クラフトビールとラーメンが一体になった! 「TAKAHIRO RAMEN×Far Yeast Osaka」JR福島駅近くにオープン
飲んだ後の締めのラーメン。最高ですよね。
「太るからやめておいた方がいい」。そんな事は分かっていても食べたくなります。
そんな誘惑が強くなってしまいそうなお店が大阪のJR福島駅近くに2022年11月21日オープンしました。
お店の名前は「TAKAHIRO RAMEN × Far Yeast Osaka」。Far Yeast Brewing初の大阪直営店です。今回はこちらを紹介します。
目次
海外から注目される日本のラーメンと組み合わせたかった
「ラーメンとクラフトビールの組み合わせは、以前から挑戦したいと考えていた業態でした」
創業当時からグローバルな視点を大事にして、世界中のパートナーと協力しながら様々な国々にビールを届けてきたFar Yeast Brewing。以前より世界的にも注目度の高い日本のラーメンに魅力を感じていたと言います。
今回、大阪に出店した理由は2つあるとFar Yeast Brewing広報の若月香さん。
「Far Yeast Brewingは東京で創業した会社であるため、関西ではまだまだ認知が低く、今回の出店で関西圏での認知拡大を狙っています。また、これから本格回復すると予想される大阪のインバウンドへの期待もあります」
海外からの人気が高い日本のラーメンを合わせて提供することで、国内だけではなく海外からのお客さんへもFar Yeast Brewingの認知を広めてきたいと話します。
パートナーとなるのはUNCHI株式会社。大阪の行列ラーメン店「人類みな麺類」などを運営していて、今回は系列店である「TAKAHIRO RAMEN」と提携したお店になります。
提携する経緯について若月さんに聞くと「大阪にあるマルホ酒店さんからTAKAHIRO RAMENの別業態の店舗で『馨和KAGUA Rouge』を取り扱っていただいているという話を代表の山田が聞いたことがきっかけです。その後、マルホ酒店さんを通じてUNCHI・松村社長とやりとりをしているなかで、『ラーメンとクラフトビールをペアリングしたお店を出したら面白いのではないか』という話で意気投合し、コラボレーション店舗の出店に至りました」
JR福島駅エリアを選んだことについては、「大阪駅の隣でアクセスも良く、海外からのお客様だけでなく、仕事や観光で大阪に来る方が利用しやすい点、京都や神戸など他の関西エリアからも来やすい点から選びました」と若月さん。
福島エリアは宿泊施設もあります。宿泊する場所が大阪駅西側なら徒歩でも行けるので利用しやすい場所です。
最大23種類のTAPと国内外100種類以上のビールが楽しめる
お店では、「Far Yeast」「馨和 KAGUA」「Off Trail」などFar Yeast Brewing基幹ブランドのレギュラービールや限定ビールを飲むことができます。樽ビールは最大で23種類。Far Yeast Brewingのビール以外のゲストビールも楽しむことができます。
また、店内の右奥には冷蔵庫があり、こちらでもFar Yeast Brewingや国内外のビールが用意されています。
店内でボトルビールを飲む場合、抜栓料がかかります。店長の黒澤大平さんによると「330mlサイズだと330円。720mlサイズは550円いただいています」と言うことです。
ビールの他には、Far Yeast Brewingの蒸留酒ブランド「Far Yeast – Azeotrope」のクラフトジンやソフトドリンクも頼むことができます。「ラーメンは好きだけど、お酒は苦手」という人とも利用できる場所になっています。
バー側のフードメニューには、餃子やアジアンナチョス、チキンウィングなどビールとの相性抜群な一品メニューが用意されているのでビアバーとしても活用できます。
「Hop Frontier」にも多く含まれるゲラニオールを含んだラーメンスープ
気になるラーメンの名前は「Takahiro Ramen #01」。麺は「人類みな麺類」と同じ小麦を使用した全粒粉入りのモチモチした麺で、スープはアマニオイルとえごま脂を使用した体に優しい香味油の醤油ラーメンです。
スープは少し濃い目の味付けですが、甘味もあるので飲みやすく感じました。香味ラー油と混ざると香ばしい香りが加わり、食欲を増してくれます。
麺も歯ごたえのある触感が良く、噛むと小麦の風味が広がっていきます。スープともよく絡み、スープの塩味、旨味と麺の甘味との相性も良いです。また、ネギが良いアクセントになっていてネギの苦味が口の中をリセットしてくれるので最後まで食べ飽きることがありませんでした。
ラーメンのサイドメニューには、餃子(かごしま黒豚、野菜にんにく)、レアチャーシュー丼、ライスがあります。
今回、ビールとのペアリングを提案するため、お勧めを聞いてみました。
「『Hop Frontier』の香気成分を分析してもらった島津製作所にスープも分析してもらいました。その結果、『Hop Frontier』に多く含まれているゲラニオールがスープにも含まれていることが分かりました。同じ要素があるということで合わせてみてほしいです」と若月さん。
実際に合わせてみると、スープと「Hop Frontier」の風味の強さがちょうど良く、調和して後味がまとまった感じです。話を聞く前までは、しょっぱさを流す感じで「東京ブロンド」を考えていましたので、ジューシーIPAとラーメンの組み合わせの良さは驚きました。お店では様々なビールが提供されています。どのビールと組み合わせるとおいしさが広がるか試してほしいと思います。
ラーメンは今後メニューが追加されていく予定。これからどんなラーメンが食べられるのか楽しみです。
もっと利用しやすくするためにサービスをブラッシュアップ中
ラーメンとクラフトビールが楽しめる「TAKAHIRO RAMEN×Far Yeast Osaka」。店内の利用について知っておいてほしい点があります。
店内は、ラーメンとビールでスペースが分かれています。ラーメンとビールを一緒に楽しみたい場合は、ラーメンスペースの利用となります。ビールスペースにいて、後からラーメンを食べたくなった場合は、ラーメンスペースへの移動が必要です。また、ラーメンスペースではビールスペースのフードメニューは注文できません(餃子は除く)。
これについて黒澤さんは、「オープン直後と言うこともあり、お客様がどんな風に利用されるかをリサーチしています。状況を把握しながらオペレーションを改善して利用しやすい環境を提供していきたいと思っています」と、あくまでも暫定的な対応ということです。
「将来的には、どちらのスペースにいても店舗で提供している全メニューが楽しめる形にしたいと考えています。来店いただいた際には、ご意見を聞かせてください」と黒澤さん。
最後に若月さん、黒澤さんからのメッセージをお伝えします。
「Far Yeast Brewing初の関西直営店です。カウンタースタイルのラーメン店として。クラフトビールバーとして。そして、希少なクラフトビールが揃うボトルショップとして、様々な目的・シーンで利用してほしいです。関西のクラフトビールファンの皆さま。Far Yeast Brewingのビールを堪能してください」(若月さん)
「Far Yeast Brewingのラインナップは、クラフトビールの入口となるものからマニアックなものまで幅が広いです。クラフトビールの魅力を存分に味わえるブルワリーだと思います。ぜひ、来店いただき体験してください」(黒澤さん)
個人的には、ビールを飲んで締めにラーメンという王道コースで楽しみたいです。
まだクラフトビールとラーメンが本格的に一緒に楽しめる場所は少ないと思います。ぜひ、関西近隣のビールファンの皆さんはもちろん、関西を旅行や出張で訪れる方は足を運んで体験してみてください。
TAKAHIRO RAMEN × Far Yeast Osaka
住所:大阪府大阪市福島区福島7-6-23
電話:06-6136-7657
営業時間:11:00~22:00(LO.21:30)
定休日:不定休
アクセス:JR大阪環状線「福島」駅徒歩30秒
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。