「推し活」のススメ!私たちが地元のブルワリーを応援するべき3つの理由!
2022年4月22日~24日の3日間、『イオンモール川口前川』にて「世界的麦酒まつり春 川口前川」が開催された。
地元・川口市のブルワリー4社をはじめ、比較的、会場から近い範囲のブルワリーを中心とした中~小規模のビアフェスだ。
会場を訪れた方の笑顔が、コロナ禍で大幅に減ったビアフェスの再開を待ち望んでいたことを物語っていた。
目次
ビアフェス参加の後、最初に訪れてみるべきブルワリーとは?
ビールについて知ろうとすればするほど、造り手の意図やこだわりに注目してしまうものだ。
しかし私は、飲み手同士のコミュニケーションを目的に会場を訪れた。
そして、ビールを楽しむ方々と、次から次へと挨拶を交わし、会話をした。
大小問わず全国のビアフェス会場を訪れる猛者から、散歩中に偶然通りかかり休憩がてらビールを楽しんでいた老夫婦まで。
その目的やビールに対する想いは様々だった。
そんな中、買い物帰りに立ち寄ったという淑女からこんな質問を受けた。
「川口市内に4つもビール工場があるなんて知らなかったわ。ビールにこんな種類があることも。今度飲みに行くとしたらどこがオススメかしら?」
私は、「自宅から近くて一番通いやすいブルワリー」をオススメした。
条件の指定がない場合、オススメのブルワリーを聞かれたら、私はいつもこう答える。
まずは生活圏内にあるブルワリーを知ることが、ビールの楽しさが広がっていくと考えるからだ。
そして、贔屓のブルワリーやビールが見つかったら、「推し活」をオススメしたい。
そもそも「推し活」とは?
「推し活」とは、アイドルやアニメのファン活動として広く知られている。
元は、AKB48のファンが、お気に入りのメンバーを指して「推し」と呼んだことに由来し、「推しを応援する活動」、略して「推し活」として広まっていった。
「推し活」には、これといった定義はない。
「推しを応援する」「推しであることをアピールする」など、ファンが「推し」を応援するために考えた行動や思考そのものが「推し活」なのだ。
定義はないものの、「推し活」には、具体的な行動内容から5つに分類される。
ビールの「推し活」も、この5つに当てはめてみると伝わりやすいだろう。
推しに逢う
ライブや舞台を観に行ったり、ゆかりの地を巡る「聖地巡礼」を行ったりすることを指す。
ビールの「推し活」では、ブルワリーやタップルームを訪れ、実際にビールを飲んでみよう。
推しに触れる
グッズの購入や、グッズをコレクションすることを指す。
ビールの「推し活」では、ブルワリーのグッズ購入や、ボトルや缶でビールを購入してみよう。
推しに染まる
推しと同じものを身につけたり、身の回りを推しのイメージカラーで統一したりすることを指す。
ビールの「推し活」では、推しビールと同じ地域のビールや、同じビアスタイルのビールを知ることで、より「推し」についての理解も深められる。
推しを広める
SNS等で推しの魅力を語る、他人に推しを薦めることを指す。
ビールの「推し活」でも、お気に入りのブルワリーやビールについて、SNSや口コミを広めていこう。
推しを感じる
一人静かに推しのことを想う、推しが生きて存在していることに今日も感謝する等の思考を指す。
ふと気がつけば、「推し」のビールやブルワリーについて考えていたことがあるとすれば、あなたはもう「推し」を感じていることになる。
ブルワリーを中心に生まれる「コミュニティー」と「地域内経済循環」、そして…
次に、地域のブルワリーを応援することが、あなたの生活に与える3つのメリットを考えてみよう。
これはすなわち、あなたが地元のブルワリーを応援すべき理由となる。
コミュニティー
ミッションから始まり、目標やゴールに向けて集まる集団が「チーム」なら、ビジョンから始まり、価値観や理念に共感して集まるのが「コミュニティー」だ。
ビールの「推し活」では、「このブルワリー(ビール)が好き」という価値観のもと、そのブルワリーに集まるコミュニティーが生まれる。
時代は“個の時代”から“コミュニティーの時代”と呼ばれるようになって久しい。
地域のブルワリーを中心としたコミュニティーに属することで、得てして仕事やプライベートでも、パートナーになる人物と繋がる可能性もある。
地域内経済循環
地域の原材料を使って、地域で造ったビールを、地域の消費者が飲む。
これぞ、「地産地消」である。
ブルワリーにファンが増えれば、ブルワリーや生産者は潤い、新たな挑戦に打って出ることができる。
それが規模拡大ならば、地域に雇用を生み出し、新作のリリースであれば、ファンは歓喜する。
いずれにせよ、その成果は地域に還元されるのだ。
ビールの「推し活」により、その循環はそれだけに終わらない可能性もある。
「推し」を広めることにより、地域外から飲みに来る、または、ビールを購入する消費者が現れるかもしれない。
そうなれば、地域外から獲得した資金を地域内で循環させ、自立的な経済構造を構築することができる。
「推し」がいるだけで、世界は楽しく美しい
この記事を執筆するに当たり、アイドルの「推し活」を行う知人に話を聞いた。
ライブに行くために仕事や勉強に精を出し、ライブ会場では全国から集まった友人と会う。
自らの言動で「推し」に迷惑はかけられないから、自分自身を律することも忘れない。
そう。「推し活」は、あなた自身を成長させることにもつながるのだ。
さぁ「推し」を見つけに行こう!
ここまで読み進めてくれたあなたがやることは、たった2つ。
1つ目は、Googleで「地域名 ビール ブルワリー」と検索しすること。
2つ目は、検索で出てきたお店へ訪れてみることだ。
え?人見知りだって?
一緒にビールを飲んだら、すぐに打ち解けられた経験はないだろうか?
ビールには、優れたコミュニケーションツールという要素も含まれているので、地元とビールという2つの共通言語があればなおさらだ。
きっと、すぐに打ち解けられる。
え?ビールの知識がないって?
ビール好きの多くは、語りたいネタの1つや2つ持っているものだ。
一緒に飲んでいれば、知識は自然と増えていく。
え?受け入れてもらえるか心配だって?
どんなギークも、最初はみんなビギナーだったことを忘れてはならない。
そして成長するコミュニティーには、ビギナーを受け入れてくれる土壌があるものだ。
アイドルも、アニメも、スポーツも、ラーメンも、もちろんビールだって、ビギナーを拒否するのはほんの一部であって、本物のファンは、いつだって新規参入を心待ちにしているものだ。
さぁ、これ以上悩んでも仕方がない。
あれこれ言うのは後にして、まずはあなたの「推し」を見つける為に、街へ飲みに繰り出そう!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。