FRESH HOP FEST. 2022 in SPRING VALLEY BREWERY TOKYO 参加レポート
日本産ホップ推進委員会が主催する「フレッシュホップフェスト」は、今年収穫した日本産ホップで造ったビールを楽しむお祭りです。そのリアルイベントが3年ぶりに、スプリングバレーブルワリー東京を会場に、盛大に開催されました。10月29日(土)に3回、30日(日)に2回、計5回の入れ替え制で行われましたが、私は初回の29日(土)11時の会に参加してきました。その模様をお伝えします。
当日は快晴に恵まれて、まさにビール日和。開始時刻の15分前くらいに着きましたが、会場の前は入場を待つ人たちで賑わっていました。開始時刻5分前の10時55分頃から入場が始まりましたが、1カ所の受付で1組ずつ電子チケットの氏名をチェックし、座席指定制のため案内係が席まで案内するというオペレーションのためか、入場に非常に時間を要し、列の最後尾にいた私が席に着けたのは11時15分頃のことでした。(※二部以降は座席自由制に変更)
入口にはフレッシュホップフェストのロゴが中心に描かれたホップのリースが飾られており、参加者を出迎えてくれました。
会場内にも柱にはリース、天井にはホップが飾られ、フレッシュホップフェストの雰囲気を盛り上げます。店内は215席のところ各回100名の定員を設けているため、比較的ゆったりとした雰囲気。参加者はテーブルごとに会話を楽しむ人や、テイスティングに集中する人など、それぞれの楽しみ方で過ごしていました。
スタート時に用意されたビールは、1階のカウンターが17種、2階のカウンターが12種。重複もあるため、合計27種類のビールがタップにつながれていました。この時間帯のチケットの仕組みは2種類で、全てのビールをテイスティングできる「フリーテイスティングコース」と、チケット交換制の「スタンダードコース」。「フリーテイスティングコース」の参加者はリストバンドで見分けがつくのですが、ざっと見渡したところ半分ずつくらいといったところ。私は「スタンダードコース」で申し込みましたが、飲んでみたいビールが目白押しで、「フリーテイスティングコース」にすれば良かったと少し後悔しました。
1階には特設ステージが設けられ、当協会の代表でもある藤原ヒロユキ氏によるトークセッションが行われました。今回のイベントにビールを提供しているブルワーの方々による、フレッシュホップを使ったビールを醸造する際のエピソードなどを伺うことができました。音声は2階にも流れていたため、会場内の何処にいても耳だけで楽しむこともできました。2時間半の時間内にセッションは参加者を変えて何度も行われ(一部は2階のフロアでも)、たくさんのブルワーの方々の話を聞くことができたのは非常に良かったです。
1階の奥にはフォトブースが設けられており、記念撮影も楽しめるようになっていました。自然光の入る窓際のため、本当にホップ畑にいるような感覚になれました。
ほとんどのビールが淡色系エール(ラガーもあり)でしたが、フレッシュホップならではの特徴を生かそうとすると、やはりそのようなビアスタイルに集中するのは納得できます。フレッシュホップの品種・産地やブルワリーごとの微妙な味の違いを楽しむのは、一般的なビールイベントのように多種多様なビールを飲み比べるのとは違ったものです。しかし日本産のフレッシュホップのビールがこれだけ一堂に会するイベントは、日本のホップ栽培の持続的な発展、ひいては日本のビール文化の成熟に向けて、非常に意義のある催しであると感じました。
フレッシュホップフェストのお祭り全体は11月末まで続きます。ぜひ下記のサイトを参考にお近くのビアパブへ足を運び、フレッシュホップビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。それでは皆様、今年の日本産ホップの収穫を祝って、乾杯!
賛同ビアパブ一覧
https://japanhop.jp/beerpub/
(フレッシュホップビールの提供状況については、各店舗へお問い合わせください)
日本産ホップ推進委員会
https://japanhop.jp/
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。