⼒強い酸味と複雑な果実味が楽しめる「Off Trail Fortune and Glory」2022年3月26日(土)発売
クラフトビールの新たな可能性にチャレンジするFar Yeast Brewing(以下、FYB)の「Off Trail」ブランドより新しいビールが発売されます。
初のBlack Tide Brewingとのコラボレーションビール
「Off Trail Fortune and Glory」は、宮城県にあるBlack Tide Brewing(以下、BTB)とのコラボレーションビール。今回、初めてとなるコラボレーションビールは、フルーツやスパイスの副原料を使わず、⻨芽、ホップ、⽔、酵⺟、バクテリアだけを使⽤して何ができるかに挑んだ実験的なビールです。
今回、採用したのは、ベルギーのフランダース地⽅で古くからつくられているフランダースレッドエールスタイルです。このビールは、オーク樽で⻑期熟成を⾏い、その過程で樽に⽣息する乳酸菌により独特の酸味がもたらされます。また、樽の⾹りやタンニンの渋みが溶け込み、⾚ワインのようなふくよかな味わいが特長です。
フランダースレッドエールは、両ブルワリーのブルワーがともに好むビアスタイルということで選ばれました。
品名の「Fortune and Glory」は幸運と栄光を意味する言葉です。未知の味わいを求める冒険者と、その先に待つ美味しさとの出会いをイメージして名付けられました。
日々の中で「気になったこと」から生まれたコラボレーション
今回は、FYBのリチャードさんとBTBのジェームスジェームスさんが以前より親交があったことからコラボレーションが決定。オンラインでミーティングを重ねていく中で、「BTBさんがバレルエイジングやブレンディングが未経験とのことでした。だったらFYBに来てやってみようというとなりました」と、バレルエイジに興味があることから「Off Trail」ブランドになりました。
醸造では、BTBスタッフがFYBの醸造所で樽の試飲をしながら方向性を決定。「その際に選んだ樽をペアにしたところ、ブレンド自体が素晴らしかったため、フルーツやスパイスなどの副原料を使用しないことに決めました」と言います。
「Off Trail Fortune and Glory」は、醸造的な技術や知見のやり取り、日々の製造業務で気になることなどブルワー同士が意見交換する中で見えてきた形を共に実行していく流れで誕生したビールです。
パワフルな酸味と様々な果実を思わせるフレーバーが楽しめる
「Off Trail Fortune and Glory」は、⼒強い酸味と複雑な果実味が楽しめる樽熟成サワーエール。⼝に含むと力強い酸味から始まり、梨、パイナップル、プルーン、レーズンのようなフレーバーが次々と表れると言います。
また、瓶内でも熟成が進むため、時間が経つとさらに深みが増します。すぐに楽しみたい場合には、「デカンタに移して空気に触れさせると、酸味の⾓がとれてまろやかになり飲みやすくなります」と、楽しみ方を教えてくれました。
どんな人にお勧めかを聞くと「サワーエールやバレルエイジドビールが好きな⽅はもちろん、いつもと違うビール体験を求める⽅にもぜひ飲んでいただきたいビールです」ということです。
今回のコラボレーションでは、「麦芽、ホップ、水、酵母、バクテリアだけでどんなことが出来るかに挑戦しました。結果として、ビールを構成する最低限の原材料だけで非常に複雑な味わいを表現できるということを確信できました」と、成果について話します。
ホップを生かしたIPAスタイルのビールが人気ですが、様々な味わいのスタイルがビールにはあります。「Off Trail Fortune and Glory」で、ビールの幅の広さ、奥深さを体感してみてはいかがでしょうか。
Off Trail Fortune and Glory 商品概要
品⽬:ビール
原材料:⻨芽 (外国製造)、ホップ、糖類
アルコール度:7.0%
スタイル:Flanders Red Style Ale
容量:750ml瓶、330ml瓶、10L樽
販売開始⽇:2022年3⽉26⽇(⼟)
希望⼩売価格:オープン価格
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