニト・ドネアと【San Miguel Pale Pilsen】
- ジョンリエル・カシメロと【RED HORSE BEER】
- 4団体統一後に観たい対戦相手とは?
バンタム級統一に向けて立ちはだかる2人のフィリピン人王者
井上がバンタム級統一に向けて倒さなければならない相手は2人いる。
WBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(以下、ドネア)とWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(以下・カシメロ)の2人だ。
この2人のフィリピン人王者を倒さずしてバンタム級の統一はあり得ない。
本来であれば、2021年8月14日にドネアとカシメロの2人でWBCとWBOのバンタム級王座を統一し、その勝者と井上が2021年12月に4団体統一戦を行う予定だった。
しかし、2021年8月にドネアとカシメロの統一戦が行われることはなく、2021年12月には両選手ともに団体の指名試合を行ったことにより、いずれも井上との対戦が実現していないのが現状だ。
ノニト・ドネアと【San Miguel Pale Pilsen】
WBC世界バンタム級王者 ノニト・ドネア
2022年4月~6月に日本で井上との対戦が噂されているのが、WBC世界バンタム級王者のドネアとの再戦だ。
過去に一度、2019年11月7日に行われたWBSSバンタム級トーナメント決勝にて2人は拳を交わしている。
その試合は「ドラマ・イン・サイタマ」と呼ばれ、井上が過去最も苦戦を強いられた一戦だ。
もし、39歳というドネアの年齢を理由に「ドラマ・イン・サイタマ」の頃より衰えていると考えているならとんでもない。
2021年5月30日に当時無敗のノルディック・ウバーリを左アッパーで仕留めWBC世界バンタム級の王座を獲得すると、2021年12月12日の初防衛戦では、やはり無敗の暫定王者レイマート・ガバリョを左ボディでリングに沈めている。
むしろ「ドラマ・イン・サイタマ」の頃よりバンタム級にアジャストしている印象だ。
アジアを代表するビール【San Miguel Pale Pilsen】
マニー・パッキャオが引退した今、フィリピンで最も世界的な名声を得ている現役ボクサーがドネアだ。
ビールに例えるなら、世界的に愛飲されるアジアを代表するビール【San Miguel Pale Pilsen】のような存在といえよう。
ご存知フィリピン国内でのビール市場で実に90%超のシェアを誇るサンミゲール社を代表するプレミアムビールだ。
ドネアの一貫した紳士的な態度が日本人の心を掴んだように、普段は大手ビールメーカーのビールを好む多くの日本人にも受け入れられるビールだろう。
爽快な香りとモルト感のあるリッチな味わい。キレの良さも際立つ。
“フィリピ―ノフラッシュ”と呼ばれる得意の左フックで、数々の強敵をリングに沈めてきたドネアの試合はいつだってエキサイティングだが、【San Miguel Pale Pilsen】もいつだって私を満足させてくれるビールだ。
ジョンリエル・カシメロと【RED HORSE BEER】
WBO世界バンタム級王者 ジョンリエル・カシメロ
事あるごとに井上を挑発し続けるカシメロとの対戦は、多くのボクシングファンが待ち望む一戦だった。
“一戦だった”という理由は、カシメロが持つ2つの“前科”にある。
1つ目はドネアとの一戦を前にドーピング検査を拒否した件。
2つ目は前回2021年12月12日の防衛線前の計量会場に姿を表さなかった件だ。ウイルス性胃腸炎ということだが、減量失敗を疑う声も根強い。
今でも井上がカシメロを倒す姿が観たい気持ちに変わりはないが、井上の貴重な一戦をカシメロに費やす場合のリスクを懸念しているのだ。
いずれにせよ、カシメロは前回中止となった防衛戦の相手であるポール・バトラーとの試合が優先されるだろう。
井上のカシメロ戦が実現するとしたら夏~秋頃だろうか。
ネットを中心に「カシメロは弱い」といった声を見聞きするが、そんなことはあり得ない。
弱い選手が世界王者になんてなれないし、まして3階級制覇なんてできる訳がない。間違いなくカシメロは強い選手だ。
井上への過剰な挑発や一連の“前科”によりグレーな印象はあるが、わかりやすくアグレッシブなファイトスタイルや一発で試合を決めるパワー、カシメロは単純に面白い試合をするボクサーだ。
一度は2020年4月25日に決まっていた井上との対戦だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止…。
今となってはその時に実現しなかったことが悔やまれてならない。
大衆受けは抜群の【RED HORSE BEER】
日本でフィリピンのビールといえば【San Miguel Pale Pilsen】か【San Mig Light】といったイメージだが、フィリピン国内で最もポピュラーなビールはこの2つ以外にある。
同じ『サンミゲール社』のビールではあるが、唯一「サンミゲール」と付かないビール【RED HORSE BEER】がそれだ。(※酒税法上は発泡酒に分類)
Alc.8%のストロングビールで、泡は粗く1口目から高いアルコールを感じるなどインパクトも大きい。
独特ではあるが決して飲みにくいことはなく、自然と2口目、3口目と飲み進めたくなる独特の味わいだ。
しかし、Alc.8%。調子に乗って飲み進めるとあとで痛い目を見る可能性もありそうだ。
先ほど、「カシメロは強い」と言ったが、それはあくまで一般的な話であって、井上よりも強いという意味ではない。
井上にとっては相性も良く、【RED HORSE BEER】の泡のように、早いラウンドでの決着もあると思っている。
しかしそこはやはり一発のある選手だ。
井上に関しては全く心配無用だろうが、強烈な一発を持つ選手は最後まで油断ならない。
4団体統一後に観たい対戦相手とは?
2022年、4月開催が噂されるドネアと「ドラマ・イン・サイタマ2」
夏~秋に実現してほしいカシメロとの因縁の一戦。
2022年は3戦程度行うことを希望している井上が、この2戦でバンタム級を統一したら、いよいよ年末には階級を上げてスーパーバンタム級に転向か?
いや、その前にバンタム級でしか実現し得ない極上の相手がいるではないか。
井上のバンタム級4団体統一後に私が観たい相手とは?
そしてその試合を観ながら飲みたいビールとは?
それはまた、後編でお話ししよう。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。