日本初の球場内ブルワリー「そらとしば by よなよなエール」を一足先に体験してきた!
球春到来。
間もなく2023年シーズンが開幕するプロ野球。今年は北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」がオープンします。この球場には日本で初めて球場内にブルワリーが設けられました。ヤッホーブルーイングの「そらとしば by よなよなエール(以下、そらとしば)」です。
今回は、「そらとしば」を一足先に体験してきましたのでどんな場所なのかを紹介していきます。
目次
なぜ、ヤッホーブルーイングが北海道でブルワリーを?
ブルワリーの紹介をする前に、なぜヤッホーブルーイングが北海道でブルワリーを始めることになったのかを経緯をお伝えします。
「エスコンフィールドHOKKAIDO」のある「Fビレッジ」のエリアビジョンとして「PLAY HUMAN.」があります。これは、あらゆる世代の人たちが集い、リビングのように居心地がよい、「世界で一番ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態にあること)な場所」にすることです。
このビジョンと「ビールに味を!人生に幸せを!」を掲げているヤッホーブルーイングとの方向性が一緒ということで、運営元のファイターズスポーツ&エンターテイメントと共同創造プロジェクトがスタートしました。
スタジアムの興奮を開放感のある空間で味わえる
ブルワリーレストランがあるのは、TOWER11GATEまたはリポビタンGATEを通ってすぐ。スタジアム全体でみるとセンターの真後ろに位置します。
構造は2階建てになっていて、1階はブルワリーとレストラン(屋内席)、2階に広大なフィールドを一望できる開放的なスペースになっていて、試合のある日には天然芝のフィールドで繰り広げられる試合の熱狂を感じながら観戦できるのはもちろん、試合のない日にも北海道の広大な空を眺めながらのんびりと、ビールを楽しむことができます。
利用方法ですが、1階と2階のどちらでも同じビールを購入することができます。座席は一部の席が有料です。1階ではカウンター席にチャージ料が、2階は「インフィニティカウンター」の利用に「そらとしば ルーフトップカウンターシート」のチケットが必要になります。なお、無料の席を利用する場合も1人1品以上の商品購入が必要です(試合がない日は予約の必要なく利用可能)。
「そらとしば」の後方は、全面ガラス張りになっているため、天候の良い日は日差しを感じながら過ごすことができます。しかし、夏場は日差しが強いかもしれません。日差しを避けたい人や醸造設備を眺めつつ試合を観て飲みたい人は1階を利用するといいと思います。
また、ファイターズフラッグシップストアではグッズも販売します。北海道の開放的な空と緑鮮やかな天然芝のイメージから着想した「そらとしば」のロゴが描かれたTシャツやパーカー、トートバックなどのアイテムがあります。
オリジナルビールの他、北海道初の「正気のサタン」が樽から飲めます
「そらとしば」で飲めるビールは全部で6種類。オリジナルレギュラービールとして「そらとしば Play Ball! Ale(セッションIPA)」「そらとしば Big-Fly Saison(セゾン)」の2液種、オリジナル限定ビールが1液種。この他にレギュラービールから「よなよなエール」「水曜日のネコ」。そして、北海道では通年発売をしていない「正気のサタン」を樽詰めから飲むことができます。
そらとしば Play Ball! Ale
コンセプトは「ボールパークの開放感を引き立てる、そらとしば限定のフラッグシップビール」。1杯目におススメしたい軽快な飲み口で、ホップ由来の爽やかな香りと心地いい苦味が特徴。
ビアスタイルはセッションIPA。グラスに鼻を近づけると爽やかに香る草っぽい香りやグレープフルーツやオレンジを思わせる香りと、後味に感じる柑橘のような苦味は、心身をリフレッシュさせてくれます。
ビール開発を担当した岩﨑信隆(ニックネーム NBK)さんは、「『エスコンフィールドHOKKAIDO』の空と芝を見ながら飲むビールが忘れられない思い出になるように仕上げました」と言います。
そらとしば Big-Fly Saison
コンセプトは「抜けるような青空を眺めつつ、一口飲めば気持ち晴れやかに」。セゾン酵母がもたらす柑橘を思わせる香りとボタニカルが感じられる、キレのある味わいが特徴。
こちらはセゾン。ジュニパーベリーの香りづけをしているのでをしているので、複雑味のある味わいに感じました。個人的には「そらとしば」のおつまみ全般に合わせられそうな印象です。推奨ペアリングは、牛カルビのプルコギ(ロールピザ)ですが、スパイシースティックフライドチキンとの相性も良かったです。
ビール開発を担当した児玉ノンナ(ニックネーム はまち)さんからは、「ルーフトップから眺めるスタジアムの空と風を感じながら飲んでください」ということでした。
そらとしばシーズナル01はアメリカンESB
多様で個性的なクラフトビールの世界を楽しんでもらうため、期間限定ビールも登場します。第1弾はタンジェリンオレンジのような柑橘系のホップの香りと、飲み口の中に感じる柔らかなモルトの風味が特徴のアメリカンESBです。
口に含むと感じるホップ由来の柑橘の甘苦いフレーバーをモルトの甘味が下支えしていて、キリっとしているけど柔らかさも感じるビールでした。
責任者の岡秀憲(ニックネーム:おかぽん)さんは、オリジナルビールについて「もっと素晴らしいビールになるようにブラッシュアップしていくので何度でも足を運んで『そらとしば』の成長を見守ってください」と言います。
個人的には、現在は東京でしか飲めない樽詰めの「正気のサタン」が飲めるのは貴重だと思います。
ビールを飲みたいけど、酔い過ぎず野球もしっかり観たいという人、アルコールに強くないけど野球観戦時にビールを飲んでみたかった人にピッタリだとです。
ビールはお店で購入して座席で飲むことができますが、「座席がお店から遠いと行くのが面倒」という人。「そらとしば Play Ball! Ale」は一部の飲食店や売り子さんから購入することができます。座りながら「そらとしば」のビールを味わってみてください。
おすすめのフードは、もちもちのチーズが自慢の「ロールピザ」。ワンハンドで手を汚さず食べられるので試合観戦にピッタリのメニューです。他にもクリスピーなフライドチキン、名物ポテトなど、クラフトビールに合うさまざまなおつまみ系の料理が揃っています。フードも試合がない日でも注文可能なので、ビールファンは試合日程を考えることなく訪れることができます。
試合のない週末にはブルワリーツアーを開催
そして、「そらとしば」のもう1つの目玉がブルワリー見学会です。
「そらとしば」では、試合のない土曜日、日曜日にブルワリーツアーを予定しています。ツアーではビールの原料や造り方の説明から始まり、ブルワリー内部の見学、ルーフトップでの試飲まで70~80分かけて「そらとしば」をじっくり体験していきます。
ツアーは各回の定員は20名。1日3回の実施を予定しています。詳しくは下のリンクから確認してください。
もちろんツアーの後は、お店でビールを飲むことができます。他の飲食店も営業しているので、ハシゴ酒も可能です。
「エスコンフィールドHOKKAIDO」は、試合がない日でも店舗の営業を行っています(各店舗の営業時間などはウェブサイトをご確認ください)。まるでフードコートにいるような感覚で食事を楽しむことができる空間になっているので、野球に興味のない方でも訪れて欲しいところです。
ヤッホーブルーイングのスタッフさんも初めてのことで戸惑いがありながらも挑戦への期待感も強く感じました。ここでどんなビールが生まれるのか。どんなイベントが催されるのか。彼らのことですから私達をワクワクさせる企画で楽しませてくれるでしょう。
今年のゴールデンウィークや夏休みは、「そらとしば」を中心とした北海道旅行を計画してはいかがでしょうか。
この後、当サイトでは「そらとしば」の前後に楽しめる札幌のビアパブ巡りなどを紹介する予定です。公開しましたら参考にしてください。
Special Thanks 坂巻紀久雄・Hop Saijo
そらとしば by よなよなエール施設概要
所在地:北海道ボールパークFビレッジ「エスコンフィールドHOKKAIDO」内
構造: 2階建 (1階:レストランおよびクラフトビール醸造エリア、2階:ルーフトップレストラン)
オープン時期:2023年3月30日(木)
営業期間:通年営業
年間製造量:80kL予定
※オリジナルクラフトビールは、レストラン内のほか、客席販売員(売り子)、球場内飲食テナントの一部でも販売いたします。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。