麹で醸すビールを頂いてみました!オリゼーブルーイング(前編)【JBJAChannel】
ビールに愛された皆さまへ!
今日公開のJBJAChannelはスペシャルなビールのテイスティングの回(前編)です。
目次
麹で醸すビール オリゼーブルーイング
先日、JBJAの公式イベントの一つとして行われた「世界に伝えたい日本のビアカルチャー2020」にて、最優秀賞を獲得したのが、オリゼーブルーイングさんのBlack HEAD IPA(ブラックヘッドアイピーエー)です。
今回はオリゼーブルーイングさんの4本のビール(そのうち1本はコンブチャでした)をテイスティングしてみました。
ORIZAE BREWING とは
通常のビールは麦芽とホップ、そして水(と酵母)を使って醸造するものですが、オリゼーさんは麦芽を使わず、米麹・麦麴を原料としてビールを造っています。
ORYZAE BREWINGの意味
酒類製造部門 オリゼーブルーイング
オリゼーブルーイングのオリゼーは
麹カビの学名「アスペルギルスオリゼー」から頂戴いたしました。
日本の国菌である麹菌で醸す、日本オリジナルのビアスタイルを確立したいという思いで名付けました。
そう、日本オリジナルのビアスタイルであることは、間違いないでしょう!
Sason de ORYZAE
セゾン、ということもあり、ベルギービールのスタイルであるベルジャンイースト由来のスパイシーで爽やかな香りは、まさにセゾンです。ハイアルコール(7.5%)を感じさせない口当たりの爽やかさで、夏の暑さを忘れる、ひと時の涼を求めて飲むのに最適です。
ラベルの絵が、とってもファンキーでモダンな、中世以降の日本の戯画調なんですね。これを見て、海外の人はどんな「和」を感じられるのかな?というのが、私達の大いなる疑問になりました。
ORYZAE PALE ALE-オリゼーペールエール
これもまた、浮世絵の美人画です。腕にタトゥーが見えますね。きっとイナセな女性なのでしょう!
このペールエールも、もちろん麦芽使用率が0%です。でも、それなのにビールです。モルトの甘みやコクなどをしっかり感じ取りたいなら、これはビールでは無くなるかもしれませんが、ちょっと日本酒のようなニュアンスと爽やかな酸味があり、サラサラととても飲みやすいペールエールです。そう、ペールエールとして飲んでもらいたいです。
オリゼーブルーイングの代表の木下さんは、日本酒や甘酒、味噌などの醸すお仕事に長い間従事してきました。麹や糀を扱わせたら、プロ中のプロでしょう。
そして、その技術の裏付けのあるビール造りへの情熱は、生半可な憧れや好奇心だけではなく、長い時間を掛けて自分の進むべき道を、まさに道なき道を切り開いてきたフロンティアともいえます。
世界に伝えたい日本のビアカルチャーの最優秀賞のきっかけとなったのは、こちらの記事です。
もしも鎖国下で泡盛職人がビールを造ったら…黒麹で南国果実の酸味を表現したBLACK HEAD IPA | 日本ビアジャーナリスト協会 (jbja.jp)
オリゼーブルーイング公式HP ORYZAE BREWING – 世界初、麹ビールを醸すブルワリー
オンラインショップ ORYZAE BREWING/ferment works
是非、動画もよろしくお願い致します!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。