専門家直伝!自宅で作れる「オリジナル・シャンディガフ」の作り方!
こんにちは。
愛妻家ビアジャーナリストの南原です。
私がどのくらい愛妻家かというと、これぞというビールは、家族が寝静まってから一人でじっくり味わいたいと考えるほどの愛妻家です。
そんなことは置いておいて、私の妻はお酒が強くありません。
しかし、ビールの味は好きなようです。
シャンディガフを好む妻に、最高に美味いシャンディガフを送りたいと考え、まずは生姜に合うビアスタイル6種+変わり種2種のビールで作ったシャンディガフを試飲しました。
試飲してわかったことは、「美味いビールをジンジャーエールで割れば、必ずしも美味いシャンディガフになるわけではない」ということです。
これは非常に興味深い結果です。
私は生姜の専門家を訪ね、その視点から、どんなビールがシャンディガフに合うのか話を伺いました。
この記事は、以下のような方にオススメです。
・パートナーと一緒に同じ1本のビールを楽しみたい!
・単純にシャンディガフ、ジンジャーエールが好き!
・シャンディガフに合うビールってどんなビール?
生姜専門店GINGER FACTORY
私が向かったのは埼玉県蕨市の人気店『生姜専門店GINGER FACTORY 蕨駅前店』。
「生姜」や「生姜シロップ」、「生姜紅茶」に「生姜チップス」、さらには自宅で栽培する為の「種生姜」、「生姜ハンドクリーム」、レシピ本「生姜屋さんとつくった まいにち生姜レシピ」など、取扱う商品すべてが“生姜”から派生している生姜専門店です。
生姜スイーツが食べられるイートインスペースも併設されていて、さながら生姜のテーマパークのようでもあります。
代表の古谷 公史郎さん(以下、古谷さん)が、『生姜専門店GINGER FACTORY』を起ち上げた理由は、「生姜が好き」といった単純なものではありません。
生姜を多くの方に届けることで、生姜農家の方々を守り、故郷をはじめとした地域活性化に取り組んでいるのです。
また、古谷さんは「生姜は食用以外にも水平展開できる唯一無二の農作物」だと話します。
生姜にも品質にも、とことんこだわる古谷さんの商品開発は、さながら地域に根差して、本気でビール造りに取り組むブルワリーとの共通点を感じます。
『BEER CELLAR TOKYO』と構想した「究極のシャンディガフ」
2018年、古谷さんは『BEER CELLAR TOKYO』と組んで「究極のシャンディガフ」を構想しています。
「究極のシャンディガフ構想」とは、『生姜専門店GINGER FACTORY』の生姜シロップに合うビールを、友人である『BEER CELLAR TOKYO』で造り、その2つを掛け合わせたシャンディガフを作ろうというものでした。
既存のビールで作ったシャンディガフの試飲を重ね、2人が共通して感じたことは「ありっちゃありだけど、これじゃない感」(古谷さん談)。
その中で2人は、「ビール単体で飲んだらクソ不味いけど、シャンディガフにしたらめちゃめちゃ美味かった」(古谷さん談)という試作ビールに出会います。
① 酸味が強く、クセのあるビール
② ラガーよりもエール
③ 無濾過の方がジンジャーエールに合いやすい
上記のように、シャンディガフにして美味いビールの共通点は見えました。
しかし、お互い多忙になり、「究極のシャンディガフ」は完成しないまま月日が経ちます。
「究極のシャンディガフ」を販売する単発イベントを組む計画はあったものの、新型コロナウイルスがその実現を阻みます。
新型コロナウイルスが流行してからの日本は、アルコール系のイベントが開催しにくい状況になりました。
「究極のシャンディガフ構想」は、新型コロナウイルスの影響で頓挫してしまったのです。
古谷さんは、「究極のシャンディガフ構想」の再始動は十分あり得る話だといいます。
「究極のシャンディガフ」と「シャンディガフ専用のビール」
それがどんな香りをしていて、どんな味わいになるのか。
この記事を読んでいるあなたなら、興味ありますよね?
「究極のシャンディガフ構想」の再始動、それは“Afterコロナ”の楽しみにしておきましょう。
あなたにもできる「最高に美味いシャンディガフ」の作り方
古谷さんは、新型コロナウイルス収束後に、イギリスやインドに渡る計画があるそうです。
目的はもちろん生姜。
生姜のルーツを探り、ジンジャーエールとは何なのかを確認する旅になる予定です。
そんな古谷さんから、自宅で美味しい、あなただけの「オリジナル・シャンディガフ」が作れる方法を教えていただきました。
それは単純に、「ジンジャーエールを生姜から自作すること」です。
自作のジンジャーエールは、その香り、その味わいともにあなただけのオリジナル。
まさに「クラフト・ジンジャーエール」です。
『生姜専門店GINGER FACTORY』公式YouTubeチャンネルでは、生姜シロップの作り方動画がアップされています。
是非、参考にして作ってみましょう。
【材料】
生姜600g
砂糖600g
水350cc
スパイス
レモン10cc【作り方】
0、手を洗いましょう。
1、生姜の汚れをとり、軽く皮を剥きます
2、薄くスライスして、砂糖とスパイスで漬け込みます。
3、数時間or一晩漬け込み、水を加えて、蓋をして火にかけます。
4、沸騰したら火を弱め、又は火を止めて加熱開始から一時間ほど煮込みます。
5、瓶を洗い、沸騰したお湯で煮沸(2~3分)
6、シロップと生姜を分けて、レモンを加えて、シロップのみを瓶に入れて出来上がりYouTubeチャンネル「GINGER FACTORY生姜専門店《公式》」より
2022年、私は生姜の栽培から「クラフト・ジンジャーエール」作りに挑戦します。
そして、自宅で作れる最高に美味いシャンディガフを目指します。
生姜はベランダでも栽培できるので、誰でもチャンレンジできますよ。
生姜を育てつつ、ビールを選びつつ、11月にシャンディガフを飲む!
地域にもよりますが、生姜の植え付け時期は桜の開花後が良いとされています。
そう、まさに今がその時期です!
収穫は11月頃になる予定です。
気軽に考えていたシャンディガフの企画が、約8カ月間にも渡るシャンディガフ計画になりました。
④ 酸味が強く、クセのあるビール
⑤ ラガーよりもエール
⑥ 無濾過の方がジンジャーエールに合いやすい
この特徴を念頭に置きつつ、11月までの約8カ月間でシャンディガフに合うビールをじっくり選びたいと思います。
ランビック、フランダースレッド、ゴーゼ、ケトルサワー…
ワクワクするじゃないか!
あれ?
私は何故、最高のシャンディガフを探求し始めたんだっけ?
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。