[テイスティング]2012.12.3

「プレミアムモルツに合う簡単レシピ」を3品紹介

美味しいビールは美味しい料理と合わせたい。
お互いの味わいが足し算にも掛け算にもなり、いっそう素晴らしい広がりを見せる。

JBJAでは、この「ビア・ペアリング」をいくつか紹介し続けているが、今回は「サントリー ザ・プレミアムモルツ」と相性のいい料理レシピ3点を紹介したい。

どれも簡単な材料で手軽にできる料理ばかりなので、ぜひトライしてほしい。

『プレミアムモルツに合う簡単レシピ』

その1
「鶏もも肉のグリル ハーブ&ソルト味」

材料(2人分)
鶏もも肉 1枚
塩・コショウ 適量(片面に2つまみ程度)
油 少々
ハーブ(タイム、オレガノ、セージ、ローズマリーなど好みで) 適量

作り方
鶏もも肉の余分な脂(皮や肉の周辺や間にある黄色っぽい脂)を取り、筋を切っておく。
鶏もも肉に塩コショウをして、20~30分おく。
グリルパン(波上のもの)もしくはフライパンで皮目から焼く。
*グリルパンを使い場合は、鶏肉の皮に、フライパンの場合はフライパンにうっすらと油をひく。
始めの1分間はしっかりと肉をグリルパンやフライパンに押し付ける。鍋などを乗せて重みをかけても良い。
*肉の周囲が充分に白くなるまで肉は動かさない。
*グリルパンの場合、途中で90度方向を変えて焼き目がクロス状になるようにする。
皮に焼き色がしっかりついたら、裏返す。
身側も焼き色がついたら、網付きのバットに乗せ、アルミホイルをかぶせて保温する。
余熱で火が入るのを待つ。目安は“アルミホイルの上から手で触っても熱さを感じない”程度。
付け合せの野菜などと皿に盛り、タイムやオレガノなど好みのハーブをふる。
*カットして盛ってもいい。

<ペアリング解説>
鶏肉を塩とコショウとハーブで仕上げるこの料理は、鶏肉の旨味をシンプルに楽しむことが出来る。
塩によって引き出された鶏の味わいはプレミアムモルツの“上品なモルト風味”ととてもよく合い、コショウとハーブの香りはホップのアロマと心地よいハーモニーを奏でる。

その2
「カブとブロッコリーのホワイトシチュー」

材料(2人分)
・カブ 4~5個
・ブロッコリー 1/2房
・玉ねぎ 1/2個
・牛乳 500㏄
・バター 大さじ3と1/2
・小麦粉 (薄力粉) 大さじ6
・塩 少々.
・こしょう 少々
・固形スープの素 1個

作り方
カブを櫛形に切り(大きさにもよるが1/4か1/6)皮を厚めにむく。
ブロッコリーは小房に切り分ける。
玉ねぎをスライスし、オリーブオイルで炒める。玉ねぎが透明になりしんなりしたら端^を加える。
バターが解けたら、小麦粉を加え、中~弱火で炒める。
粉っぽさがなくなったら牛乳をゆっくり加えながら混ぜ続け、カブを加える。
シチューが温かくなったら固形スープの素とブロッコリーを加える。
カブとブロッコリーが柔らかくなったら完成。

<ペアリング解説>
牛乳と小麦粉をゆっくりと過熱して作るホワイトソースのとろみはプレミアムモルツのリッチな喉越しにピッタリ。
じっくりと火の通った玉ねぎの甘味はモルトに、柔らかいカブと緑黄色野菜であるブロッコリーは、華やかなホップの香りと調和する。

その3
「トマト鍋」

材料
トマト 水煮缶 1缶
水 水煮缶の空き缶1杯分
プレミアムモルツ  大さじ3
固形ブイヨン(チキン)2個
トマトジュース 200㏄程度(鍋の大きさによって加減する)
ローリエ 1枚
タイム 2~3本
ローズマリー 1~2本
塩・コショウ 適量

具は
鶏もも肉、手羽元や手羽先、豚バラ、牛スライス、市販のソーセージやミートボールなどお好みで。
タラなどの白身魚、イカ、ホタテ貝、エビなど魚介類もOK。
野菜はジャガイモや玉ねぎやきのこ類など。

作り方
ホールトマトは包丁で切るか握りつぶして鍋に入れる。
ホールトマトの空き缶1杯分の水を加え、プレミアムモルツブイヨン、ローリエ、タイム、ローズマリーを加え加熱する。塩、コショウで味を調える。
好みの具を加え、加熱して食べる。
*アクが出る場合は取る
*ダシが煮詰まった場合はトマトジュースやお湯を加える。

シメは、ご飯とチーズ(とろけるチーズやパルメザンチーズ)を加えてリゾット風に仕上げる。

<ペアリング解説>
トマトの旨味と酸味がプレミアムモルツのリッチなモルト風味と相性が良い。
ハーブ類とはホップの爽やかさがシンクロし料理の深みが増す。
隠し味としてスープにプレミアムモルトを加えることで、スープにわずかな苦みが加わり全体を引き締める。
モルトとホップのバランスが良いプレミアムモルツが肉、魚介、野菜といったすべての具材に調和する。

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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