ビールに愛された皆さまへ！

今日公開のJBJAChannelは、先週に引き続き、ゴールデンウィークに開催された大江戸ビール祭り2023春でのイベントリポートより抜粋となります。

BAKU-YA　吉澤氏の語る　現在のドイツクラフトについて

神田駅ちかくのビアバーBAKU-YAのオーナーの吉澤雄二氏に、インポーターとしても輸入して紹介している3つのブルワリーについて、そして昨今のドイツクラフトについてお話を伺いました。

BAKU-YA　オーナー　吉澤雄二氏

神田駅にあるドイツビールバー「BAKU-YA」 (bakuya-ism.co.jp)

ビール純粋令の厳格さだけではない

ドイツ（ドイツ連邦共和国）には16の州がありますが、その州によってビールに使用する原材料を許可する権限があり、あの有名な「ビール純粋令」（1516年バイエルン公国）から500年余り、かなり自由な「ビール」も許されるようになっているのです。

それでも、食品に関連する世界最古の法律としての厳格さを保ち、ドイツにおけるビールの品質を守ってきた歴史があり、それはビール醸造において尊重されてきました。

その土台があったうえでの、現在のドイツクラフトというものは、ビール醸造家にとっては挑戦と尊重のバランスがあり、その結果が素晴らしいものになっていることが分かります。もちろん、飲み手にとっても新しいビールが飲める喜びという点で、大成功でしょう。

BAKU-YA.ism の紹介する3つのブルワリー

吉澤氏がインポーターとしてドイツから輸入している3つのブルワリーをご紹介します。

Buddel Ship　ブデルシップ

ドイツはハンブルグのブルワリーであり「醸造の自由」を掲げています。かつてハンブルグはハンザ同盟という都市同盟により中世において北ヨーロッパの経済の主導権を握り、経済のみならずあらゆる流行の最先端だったという、過去の栄光があります。21世紀の現在でも、その栄光に対して、ハンブルグの正式名は「自由・ハンザ都市ハンブルク (Freie und Hansestadt Hamburg)」と名乗るほどです。

ブデルシップは「醸造の自由」を掲げ、自由都市ハンブルグの精神をそのままに、多様なビールを生み出しています。

BUDEELSHP｜神田駅にあるドイツビールバー「BAKU-YA」 (bakuya-ism.co.jp)

Schneeule　シュネーオイレ

シュネーオイレはドイツ語で「白いフクロウ」。女性オーナーでブルワーでもあるウルリケ・ゲンヅは醸造家であり、研究者ともいえます。一度途絶えたベルリンの「小麦のシャンパン」と呼ばれたベルリナーヴァイセ。70年前にボトリングされた瓶から酵母を採取し、その野生酵母を培養させて復活して、現代にリアルに再登場させたのです。

伝統的な醸造方法に少しの「ひねり」を入れて、楽しめるビールを発表しています。乳酸によるやわらかな酸味のあるビールはどれも素晴らしく、古くて新しいドイツの味わいです。

Schneeule｜神田駅にあるドイツビールバー「BAKU-YA」 (bakuya-ism.co.jp)

Heidenpeters　ハイデンペターズ

ベルリンのクロイツベルクという街にある歴史ある食品市場、Markthalle Neunマルクトハレの地下に醸造所をもつハイデンペターズは、市場の中にあるフードコートのような場所に、作りたてのビールを気軽に楽しめるビアバーがあります。開かれた場所で、老客男女が気取ることなく楽しめるスタイルは、まさに現在の自由なドイツクラフトの表現の場にぴったりなのです。

HEIDENPETERS｜神田駅にあるドイツビールバー「BAKU-YA」 (bakuya-ism.co.jp)

皆さまもぜひ、熱い思いに耳を傾けてみませんか？そして、ぜひ、神田のBAKU-YAのお店やビアイベントで、素晴らしいドイツクラフトのビールを楽しんで頂きたいです。