もりあきのお勧めベルギービール(ホワイトビール編)
はじめに
私がお勧めしたいベルギービール。今回は、ホワイトビールを紹介したいと思います。
ホワイトビールとは、大麦麦芽と小麦のほかに、オレンジピールやコリアンダーを使ったベルギーの小麦ビールの総称です。1965年にピエール・セリスによって復活された後、各地で人気を博し、他地域の醸造所でも造られるようになりました。
代表的なホワイトビールは、「ヒューガルデンホワイト」や「ヴェデット・エクストラホワイト 」等があります。
今回はそれ以外で、もりあきのお勧めベルギービールとしてホワイトビールを3点紹介したいと思います。写真は過去のものもありますのでご了承下さい。
ホワイトビール
ブロンシュスーパー8
このビールは、「ワールド・ビア・アワード2017」で金賞を受賞しているビールで、「ミスティックホワイト」の後継者として造られたビールです。
「ミスティックホワイト」は、ミスティックシリーズの「チェリー」・「ピーチ」・「ラドラー」の基礎ビールでした。フルーツと混ぜ合わせるためホワイトビールとしては、少しインパクトが弱かったと思います。その分、個人的には「ミスティックホワイト」は非常に飲みやすく好みでした。現在は、「ミスティックホワイト」は販売されてはいませんが、ミスティックシリーズのフルーツビールの基礎ビールとして造られているそうです。
さて、この「ブロンシュスーパー8」は「ミスティックホワイト」の香りと味を強く出したビールです。しかし、全体的には、他のホワイトビールと違うマイルドで優しく少し甘めの味は「ミスティックホワイト」につながる物があると感じます。
ワトウズ・ヴィット
このビールは、苦味が弱い上、小麦独特のリンゴ、洋ナシ、バナナのようなフルーティな香りとコリアンダーやオレンジピールなどのスパイシーな香りが特徴的なビールです。特に夏場喉の渇きを癒すのに最適なリフレッシュビールです。ビールの量も250mlと少なめです。最初の1杯に丁度いいビールです。
セリス・ホワイト
このビールは、ベルギーのホワイトビールを復活させたピエール・セリス氏が造ったビールです。
ピエール・セリス氏が、2011年に死去後は娘のクリスティーヌ・セリス氏により、セリス醸造所がアメリカで再興しました。
「セリス・ホワイト」はピエール・セリス氏のレシピとクリスティーヌ・セリス氏のレシピが違います。
現在はクリスティーヌ・セリス氏のレシピによってアメリカで造られた「セリス・ホワイト」が日本に入荷されています。
ピエール・セリス氏の造った「セリス・ホワイト」は造っていませんが、彼が最後に手がけたセント・ベルナルデュス醸造所の「セント・ベルナルデュス・ホワイト」は、現在でも飲む事が出来ます。
さて、現在の「セリス・ホワイト」は、小麦の他にオート麦を使用いるので、ピエール・セリスが手がけたビールより完成度(ホワイトビールに昔はオート麦も使用されていた)が高くなっています。
香りは、乳酸系と酵母の混ざった香りと、洗練されたフルーティな香りがします。
泡から感じるほど、ハッキリとしたレモンの様な柑橘系の酸味が感じられ、アルコール感はほとんどありません。爽快な口当たりと喉越しでついつい止まらなくなる美味しさです。是非お試しください。
さいごに
今回紹介したほかにもたくさんのホワイトビールがあります。パーテル リーヴェン・ヴィット、グリセット ブロンシュ、シュフ・ブロンシュ、コルセンドンク・ブロンシュ、ローマン・ブランシュ、ルプルス・ブランシェ等まだまだ沢山あります。是非お試し下さい。次回は「レッドビール編」をまとめてみたいと思います。
参考文献および引用文献サイト
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