【ビールのある風景in岩手㉚】2022年度のIWATE BEERを振り返ってみる
皆さまは、昨年度このロゴマークが付いたビールを見かけましたか? 飲んでみましたか?
JR東日本盛岡支社では、岩手県におけるクラフトビール文化の定着による交流人口拡大及び地域の産業活性化を目指し、2021年6月からIWATE BEER企画と題し、県内のクラフトビール事業者と企画したオリジナル限定ビールの販売等を実施しています。このロゴマークは、このIWATE BEERの共通ロゴマークです。
IWATE BEERに使用される県産ホップは、遠野市のIBUKIか軽米町のリトルスターです。遠野市のIBUKIはキリンビール株式会社、軽米町のリトルスターはサッポロビール株式会社の提供となっています。
*2021年度1年間の取り組みについては、こちらから…
2022年度も県内のクラフトビール事業者10社が、岩手県内で栽培された希少なホップを使ったIWATE BEER企画限定のクラフトビールを製造・販売しました。
この発売された全10社のビールを中心に、昨年度のIWATE BEER企画について振り返ってみたいと思います。
2022年度のIWATE BEER企画商品
昨年度も途中でIWATE BEERの一部の記事を書かせていただいてはいますが、発売された全10社のビールを改めて簡単に紹介したいと思います。
2022年9月発売
◎BrewBeast(株式会社トルクスト・花巻市)
【商品名】IBUKI IPA
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】アメリカンIPA
【アルコール度数】5.5%
【内容量】330ml(瓶)
*華やでフローラルな香りが特徴のビール
◎さくらブルワリー(北上市)
【商品名】ゆずWEIZEN
【使用ホップ】軽米産リトルスター
【ビールスタイル】ゆずビール
【アルコール度数】5.0%
【内容量】330ml(瓶)
*岩手県陸前高田市の「北限のゆず」を使用し、ゆず×ホップの香りが際立つ、苦み控えめでクリーミーな小麦のビール
この2社のビールについては、発売時にもこちら(【ビールのある風景in岩手㉗】今年度も取り組み中! ~JR東日本盛岡支社の共同企画「IWATE BEER」2022年版~)で紹介しています。
2022年11月発売
◎三陸ビール(三陸ブルーイングカンパニー合同会社・大船渡市)
【商品名】白ひつじのエール
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】ベルジャンIPA
【アルコール度数】5.0%
【内容量】350ml(缶)
*羊毛のような優しい肌ざわりをイメージした、遠野名物のジンギスカンにもぴったりのビール
◎株式会社遠野醸造(遠野市)
【商品名】THANKS SAISON
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】セゾン
【アルコール度数】5.0%
【内容量】350ml(缶)
*遠野のホップと大地に感謝を込めて造った、ライトで爽快感溢れるビール
◎紫波サイダリー(紫波町)
【商品名】IWATE HOPPED CIDER
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】ホップサイダー(分類:その他醸造酒)
【アルコール度数】5.0%
【内容量】330ml(瓶)
*岩手県産りんごから造られたアメリカンスタイルのホップサイダー
◎315 BEER(奥州市)
【商品名】J & B
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】セゾン
【アルコール度数】6.0%
*生ビール提供のみ
*秋田男鹿産の有機小麦「ユキチカラ」を副原料で使用したビール
2023年2月発売
◎ベアレン醸造所(盛岡市)
【商品名】岩手コモン
【使用ホップ】軽米産リトルスター
【ビールスタイル】カリフォルニアコモン
【アルコール度数】5.5%
【内容量】350ml(缶)
*低温発酵のラガー酵母を使用し、高温発酵させたハイブリットスタイルのビール
◎遠野麦酒ZUMONA(上閉伊酒造株式会社・遠野市)
【商品名】ホップ農家と醸造家が奏でる SESSION IPA IBUKI
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】セッションIPA
【アルコール度数】4.0%
【内容量】330ml(瓶)
*ホップ由来の青々しさや柑橘系、パッションフルーツのような様々なアロマが感じられるすっきりと飲みやすいビール
◎いわて蔵ビール(世嬉の一酒造株式会社・一関市)
【商品名】真冬のこビール
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】ウィートエール
【アルコール度数】6.0%
【内容量】330ml(瓶)
*ホップの香りと小麦麦芽由来の甘み、コクのバランスが良いビール
真冬のこビールについては、こちら(~東日本大震災での恩を被災地へ~ 世嬉の一酒造がトルコ地震緊急支援「恩送りプロジェクト」実施中!)でも簡単に紹介しています。(昨年度発売された「こビール」も再度発売されました。)
◎陸前高田マイクロブルワリー(陸前高田市)
【商品名】ホップライナー Session IPA
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】セッションIPA
【アルコール度数】4.5%
【内容量】330ml(瓶)
*廃棄予定のお米を副原料として使用した、すっきりボディでフルーティーなビール
同じように岩手県産ホップを使用していること以外は、スタイル、味わい、色合い、苦み・・・それぞれ違いがあり、それぞれのビールを楽しんで飲むことが出来ました。2年目ということで、前年度に飲んだのと同じ美味しいビールを造るブルワリーもあった反面、新しい企画用のビールを発売したブルワリーもありで、どんなビールが登場するのかという楽しみが、さらに増えたような気がしました。
(JR東日本盛岡支社作成のビールチャート)
IWATE BEER MAP 2022
IWATE BEER企画限定のクラフトビールを製造したのは10社でしたが、更新され2022年度版になったIWATE BEER MAPには、岩手県内の14社について、造られているビールが飲めるお店が紹介されています。
ホップとビールの位置が載ったイラストマップもありますので、もし見かけたらお手に取ってみてくださいね。
そして、IWATE BEERのロゴが付いたビールも、発売時期が遅めのものや追加販売されたものの中にはまだ手に入るものもあるので、興味があればぜひ今からでも探してみてくださいね。(目的のひとつが「交流人口の拡大」があるためか、岩手県内よりも首都圏のJR東日本グループ店舗でのほうが手に入れやすいような気がします…)
日本一のホップ生産量を誇る岩手県。クラフトビール事業者も年々増えていて、ビール愛好家が各地を訪れるなど、ビールは地域の重要な観光資源にもなっています。IWATE BEERを含め、今後も岩手のビールからは目が離せませんよ!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。