[イベント]2010.8.23

ビア・コラムby藤原ヒロユキ

「夏はビールの季節だ!」って…。
それだけじゃもったいない。

 暑い。今年の夏は本当に暑い。
 そのおかげというべきか(?)ビール並びにビール風飲料の消費量は高まっているとのことだ。喜ばしい。
 やっぱ、夏はビールの季節である。そして、来るべき秋もビールの季節だ。さらにその先に続く冬もビールの季節である。もちろん、春もビールの季節に他ならない。そー、春夏秋冬がビールの季節なのである。1年365日(4年に1度は366日)がビールの日だ。
 しかし、残念ながら日本ではまだまだ「ビール」=「夏に楽しめるビール」という認識が大半をしめている。もったいない。ビールのはさまざまな種類があり、さまざまな味わいがあるのだ。それを知れば、どんな季節のどんな時にでも、ピッタリのビールを探し出すことが出来る。夏にはアメリカン・ライトラガーを、秋にはアイリッシュ・レッドエールを、冬にはインペリアル・スタウトを、春にはマイ・ボックを飲もうではないか!

ビア・スタイルを知ってみる。
すると、さらにビール観が広がるはずだ。
 
 ビールは楽しく飲むのが一番だ。小難しいお勉強は他のお酒に任せ、眉間に皺を作らず飲み干そう。しかし、ただただ飲み散らかすのはもったいない。ほんのちょっとの知識を得るだけで、その世界観は格段に広がっていくはずだ。「ほんのちょっとの知識」? それが「ビア・スタイル」である。
 ビア・スタイルとは、ビールの色や香りや味わいや発祥の歴史などからビールを分類したものである。ビア・スタイルを把握しておけば、銘柄名やラベルの文字から「そのビールがどのような味わいなのか?」ということを開栓せずとも推測することが出来る。メニューに並ぶカレーライス、きつねうどん、クリームシチューという文字を見て料理を想像できるようなものである。

 次週からは具体的にビア・スタイルの中から馴染みの深いものをピックアップして、その特徴を紹介していきたい。
 
藤原ヒロユキのコラムは毎週月曜日掲載です。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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