ベルギービール小瓶(330ml)についての考察
目次
はじめに
ビールの小瓶は大きく分けて2つのタイプがあります。1つは瓶底が狭く(直径約5㎝)高さが高い(約23㎝)瓶。もう1つは瓶底が広く(直径約7㎝)高さは低い(約18㎝)瓶。この2つが存在します。なぜ、2つのタイプがあるか考えて行きたいと思います。
2つのタイプの内、前者をAタイプ後者をBタイプとして検証していきたいと思います。
検証1・・・AタイプとBタイプの瓶底の面積の比較
Aタイプの面積は2.5×2.5×π=6.25π
Bタイプの面積は3.5×3.5×π=12.25π
面積比で行くとA/B=0.51
つまり、面積で言うとBタイプの面積がAタイプの約2倍の面積がある事になります。
検証2・・・AタイプとBタイプの安定性
AタイプBタイプ共に揺らすとAタイプの方が瓶底の面積が小さい為倒れやすいです。しかし、瓶底の動きをみるとAタイプはあまり動きがなくBタイプの方が動きが大きいです。
検証3・・・AタイプとBタイプの代表的ビール。
Aタイプ・・ブーン・グース、ヒューガルデンホワイト、プリムス、ロシュフォール8等
Bタイプ・・デュベル、シメイ、サンフーヤン、シェフ等
検証1・2・3から考察
底の面積についての考察
同じ量のビールと酵母を入れたとき、瓶底の面積が広ければ、酵母の層が薄く、ビールと酵母の接触が大きいため、急速に醗酵させる事ができます。逆に面積が狭いと酵母の層が厚くなり、発酵がゆっくりとなります。
安定性についての考察
振動が加わった場合についてはどうでしょうか。
Aタイプは、瓶としては、倒れやすいですが液体が深いため下面にの部分はあまり影響はありません。
Bタイプは、瓶としては、倒れにくいですが液体が浅いため、下面にも振動が伝わりやすく、酵母などは動きやすいと思います。
代表的ビールの考察
Aタイプのビールは、酵母による発酵が瓶詰めの前に終わっているか、もしくはゆっくり醗酵をさせていくタイプのビールが多いと思います。
Bタイプのビールは、瓶つめてから発酵させるタイプ(瓶内2次発酵)のビールが多いと思います。
結論
瓶んの形をみることでおおよそのビールの状態が解ると思います。
Aタイプはビールとしてほぼ完成度合いが高く、味の変化が長期間可能としたビール。
Bタイプは瓶内2次発酵を目的とし、炭酸も強めで味の変化が短期間で行われるため、長期間熟成する事により、味の変化が大きいビール。
ビール瓶の形状によりビールの状況が理解できるとビール選びも楽しくなると思います。
さいごに
瓶のタイプを調べていくと、ビール瓶の大きさについては名称がありますが、形状については特に定められていません。あえて言えば、ワインの瓶の形状を使うことが出来ると思います。Aタイプはブルゴーニュ型、Bタイプはシャンパン型それぞれの形に近いと思います。ワインは、その特性に合わせて瓶を選び、瓶詰めをしているそうです。ビールも醸造過程に合わせ、瓶の形状を選んで瓶詰めしていることが、勉強になりました。
購入店
ベルギービールJapan
すがや魅惑のベルギービール
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