季節のお酒と酒肴を味わうアカデミア横丁#3【ネクストブレイク編】
OBPアカデミアで開催されている「アカデミア横丁」で「ネクストブレイクはあるか?来年に向けてちょっと気になるお酒3種を呑んでみよう〜サワーエール、パスティス、クリスマスビール〜編」に参加して、またまた楽しくおいしい時間を過ごすことができたのでご紹介します。
目次
「アカデミア横丁」とは?
「アカデミア横丁」は、“仕事帰りにふらっと横丁に寄るような感覚で、お酒と酒肴が楽しめる会”として、月に一度、「OBPアカデミア」にて開催されている講座です。
「OBPアカデミア」は、大阪メトロ 大阪ビジネスパーク駅から徒歩3分の場所にあるツイン21 MIDタワー9階にあるコワーキングスペースです。
「アカデミア横丁」以外にも様々なセミナーやイベントが開催されています。
「アカデミア横丁」では、日本酒や焼酎、ワイン、ビール、ウイスキーなどから季節やテーマに合ったお酒とそれに合う酒肴を楽しむことができます。
お酒と酒肴を振る舞い、またそのお酒と酒肴にまつわる楽しいお話をしてくださるのは、料理家であり唎酒師のフジノマキ先生。
参加者が本日のお酒にまつわるエピソードを披露するアイスブレイクの後、マキ先生からの本日のお酒と酒肴についての楽しいお話が始まります。
今回は、通常の「アカデミア横丁」でしたが、いつもよりハイグレードなお酒と酒肴が楽しめる「プレミアム横丁」や、酒肴をメインにお酒を楽しみ、さらに酒肴のレシピが付く「酒肴スペシャル」などが開催されることもあります。
講座がスタートしてから今年で6年目を迎えるロングラン講座です。
今回のテーマは、ネクストブレイク!
今回のテーマは、「ネクストブレイク(次に流行る)お酒」です。
アカデミア横丁では、これまでにも「ペットナット(自然派微発泡ワイン)3種飲み比べ」や「オレンジワイン3種飲み比べ」など、まだあまり世間に知られてはいないけど、これからブレイクしそうなお酒を楽しんできました。
今回は、「サワーエール」と「パスティス」、そしてクリスマス直前の開催ということで「クリスマスビール」とそれぞれの酒肴を楽しみます。
新年を前に、来年流行る(かもしれない?)お酒を楽しめるだなんて楽しそう!
2023年にブレイクしたら嬉しいな。
本日のお酒と酒肴(しゅこう)
酒肴とは、お酒を飲むときにいただくお料理のこと。
アカデミア横丁に参加して、この「酒肴」という言葉を知りました。
サワーエール×自家製スモークサーモンのストロベリードレッシングマリネ
1つ目のネクストブレイクは「サワーエール」です。
サワーエールは名前の通り、個性的な“酸味”が特徴のビールです。
ランビックビールのように野生酵母を使用して自然発酵で造られるビール「ワイルドエール」に対し、ランビックビールを造る手法をベースにして野生酵母に併せて“乳酸菌”などを使用することで意図して“酸っぱく”したビールが「サワーエール」だそうです。
本日いただくサワーエールは、「Carbon Brews(カーボンブリュース)」という香港のビールで「サワー・パンチ フルーツポンチ・ベルナリーヴァイセ」です。
まず目を引くのは、缶のデザインとビールの色。
持っているだけでも気分が上がりそうなオシャレな缶にかわいいビールの色。
缶のまま飲んでも素敵ですが、かわいいビールの色にさらに気分が上がるので、ぜひグラスで楽しんでほしいです。
“酸っぱいビール”ということで心していただきましたが、強い酸味ではなく、爽やかな酸味に、グァバのトロピカルな香りが漂う飲みやすいサワーエールでした。
サワーエール初心者の私にぴったり。
これに合わせる酒肴は、分厚いスモークサーモンと苺が印象的な「自家製スモークサーモンのストロベリードレッシングマリネ」です。
マキ先生によると、酸味のあるビールにはチーズやヨーグルト、ピクルスやザワークラフトなど、あえて酸味のあるものを合わせるのがおすすめだそうです
トロピカルなサワーエールに酸味のある苺ドレッシングがよく合います。
今回はサワーエールをいただきましたが、Carbon Brews(カーボンブリュース)では「抹茶ミルク」や「クッキークリームエール」などユニークなビールが限定で造られることがあるそうです。
クッキークリームエール!?!?想像できない…。
東京にタップルームがあるようなので、“旅先で行きたいリスト”に入れておこう。
パスティス×蛸のプロヴァンス風
2つ目のネクストブレイクは「パスティス」です。
パスティスは、96度という強いアルコールに八角やフェンネル、リコリスなどのスパイスを漬けて蒸留した、特に南フランスで昔から愛されているリキュールです。
昔々、フランスにはアルコール68度の「アブサン」というリキュールがありました。しかし、アブサンの香味の主原料である「ニガヨモギ」には神経系統を冒す精油が含まれていたため製造・販売が中止になり、そんな「アブサン」に似せて作ったリキュールが、この「パスティス」だそうです。
本日は、パスティス界では有名な「RICARD(リカール)」をグレープフルーツジュースと炭酸で割っていただきます。(一般的には水割りで飲むそうです)
「うっ・・・!」これはかなり刺激的!
消毒液のような、漢方薬のような強い香りとお薬のような味。
グレープフルーツジュースと炭酸で飲みやすくなっていても、最初はその香りと味にびっくりするかも。
これは飲まないとわからない!機会があればぜひ試してみてください。
この個性的なパスティスに合わせる酒肴は、「蛸のプロヴァンス風」です。
「プロヴァンス」はフランス南東部の地域で、プロヴァンス料理と言えば一般的にトマトとニンニク、オリーブオイルが使用されていることが多いようです。
南フランスで愛されているリキュールにプロヴァンス風の酒肴は間違いなく合うはず!
「蛸のプロヴァンス風」は、蛸とじゃが芋、赤唐辛子、グリーンオリーブなどをオリーブオイルで炒め、ハーブパン粉を散らしたニンニクの香りがたまらない一品です。
まだパスティスには慣れませんが、酒肴おいしい・・・!
強いアルコールが好きな方は、パスティスをストレートで試されていましたが、私にはハードルが高くギブアップしました。
お酒好きの方には飲めば飲むほどクセになるお酒かもしれません。
クリスマスビール×ラム黒豆のケーキ
3つ目は、クリスマス直前の時期にぴったりな「クリスマスビール」です。
季節限定なので「ウインタービール」と呼んだりもするようですが、一般的に晩秋から年末にかけて売り出されるビールで、アルコール度数が通常より高く、スパイスやハーブの香りが複雑で甘いビールが多いようです。
サンタやクリスマスツリーのラベルがクリスマスの雰囲気を盛り上げてくれます。
本日いただく「クリスマスビール」は、デュボック醸造所の「Gauloise Chirstmas(ゴルワーズ・クリスマス)」です。
ダークブラウン色で、アニスやコリアンダーなどのスパイスが複雑で、かつ甘みがあり、どこかブランデーのような色と香りが感じられます。
このボリュームのあるビールに合わせる酒肴は、「ラム黒豆のケーキ」です。
ダークラムに半月以上漬け込んだ黒豆と漬け込んだラム酒も一緒に入れて焼き上げ、さらに仕上げにラム酒が使われたリッチなケーキです。
甘みのあるスパイシーなビールに、ラム酒が効いた甘いケーキの組み合わせは、寒い時期にピッタリな大人のデザート。
ビールは暑い夏にごくごく飲むものでしょ?と思っているあなた、冬に暖かい部屋でゆっくりと飲むビールもいいですよ。ぜひ、色が濃くて少しアルコール度数高めの高いビールでお試しあれ!
ネクストブレイクが期待される3種類のお酒をいただいた後に、マキ先生から恒例の「どのお酒が気に入りましたか?」というアンケートです。
季節がら、色が濃いビールを好んで飲んでいます。
最近飲んだビールでは、open air(兵庫県)の「roots」とCRAFT BANK(京都府)の「KUROMAME BLACK」をゆっくりいただきました。
今回のテーマであるネクストブレイクかどうかはわかりませんが…私は、この時期にピッタリのクリスマスビールに1票です。
お酒の「はじめて」と出会う場所
私はお酒の中でもビールが大好きです。
でも、この「アカデミア横丁」に参加するたびに、マキ先生の美味しい酒肴とお酒、そしてお酒にまつわる楽しいお話に「こんなに美味しいお酒(ビール以外でも)があったんか!」と感動しています。
「世界には、まだまだ私の飲んだことのない美味しいお酒がたくさんある!」と思うと、その出会いにワクワクします。
また次回!アカデミア横丁のテーマがビールのときはレポートしますね。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。