[ビアバー,ブルワー]2022.8.2

「まちのビール×フットボールの文化」と「サッカーのまち・浦和のビール」を醸す『U.B.P Brewery』! 8月4日(木)にタップルームが先行オープン!

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U.P.B BREWERY

JR浦和駅西口から歩くこと約5分。
再開発エリアを抜けた『浦和ワシントンホテル』の1階に、注目のお店がオープンします。
お店の名前は『U.B.P Brewery
北浦和『BEER HUNTING URAWA』、浦和『BEERNOVA URAWA』に次ぐ、株式会社URAWA・BEER・PROJECTの3号店です。

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株式会社URAWA・BEER・PROJECT代表の小林健太さん

浦和のクラフトビール界のパイオニアである株式会社URAWA・BEER・PROJECTが、満を持してブルワリーパブ『U.B.P Brewery』をオープンします。

今回は、2022年8月4日(木)にタップルームを先行オープンさせる『U.B.P Brewery』で、株式会社URAWA・BEER・PROJECT代表の小林健太さん(以下、小林さん)に、ブルワリー開業への想いについて話をうかがいました。

「クラフトビール」と「まち」、「フットボール」を繋ぐ場所

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醸造設備は2022年9月に搬入される予定

『U.B.P Brewery』は、醸造開始に向けて盤石の態勢を整えています。

醸造責任者は、『宮崎ひでじビール』に5年間勤め、『宇佐美麦酒製造』では醸造責任者も経験した鰐川崇さん。
さらに醸造アドバイザーとして、クラフトビールの醸造技術を伝える株式会社Knot 代表取締役の植竹大海さんが名を連ねます。
仕込み釜500Ⅼ、タンク1,000Ⅼが6 基という醸造規模は、埼玉県内でも5本の指に入る存在。
ビール醸造免許がおりれば、さいたま市として初のビール醸造所となります。

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カウンターに並ぶ『U.B.P Brewery』のタップ

日本各地の厳選されたクラフトビールを提供する既存店とは異なり、『U.B.P Brewery』では10タップすべてに自社のビールが繋がれる予定です。
タップルームからは醸造設備が臨め、モニターでは浦和レッズを中心にフットボールの試合を放映。
フットボールとともに、出来たてのクラフトビールが楽しめる空間を提供します。
『U.B.P Brewery』は、“サッカーのまち・浦和”で、「クラフトビール」と「フットボール」、そして「まち」を繋ぐ唯一無二の場所になるのです。

「自分たちの飲みたいビール」を3つのシリーズで展開

『U.B.P Brewery』で造ったビールは、併設タップルームや系列店で販売をスタートし、後に樽生と500ml缶を埼玉県内および全国へ流通させていく予定です。
そして、浦和エリアでしか入手できないローカル商品もリリース予定で、浦和に人を呼べるビール醸造を目指します。

では、具体的にどんなビールを造るのでしょうか?
小林さんは、「あえて定番は設けない予定」だと話します。
限定ビールを中心に、「U.B.P」の頭文字になぞられた「Ultras series」「Base series」「Proud series」の3つのシリーズを展開。
「自分たちの飲みたいビール」を造ります。

「Ultras series」

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浦和・ホップ・サポーターをイメージしたロゴ(画像提供:URAWA‣BEER‣PROJECT)

流行を取り入れたビールや、インパクト抜群の尖ったビールを、「Ultras series」としてリリース。
“副原料に原価度外視の大量のフルーツを使用したスムージーサワー”など、遊び心あるビールを造る予定です。

「Base series」

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【BASE SERIES】ロゴ(画像提供:URAWA‣BEER‣PROJECT)

流行りに左右されず、日常に寄り添うビール。
浦和の地に根付くビアカルチャーを発信するのが「Base series」です。
地域の農産物を使用した、日常的に何杯でも飲みたくなるビールを目指します。

「Proud series」

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「PROUD」シリーズ

「Proud series」のコンセプトは、「誇り高きサッカーのまちのクラフトビール」。
現役時代は浦和レッズ一筋で元・日本代表の鈴木啓太さんや、デザイナーで浦和レッズサポーターグループ「URAWA BOYS」元リーダーの角田修一さんらと連携し、フットボールらしさを前面に押し出したビールを造ります。

『U.B.P Brewery』開業までの歩み

小林さんは、筋金入りの浦和レッズサポーター。
神奈川県鎌倉市に住んでいた頃から、サポーターとして国内外を飛び回っていました。
そしていつしか、地方への遠征時には、その土地のブルワリーを訪れるようになります。
個性豊かで奥深いクラフトビールの世界に魅了された小林さんは、「ビール×フットボール」で何かを起こしたいと考え始めます。

小林さんが見た海外ビアパブの光景(画像提供:URAWA‣BEER‣PROJECT)

そんなとき、海外で訪れたパブの光景が小林さんの人生を決定づけます。
ビール片手にフットボールを観戦し、熱狂する人々。
その場にいる全員が、当然のようにビールとフットボールを楽しんでいました。
ビールとフットボールを愛する小林さんにとって、まるで“夢の国”にいるような感覚。
その瞬間、小林さんの中で「ビール×フットボール」の実現は、人生をかけた夢となるのです。

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北浦和『BEER HUNTHING URAWA』

間もなく、小林さんは勤めていた会社を退社します。
そして、私財をすべて投じて、北浦和に『BEER HUNTING URAWA』をオープンします。
『BEER HUNTING URAWA』がオープンした2015年11月14日、開業に必要な費用をすべて支払った後の小林さんの手元には、家賃の約1/3程度の現金しか残りませんでした。
オープン初月から、絶対に負けられない戦いが、そこにはありました。

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浦和『BEERNOVA URAWA』

幸いにも『BEER HUNTING URAWA』は、地域の方々に愛されるお店へと成長します。
そして2019年1月8日、2号店となる『BEERNOVA URAWA』を浦和にオープンしました。

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31タップの『BEERNOVA URAWA』は、埼玉県内屈指のビアパブとして有名

『BEERNOVA URAWA』は、31タップを誇る埼玉県内屈指のビアパブです。
『BEER HUNTING URAWA』の10タップと合わせて、41のタップにつながれるビール。
そこにはオープン当初から変わらない、ある共通点があると小林さんは話します。

「どこで、誰が造ったビールなのか。造り手の顔が見えるビールだけを置くようにしています」

全国の醸造家とのつながりは、“広さ”も“深さ”も埼玉県内随一であると、小林さんは胸を張ります。

念願のブルワリー開業へ!

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左から、小林さん、角田修一さん、阿部和永さん(『T.Y.HARBOR BREWERY』醸造長)、鈴木啓太さん(画像提供:URAWA‣BEER‣PROJECT)

クラフトビール専門店のオーナーとして、着々と地盤を固めてきた小林さん。
サポーター仲間や地域の方々とともに、様々な企画やイベントも行いました。
約10年前、「ビール×フットボール」で何かを起こしたいと考えた小林さんの夢は、着々と実現に向かっています。

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ACL優勝後の臨時営業で『BEER HUNTING』に集まる浦和レッズサポーター(画像提供:URAWA‣BEER‣PROJECT)

そして2022年、小林さんは新たな挑戦に向かいます。

「ビールを飲みながらフットボールを楽しめるパブはたくさんあります。でも、私の知る限り“まちのビール”を飲みながらフットボールを楽しめるパブはありません。だったら自分たちで創ればいい。『U.B.P Brewery」を拠点にして、「まちのビール×フットボール」文化を育てていきます。」

日本各地でビールを飲み、フットボールを観戦してきた小林さんならではの挑戦です。

2022年8月4日(木) タップルームが先行オープン!

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2022年7月28日 プレオープンの様子

『U.B.P Brewery』は醸造開始に先立ち、2022年8月4日(木)よりタップルームがオープンします。

店内にはカウンター7席と2人掛けテーブル席が2つ。
開放的なテラスには4人掛けテーブル席が4つ設置されています。

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日中は『GRANDE CAFE URAWA』として営業

『11時30分~15時30分の間は、『GRANDE CAFE URAWA』として営業。
フットボールブランド『GRANDE』が運営するサンドウィッチの人気店です。
浦和エリアを中心に展開する『君とならいつまでも』の高級食パンを使い、具材にキーマカレーやローストビーフなど7種類から選べます。
このキーマカレー、実は浦和レッズの選手たちが試合後の補助食として食べているものと同じキーマカレーだそうです。

もちろん、『GRANDE CAFE URAWA』営業中も、『U.B.P Brewery』のビールは楽しめます。

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プレオープンでビールを注ぐ小林さん

小林さんの夢は、「まちのビール×フットボール」文化の醸成。
『U.B.P Brewery』には、新たなブルワリー開業とは一味違うワクワク感が満ちています。
2022年7月28日から4日間行われたプレオープンには、ゲリラ的に行われたにもかかわらず多くのファンが集まり、その期待の高さがうかがえました。
2022年10月頃を予定している『U.B.P Brewery』醸造開始とともに、「まちのビール×フットボール」という小林さんの挑戦にもご注目ください。

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

南原 卓也

ビアジャーナリスト/樽生アドバイザー

埼玉県にある“日本一面積の小さい市”で生まれ育ったビール好き。
サントリー樽生アドバイザー、業務用酒販店の営業を経て、埼玉とお酒を伝えるライターになりました。

【日本ビアジャーナリスト協会】2021年新人賞 受賞
【日本ビアジャーナリスト協会】2022年最優秀執筆賞 受賞

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