日本ボクシング史上最大級のビッグマッチ再び!村田諒太の歴史的勝利を願う気持ちをビールとともに。
目次
村田諒太 仕切り直しの大一番!
2022年3月3日、WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(以下、村田)とIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(以下、ゴロフキン)との王座統一が、2022年4月9日(土)に『さいたまスーパーアリーナ』で開催されることが発表された。
一度は2021年末に開催が決まっていた日本ボクシング史上最大級のビッグマッチ。
新型コロナウイルス(オミクロン株)の感染拡大により、延期が発表されたあの日から3カ月後の発表だった。
村田は1986年1月12日に奈良県奈良市に生まれた36歳。
2012年のロンドンオリンピック男子ボクシングでは、ミドル級日本代表として出場し、日本ボクシング界に48年ぶりの金メダルをもたらした。
2017年10月22日には、日本人としては竹原慎二以来2人目のWBA世界ミドル級王座を獲得。
オリンピックの日本人メダリストが、プロでも世界王者になったのは初の快挙だ。
武蔵小山『シュチニクリン』で村田を応援するビールを探す
村田とゴロフキン。
ともに強いプレッシャーと強烈なパンチ、打たれても引かない頑丈な体と強靭な心を持っている。
大きく括れば似たスタイルの2人だが、大方の予想は「ゴロフキン圧倒的有利」。
日本ボクシング史上最大の波乱劇を期待する私は、まずは観戦時に飲むビールを探すことにした。
訪れたのは武蔵小山にある『シュチニクリン』
【関西発クラフトビール専門店 Beer&CubanSand Fiesta】姉妹店として、2022年3月1日にオープンした注目のビアバーだ。
『シュチニクリン』のイメージカラーは赤。
ボクシングのタイトルマッチでは、赤コーナーにチャンピオンが立つ。
チャンピオンを象徴する赤に囲まれた店内は、奥にキッチンとカウンターがある。
その手前、中央に大きなスタンディングテーブルと3連のリーチインがあり、中には選りすぐりの関西クラフトビールが並ぶ。
「このお店なら、村田を応援するに相応しいビールと巡り合える。」
漂うスパイスの香りとともに、そんな気配がひしひしと伝わってきた。
【大和醸造 はじまりの音 IPA】強いパンチと効くパンチの違い
一口目は軽快でライトな印象を受けるも、ホップの苦味は健在だ。
むしろ一口目のライトな印象があるからこそ、後から緩急をつけてやってくる苦味がより強烈に印象付けられる。
【大和醸造 はじまりの音 IPA】と『シュチニクリン』“激押し”のジューシーな餃子を合わせてみてほしい。
その刺激的な組み合わせに心躍るに違いない。
ボクシングは、全てのパンチを全力で強く打てば良いという単純ではない。
強いパンチを打ち続けても、意外と相手は倒れないものだ。
次第に相手はパンチの威力に慣れてしまうし、何より自身の消耗が激しく長続きしない。
軽快で早いパンチの中に強いパンチをまぜることで、その効果が増す。
緩急つけてパンチを打つことが、結果的に相手にとって“効くパンチ”になるのだ。
【大和醸造 はじまりの音 スタウト】圧倒的不利予想の村田が勝つためには
スタウトを飲みなれない方に話を聞くと、「どっしりしていて重たい」というイメージがあるようだ。
しかし、必ずしもそのイメージ通りでないことが多いのがスタウトの奥深い点だ。
【大和醸造 はじまりの音 スタウト】は、比較的アルコール度数は低くABV4.5%。
香ばしい香りとクリーミーな泡は他のスタウトと変わらない。
それでいて喉ごしも良くスッキリ飲める【大和醸造 はじまりの音 スタウト】は、実にドリンカビリティなビールだ。
スタウトに苦手意識を持っている方がいたら、是非ともオススメしたい。
奇をてらうわけではないが、村田が勝利するためには、ゴロフキンに「何かが違う」と思わせることが必要だろう。
予想される3つのパターンについて考えてみよう。
① ゴロフキンの圧力に屈した村田が後退させられるパターン
ゴロフキン陣営の理想的な展開であり、そうなれば試合もワンサイドゲームになるだろう。
どんなにゴロフキンの圧力が強くても、村田が後退することは許されない。
② 村田がゴロフキンの圧力に負けず、足を止めて打ち合う
一見、勝機もありそうだが、私はこの展開も分が悪いとみる。
なぜならゴロフキンはパンチ、テクニック、ディフェンス、タフネス、どれをとっても村田のそれを上回るからだ。
非常に危険な展開ではあるが、ここを恐れていては勝利の女神は微笑まない。
ゴロフキンに勝つためには、村田が後ろに下がることだけはあってはならないのだ。
③ 村田の圧力がゴロフキンを後退させる
ゴロフキンに「何かが違う」と思わせるには十分な展開だろう。
村田にとって最も勝利に近づく展開ともいえる。
しかし、過去の試合をみても圧力に屈して後ろに下がるゴロフキンの姿を観た記憶がない。
それほどに、彼を後退させることは難しい。
不可能といわれることを何度も成し遂げた村田の右ストレートには、その可能性も感じているのは私だけではないはずだ。
【ROGUE DEAD GUY ALE】恐れずに、危険に立ち向かい、夢を掴め!
ドイツ語で“雄ヤギ”を意味するボックは、「ヤギのキックのように強い酒」と例えられることもある。
その中でも、春に飲めるのがマイボックだ。
【ROGUE】のモットーは「Dare – Risk – Dream(恐れずに、危険に立ち向かい、夢を掴む)」。
今の村田に送るなら「恐れずに、危険に立ち向かい、夢を掴め!」といったところか。
ゴロフキンを恐れることなく、危険なパンチをかいくぐり、ヤギにキックのように強いパンチを叩き込む以外に夢を掴み取る道はない。
やはり村田の歴史的勝利を願う最後のビールは【ROGUE DEAD GUY ALE】にしよう。
2021年12月にこの試合の延期が発表されたとき、私には【ROGUE DEAD GUY ALE】のラベルの髑髏が「実現するはずだったビッグマッチが目前でなくなって放心状態の様子」に見えた。
しかし、仕切り直しが発表された今はどうだろう。
諸葛孔明の「座して死を待つよりは出て活路を見出さん」とでも言いたげな表情で、力強くジョッキを握りしめている。
活路を見出し不敵な笑みを浮かべているようにすら見えてくるではないか。
日本ボクシング史上最大級のビッグマッチにして、日本ボクシング史上最大の波乱劇が起こるかもしれない歴史的一戦。
開催は2022年4月9日(土)、格闘技の聖地『さいたまスーパーアリーナ』
この記事を読んで、あなたもビールとボクシングという最高のペアリングに興味を持ってもらえたら幸いだ。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。