Acid Maltによる酸味
先日、アメリカワシントン州の「アメリカンブルーイング」が造る「アメリカン・ブロンド」を飲んだ。
ひとくち飲んで“心地よい酸っぱさ”を感じた。
これがまた、酵母の醸しだす“発酵による酸味”とも、果実が加えられた“フルーティーな酸っぱさ”とも違うのである。
表現しづらいのだが、“素直”というか“シンプル”というか“まっすぐ”(?)な酸っぱさである。かえってわかりにくいか…。申し訳ない。
すえた様でも、熟れた様でもなく、「あ、酸っぱいな」とつぶやきたくなる味わいである。
訊くと、この酸味はアシドモルト(Acid Malt)からくるものとのことだった。
Acidは“酸・酸っぱい・酸性物”という意味だから、文字通り“酸っぱい麦芽・酸性麦芽”が使われたビールということである。
早速、Acid Malt、Acidulated malt、さらにはSour Maltを調べてみるとベルリーナ・ヴァイスやケンタッキー・コモンスタイル(ケンタッキー州の古典的なビール)などで使われているモルトである。日本のビールではコエドビールが糖化の際にpHを整えるために使用しているとの例を見つけることが出来た。
非常に興味深いモルトである。
酸味のあるビールは、クラフトビールで今後さらに造られていくだろうと思われるが、Acid Maltによる酸味もひとつの選択肢でありトレンドを生むのではないかという予感を感じた。
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