30分泡がもつ? クリーミーな泡が長続きするアルミ製ビアタンブラー。Makuakeで応援購入プロジェクトを公開中
ビールの白い泡。ここにビールの魅力を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「ビールを飲み切るまでクリーミーな泡を楽しみたい」。そんな泡好きに注目のタンブラーの購入プロジェクトがMakuakeで実施されています。
アルミを知り尽くした会社がつくるビアタンブラー
このプロジェクトを進めているのは、東洋アルミエコープロダクツ株式会社(以下、東洋アルミ)です。主にキッチン廻りの消耗雑貨や紙・アルミ箔製食品包材を生産・販売しています。
今回のタンブラーはアルミ製。商品コンセプトは、「きめ細かな泡立ちと泡もちの長さ。味と香りが楽しめる」です。しかし、これまでもクリーミーな泡や泡持ちの良さを特徴としたグラスやタンブラーはありました。東洋アルミの「アルミ製ビアタンブラー」は、何が違うのでしょうか。みらい事業推進チームの檜垣高志さんに話を聞きました。
――:「アルミ製ビアタンブラー」の特徴を聞く前に、なぜつくろうと思ったのかを教えてください。
檜垣:元々は撥水効果を持たせたアルミ製食器を開発していました。その過程で表面加工のプロの方が加工方法をアレンジすればビールの泡立ちが良くなることを思いつき試作したのが最初です。
――:試作品は良い感じできたのですか。
檜垣:はい。試作品にビールを入れて飲んでみたら「美味しい」と感じました。それで商品を開発することを決めました。
――:今回は、泡の持続的再生と長持ちに焦点を当てた商品です。なぜ、この2点に注目したのでしょうか。
檜垣:過去にも泡立ちの良さをセールスポイントにしたタンブラーはあります。しかし、その他の要素も入ったアルミ製の商品は見当たらなく独自性があるのではないかと考えました。
――:確かに泡立ちの良い商品はあります。
檜垣:そこで、まず泡立ちと泡持ち性と実際に飲み比べての官能試験での評価をすると同時に美味しく感じる泡のメカニズムを知ろうと思いました。その方法について、一般社団法人おいしさの科学研究所様に京都府立大学大学院生命環境科学研究科の故大谷教授の「ビアカップの特性とビールの泡発生に関する理論的考察」を教えてもらいました。
――:そのような研究があるのですね。
檜垣:はい。その中で「ビールの泡の評価は、泡立ちや泡持ち、泡の付着性、きめ細かさ、色などを総合して成される」とありました。
――:色々な要素があって成り立っているのですね。
檜垣:そうですね。試作品の段階では、泡持ちやきめの細かさがまずまず良かったこともあり、研究で書かれていた要素全体を強化するために、「きめ細かく均質な泡立ち」の実現を目標に定めて開発を進めることにしました。
――:どのような構造でクリーミーな泡と泡持ちの良さを実現したのでしょうか。
檜垣:タンブラー内面のアルミニウム表面にナノレベルの凹凸加工がしてあります。真空製膜により細かで均一な泡が持続的に発生する構造です。この技術は特許出願中です。
――:持続的に泡が再生される。だから30分も泡が持つのですね。その他のセールスポイントはありますか。
檜垣:飲み口が1.2㎜と薄く、末広がりの形状です。そのため、飲む時に香りを感じやすく、口当たりが良く、ビールが喉にスーッと通っていきます。他には下部がスリムで持ちやすく軽くて丈夫です。アルミは熱伝導性が良いので、手に持つと冷たさを感じられます。
――:アルミ製というと軽いイメージがあります。このタンブラーの重量はどのくらいですか。
檜垣:75gです。同じ大きさのステンレス製と比較すると重さは約1/3程度になります。
――:軽いですね! 容量はどのくらいでしょうか。
檜垣:約475mlです。350ml缶は良い具合に泡が立つと注ぎ切れる量と思います。
――:ちょうどいい量ですね。使用するうえで注意する点はありますか。
檜垣:泡が立ちやすい構造なので、できるだけタンブラーと缶を近づけて静かにゆっくり注いでください。それとタンブラー内面に水滴が付いていると泡が立ちにくいです。2杯目を飲む時は水滴を切って使用してください。
――:他の注意点はありますか。
檜垣:この商品は冷たい飲み物を入れることを目的につくっています。熱い飲料はタンブラーを持つと火傷をする恐れがあります。また、洗浄は金属製のたわしや研磨材付きのスポンジは傷がつく可能性があります。柔らかいスポンジを使用してください。
檜垣さんの話を聞いて使い勝手が良さそうと感じました。しかし、実際に使用しないとわかりません。今回、東洋アルミ様にアルミ製ビアタンブラーを試させていただけることになりましたので使用した感想をお伝えします。
使用レポート
持ってみるとかなり軽いです。厚みも薄いので強度が不安ですが、手で押しても変形しない強さがあります。
この商品の最大のポイントは、「きめ細かい泡と持続性」。どのくらいきめの細かい泡なのか見てみます。衝撃を抑えて静かに注いでみても自然とクリーミーな泡ができていくのが分かります。泡立ちはかなり良いです。容量は、350ml缶がしっかり注ぎ切れるくらいです。
タンブラーの口は広がっているので香りを感じやすいです。アルミニウムは熱伝導率が良いので、持ってみるとかなり冷たくなっています。逆に暑い時期に外で飲む時は温くなりやすい可能性があります。保冷性を保つためにスタビ―ホルダーを付けるなどの対策は必要かもしれません。
飲んでいくと泡の厚さは薄くなっていきます。しかし、内面の特殊加工により泡が再生されて一定の泡がキープされています。
飲み口の厚みは薄く、うすはりのグラスで飲んでいる感じです。1つ気になる点を挙げるならば縁がちょっと角張っているので口当たりが気になる人はいるかもしれません。この点は檜垣さんによると「社内でも挙がっている課題点で、今後修正していく予定」ということなので製品では改善しているかもしれません。
タンブラーなので、口の中に勢い良くビールが流れ込んできます。個人的はラガースタイルのようにのど越しを楽しむタイプのビールの方が向いていると思います。
75gと軽く、強度もあるので、スタビ―ホルダーを使用するなどして保冷性を保つ工夫をすればキャンプやBBQなど屋外での活動でも利用可能でしょう。
価格は早割20%OFFで1,980円(税込)と手頃だと思います。ビールの泡にこだわる人は1個持っておいても良いと思います。
●メリット、デメリットまとめ
メリット | デメリット | |
泡立ち | 立ちやすい | 勢いよく注ぐと泡だらけになる |
泡持ち | 良い。再生しやすい | |
保冷性 | 冷たくなりやすい | 夏場、屋外では温くなりやすいのでカバーが必要 |
香り | 感じやすい | |
飲み口 | 縁が薄くうすはりグラスのように飲める | 縁が角張っている感じがあり、口当たりは気になる |
重量 | 軽い | |
容量 | 350ml缶が入る |
既に応援サイトではプロジェクトは成功していますが、購入は可能です。「ビールはクリーミーな泡で楽しみたい!」という方、応援購入期間は2022年7月30日までです。1度応援サイトを見てみてください。
Special Thanks
くまざわななこ、HOP SAIJO、森下慶、楯 優作
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。