野性味のある味が特徴の気樽熟成ビール。Far Yeast Brewing「Off Trail Bramble Scramble」発売中
Far Yeast Brewingの「Off Trail」シリーズから新作ビールが登場しました。
ブルワーも予想していなかった味の変化に計画を変更
「Off Trail」シリーズの魅力は色々あると思いますが、その1つに木樽に付いている微生物により2つとして同じものが完成しない再現性のなさがあります。Far Yeast Brewingも「ブルワーにとって、時にコントロールできない微生物の自己表現を受け入れることで、その可能性を最大限に引き出し、1つのプロダクトとしてまとめあげていく過程こそが醍醐味」と言います。
特に今作の「Off Trail Bramble Scramble」は、シリーズの中でも個性的な仕上がりになっているそうです。
今回は2022年3月に発売したハスカップを使用したフルーツサワーIPL「Far Yeast Paykar Sour IPL」を木樽熟成させたハスカップ・ブレッドIPLに、フルーティーなストロングエールの樽をブレンドして熟成。その結果、ブルワーの予想を超える野性味のある味になったと言い、当初の計画を変更して野性味のある味を生かしたバレルエイジドフルーテッドブレッドビアに仕上げた作品です。
野性味の中にハスカップの風味が重なることで親しみやすさも備えた味
「Off Trail Bramble Scramble」は、無秩序に生い茂る森林の中で、ブラックベリーなどの果実の低木を見つけたかのような味わいをイメージ。「Bramble Scramble」を名付けた通り、チェリーパイ、青草、ブラックカレント、レザーのようなファンキーなアロマ、ワイルドベリーやバレルのタンニンと森の土のような野性味の溢れるフレーバーを特徴にしています。そこに「ハスカップの優しい甘味と酸味が加わることで、個性的でありながらも親しみやすい味わいになっている」と言うことです。
試飲レポート
色はハスカップのビールをベースにしているのが良く分かるピンク。見た目は暗めで濁りがあります。グラスを口元に持ってくると、野生酵母ビール特有の酸っぱい香りやベリー系の甘い香りが感じられました。飲んでみると口の中に苦味と酸味が広がっていき、後からハスカップの甘味が表れてくることで全体的に優しい印象です。
酸味のあるビールは、ラガービールのように喉でグイっと飲むのではなく、口に含んでゆっくりと味わうタイプが多いです。しかし、「Off Trail Bramble Scramble」は、甘味があることで全体が引き締まりグイグイ飲めてしまいます。筆者はランビックなどの酸味の強いビールが得意ではありませんが、こちらはスルスルと飲んであっという間に空けてしまいました。
また、ストロベリーのような風味も感じられました。もう少しするとクリスマスです。ベリー系のパイやケーキ、タルトと一緒に合わせてクリスマスを楽しんでみるのもいいと思います。
「Off Trail Bramble Scramble」は現在発売中です。こちらは数量限定ビールとなります。一期一会な味を楽しんでみたい方。飲んでみてはいかがでしょうか。
Off Trail Bramble Scramble 商品概要
品目:発泡酒
原材料:麦芽(外国製造)、ハスカップ、糖類、ライム、ホップ
ビアスタイル:バレルエイジドフルーテッドブレッドビア
アルコール度数:8.0%
内容量:330ml瓶・750ml瓶
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