[コラム]2023.6.6

グラス付きビールセット(ベルギービール)を飲んでみた

はじめに

ベルギービールと専用グラスはペアであると言っても過言ではありません。
ベルギーではビールを注文しても、注文したビールのグラスが出払うとビール提供されないことがあるそうです。
また、パウエルクワックを注文した方はグラスの持ち帰りを防ぐために客の靴を片方担保にお店が預かると言う習慣もあるそうです。
さて、そのベルギービールとその専用グラスですがほとんどは、通販や専門店で購入する場合、単品で購入が原則ですが、中にはギフト用やお店のサービス等でビールとグラスがセットになった商品があります。ほとんどが、有名なビールで例えばシメイやデュベルやデリリュウム等です。
今回、私自身飲んだ事が無く、かつグラスも持っていないビールセットを「すがや魅惑の麦酒」で購入しました。それは、「デラセーヌ4本グラスセット」です。これを飲んでみました。

 

デラセーヌ4本グラスセットについて

このセットは、ビール「デラセーヌ セゾンブリュワー」と「デラセーヌ ブリュセレンシス」と「デラセーヌ ジャンデボア」と「デラセーヌ ジネビア」とチューリップ型グラス1個が付いたセットです。全てのビールが7%以下と飲みやすくなっています。

 

デラセーヌ セゾンブリュワー

デラセーヌ セゾンブリュワー

ビールの色は乳白色がかかった黄金色です。
泡もちが非常に良くクリーミー、きめ細やかです。
香はフルーティーでパイナップルやアプリコットを感じます。
味は最初はまろやか(穀物やバラの様)ですが、後で辛口で苦み(ライムの皮の様な)が続きます。

デラセーヌ ブリュセレンシス

デラセーヌ ブリュセレンシス

このビールは、野生酵母で数ヶ月間熟成されます。
色は琥珀色です。
香は最初はフルーティーな 香(パイナップル)からホップの香がし、牧草の様な香が加わります。
味は、ビスケットの様なモルトのはっきりした味とフルーティーな香を伴う麦の味が広がり、甘味が強く感じます。後味はドライでビター、独特の個性があります。
アルコール度数6.5%にもかかわらず、そのドライで苦みの有る後味は驚くほど喉の渇きを癒してくれます。

デラセーヌ ジャンデボア

デラセーヌ ジャンデボア

ビールのタイプはトリプルです。非常にバランスが取れており、アルコールの強さは低いため、飲みやすくなっています。
香は熟した梨やバナナを連想させます。その後ホップが広がり、バラの様な香とでスパイシー (ホワイトペッパー、ナツメグ) な香りを伴います。
色は、黄金色です。
味に関しては、モルトのまろやかさが強く、残糖がないため、辛口でわずかに苦みを長く感じる事が出来ます。力強くフルボディのビールです。

デラセーヌ ジネビア

デラセーヌ ジネビア

バランスの取れたペールエールです。
色は黄金色にわずかに琥珀色が混ざっています。
香はドライアプリコットやオレンジマーマレードを思わせるフルーティーなホップの香が広がります。
味は、わずかにビスケットのような麦の味と上品な苦味がします。

さいごに

今回は「すがや魅惑の麦酒」で購入の「デラセーヌ4本グラスセット」を購入しました。このセットは、単品でも販売されています。その他にも「パーテルリーヴェン トンゲルロー グラスセット」ではビール各2本の4種類とグラス2種類のセットがあります。
他にも「ベルギー麦酒屋ウエハタ」では「ベルギービールと専用グラス・コースター付きのお買い得セット(初級編)」同じく(中級編・上級編)等があり3種類づつ各本と3種類のグラスとコースターがセットになっています。また、毎月特定のビールを一定以上購入するとおまけがあり、グラスが付いてくることがあります。(ちなみに今月はケストリッツァー(ドイツビール)特製トレイでした。)
また現在はお店の都合で休止していますが、「ベルギービールJapan」でベルギービールとグラス(入っているベルギービルとグラスが必ずしも一緒ではありません。お店のセレクトになります。)が付いた定期便がありました。これは、近々復活するとの事です。
是非、ベルギービール専門店を覘いてみて下さい。季節限定のセットやお気に入りのビールやグラスがあるかもしれません。

参考文献および引用文献

すがや魅惑の麦酒
ベルギー麦酒屋ウエハタ
ベルギービールJapan

ベルギービールデラセーヌ ジャンデボアデラセーヌ ジネビアデラセーヌ セゾンブリュワーデラセーヌ ブリュセレンシス

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

もりあき(モリテツアキ)

ビアジャーナリスト/ベルギービール・プロフェッショナル

1968年1月福島県で生まれ現在北海道余市郡に在住。ロシア人と国際結婚(妻は現在帰化)。
佛教大学卒業後社会福祉士の資格を取り地元の特別養護老人ホームの管理者を行いながら実家の事業の1つである農業を手伝っている。
ビールはベルギービールを飲むのが主で、たまに道内のクラフトビールやエビスビールを飲む。特にベルギービールは専用グラスで飲むようにしている。
現在の活動は、Facebookで北海道ベルギービール愛好会の立ち上げ、道内でベルギービールが飲める飲食店や購入できるお店や自分の飲んだビールの紹介をしている。
又、産物のハネ品(サクランボ等)からビールを作るプロジェクトを2020年立ち上げ、ハネ品(規格外、交配用、完熟、微量な傷等)を対象にビールの副原料として使い数年かけて検証していく。
今後の取り組みとして現在の活動の他、ベルギービール(道内のクラフトビールを含む)の紹介や考察を書いていきたい。
また、2022年11月23日にベルギービールのランビックビールに特化したフェイスブックを立ち上げた。これは、自身の勉強と今後1つのビールスタイルに愛着を持つ者同士のグループができるとの予測から取り組んでみたいと感じたからである。

北海道ベルギービール愛好会
https://www.facebook.com/groups/1586818794929083
ランビック愛好会
https://www.facebook.com/groups/672595961169437

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