「裏通りのドンダバダ」、かかってこい!ドンドン連合との3本勝負!
ある日、あるコンビニの棚に、その男は静かに現れた。彼の名は「裏通りのドンダバダ」。妖しげな衣装を身にまとい、手を広げて、まるでこちらに戦いを挑んでいるかのようだ。
受けて立とうではないか。しかも彼は様々な相棒とタッグを組んで、3本勝負を挑んできた。ドンダバダの相棒たちには共通点がある。それぞれの名前に「ドン」が入っているとのことだ。不気味な相手だ。題して「ドンドン連合との3本勝負」。それを私が一人で受けるというのは、無謀だということくらいわかっている。しかし、逃げるわけにはいかぬ。
さあ、ゴングは鳴った・・・
【1回戦】vsドンタコス・ドンダバダ組
ドンダバダの最初の相棒は、その名も「ドンタコス」。菓子売り場に堂々と並んでいた。その名から、メキシコからの刺客かもしれぬ。パッケージには「タコスの王様」などと書かれている。最初から厳しい戦いになりそうだ。
さっそく自宅へ持ち帰り封をオープン。皿に盛ると、トリュフの香りが鼻孔をくすぐる。いきなり反則だ。これでは相手の思うツボだ。
1枚かじる。クリスピーだ。心地よい音と共に嚙み砕くと、程よい塩味がコーンの甘味と絡み合い、ビールの入場を待ち構えているようだ。
ここで、いよいよドンダバダの登場だ。
「Free-Style Belgian Golden Ale」と缶に書かれている。色はきらめく金色、香りは爽やかでフルーティ。かっこつけやがって。
一口飲んでみた。香りで予感したとおり、シャルドネのような果実感がある。しかしそれだけではない。ボディも軽すぎることなく、程よい飲みごたえもある。アルコールは6%、なかなか芯のあるやつだ。
ドンタコスの塩味が、ドンダバダのモルトの甘味も引き出し、さらにフルーティなアロマが全体を包む。なかなかに素晴らしいタッグだと認めざるを得ない。
うーん、やられた。この勝負、ドンタコス・ドンダバダ組の勝利だ。
【2回戦】vsチューカドン・ドンダバダ組
休む間もなく2回戦へ突入。今度のドンダバダの相棒は「チューカドン」。中国出身の古豪といったところか。控えめな色合いのパッケージに油断してはならぬ。電子レンジで約1分間のウォーミングアップの後、勝負開始!
ご飯はリングサイドに控えてもらって、具だけで勝負だ。最初の技は生姜の香り、続けてごま油の香り。いきなり連続技で来たか。スプーンで口に運ぶと、塩味の餡に包まれた野菜たちの複合攻撃だ。優しい見た目に反して、なかなかのインパクトだ。
そしてドンダバダとのタッグ。ドンタコスの時と同様に、油と塩の組み合わせは、ドンダバダと好相性のようだ。ボディもしっかりしたドンダバダだけに、お互いが支えあってより強力なうま味が口の中で生まれている感覚だ。
この勝負も、チューカドン・ドンダバダ組の圧勝だ。
【3回戦】vsドンベエ・ドンダバダ組
最後の戦いの相棒は、「ドンベエ」。我が国におけるドン界の超ビッグネームの登場だ。パッケージにも「最強」「主役」などの文字が躍る。北海道のビッグボスもビックリのビッグマウスじゃないか。まさにラスボス登場。しかも、お湯を入れて8分とは!長く待たせて相手をじらす作戦か。その手に動じてはならぬ。いざ、勝負!
フタを開けると、お揚げの存在感が半端ない。箸で持ち上げると、ずっしりと汁を吸って重さを感じる。重量級の相手だったとは、まったく予想していなかった。ひと口かじると、鰹や昆布などのダシを存分に吸ったジューシーな味わい。これだけでも主役を張れそうな勢いだ。
続けてうどんをすする。こちらも重量級だ。カップ麺としては異例の8分という調理時間は、このためだったのか。噛み応えもあり、小麦の風味も漂う。
そしてドンダバダが追いかけて口の中に突入だ。お揚げのうま味とのタッグは絶妙だ。そしてうどんとの相性もなかなかだ。ビールもうどんも麦が由来、相性は悪くないわけである。ドンベエのダシのうま味と、ドンダバダのボディを、フルーティーなエステルが包み込み、ゆず七味のアクセントとも絡み合う。
またしても、ドンベエ・ドンダバダ組の完勝だ。
戦いを終えて・・・
ドンドン連合、恐るべし。「Free-Style Belgian Golden Ale」という言葉につられて、まさにフリースタイルで戦ってみた。そして「ドン」をテーマに相棒を組んでタッグマッチを遊んでみた。相棒は全て、同じコンビニの中で見つけたものだ。
その結果は、うれしい誤算の連続、非常に楽しい戦いが繰り広げられることとなった。皆様も自由に「裏通りのドンダバダ」の相棒を見つけて戦ってみることをお勧めしたい。彼の守備範囲は、思いのほか広そうだ。
「裏通りのドンダバダ」商品情報
原材料:麦芽・ホップ・糖類
内容量:350ml
ビアスタイル:フリースタイルベルジャンゴールデンエール
アルコール分:6.0%
希望小売価格:294円(税込価格)
賞味期限:製造から5ヶ月
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。