ビア・コラムby藤原ヒロユキ
「夏はビールの季節だ!」って…。
それだけじゃもったいない。
暑い。今年の夏は本当に暑い。
そのおかげというべきか(?)ビール並びにビール風飲料の消費量は高まっているとのことだ。喜ばしい。
やっぱ、夏はビールの季節である。そして、来るべき秋もビールの季節だ。さらにその先に続く冬もビールの季節である。もちろん、春もビールの季節に他ならない。そー、春夏秋冬がビールの季節なのである。1年365日(4年に1度は366日)がビールの日だ。
しかし、残念ながら日本ではまだまだ「ビール」=「夏に楽しめるビール」という認識が大半をしめている。もったいない。ビールのはさまざまな種類があり、さまざまな味わいがあるのだ。それを知れば、どんな季節のどんな時にでも、ピッタリのビールを探し出すことが出来る。夏にはアメリカン・ライトラガーを、秋にはアイリッシュ・レッドエールを、冬にはインペリアル・スタウトを、春にはマイ・ボックを飲もうではないか!
ビア・スタイルを知ってみる。
すると、さらにビール観が広がるはずだ。
ビールは楽しく飲むのが一番だ。小難しいお勉強は他のお酒に任せ、眉間に皺を作らず飲み干そう。しかし、ただただ飲み散らかすのはもったいない。ほんのちょっとの知識を得るだけで、その世界観は格段に広がっていくはずだ。「ほんのちょっとの知識」? それが「ビア・スタイル」である。
ビア・スタイルとは、ビールの色や香りや味わいや発祥の歴史などからビールを分類したものである。ビア・スタイルを把握しておけば、銘柄名やラベルの文字から「そのビールがどのような味わいなのか?」ということを開栓せずとも推測することが出来る。メニューに並ぶカレーライス、きつねうどん、クリームシチューという文字を見て料理を想像できるようなものである。
次週からは具体的にビア・スタイルの中から馴染みの深いものをピックアップして、その特徴を紹介していきたい。
藤原ヒロユキのコラムは毎週月曜日掲載です。
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