【ビールのある風景in岩手㉛】道の駅「遠野風の丘」で飲みたい! JR釜石線を使って歩いてみました
ホップの聖地の岩手県遠野市では、今月ホップの収穫を祝う「遠野ホップ収穫祭」が4年ぶりに開催され、おいしいビールと遠野の旬の食材を味わったり、遠野ならではの特別な体験をすることができます。ビール好きの方々の中には、はこのイベントに参加するのを楽しみに計画されている方もいらっしゃると思います。
遠野ホップ収穫祭2023
開催日:2023年8月19日(土)・20日(日)
開催時間:11:00~20:00(ラストオーダー19:30)
場所:蔵の道ひろば(岩手県遠野市中央通り4地内・JR釜石線遠野駅徒歩3分)
*詳細・最新情報については、webホームページから公式SNSを随時チェックしてください。
イベントについては上記SNSなどにおまかせするとして、ここでは珍しいビールも飲める道の駅「遠野風の丘」へ車を使わず足を運ぶ方法を紹介したいと思います。遠野でのお時間に余裕のある方は、参考にしていただければ幸いです。
道の駅「遠野風の丘」
道の駅「遠野風の丘」については。2年前にリニューアルオープンしたときにも「ビールの飲み比べも出来る」と紹介させていただきました。
*2年前(2021.8.2)の記事(【ビールのある風景in岩手⑳】ビールグッズも豊富! ビールの飲み比べも出来る道の駅「遠野風の丘」)はこちらから…
その後も年何回か立ち寄る機会がありましたが、いずれも自分が運転する車でだったので実際にビールを飲むことはかないませんでした。バスもほぼ通らない場所です。
そこで先月思い切って、前回少し触れたJR釜石線を利用して歩いて向かう方法を実際に試してみました。
車を使わない方法も検討してみたのですが、最寄り駅の釜石線綾織駅から約2.5キロあり徒歩30分はかかることに加え、列車本数が1日7~8本なのでまだ実現出来ていません。(快速も停車する遠野駅からは3.7キロほど。レンタサイクルもありますが、自転車とはいえ飲んだら絶対に乗ってはいけません!)
(【ビールのある風景in岩手⑳】ビールグッズも豊富! ビールの飲み比べも出来る道の駅「遠野風の丘」より)
綾織駅から歩いて向かってみた…
行きは遠野駅の一つ手前の綾織駅を目指して、1日7本のJR釜石線の普通列車に乗ります。私が乗車したのは花巻駅9:49発。綾織駅には10:45に到着します。
ちなみにこの日、列車から降りたのは私だけでした…
300mほどのどかな田園の中の道を歩いて、国道283号線へ出ます。
ここからは車でよく通る道。すでに遠方に道の駅の風車が見えているのですが、上り坂ということもあり、車ではすぐの2kmあまりがとても長く感じました。
ちなみに、春には見事な桜が見られる場所です。
暑い中でもありのんびり歩きましたが、11:30より前に道の駅「遠野風の丘」に到着しました。
オリジナルビールも飲める! 念願の飲み比べ
歩いてきたご褒美はもちろんビール!
ビールの注文はフードホールにあるドリンクカウンターで。ここではオリジナルのグラウラーも販売しており、グラウラーでのビールの持ち帰りもできます。
以前は提供されている3種類のビールの飲み比べでしたが、今は5種類の提供に増え、飲み比べはその中から3種類選ぶようになっています。
私は、遠野風の丘オリジナルのZUMONAビール「ひつじとホップ」、遠野産の希少なホップを使った「MURAKAMI SEVEN IPA」、そして「銀河高原ビール」の3種類を選びました。こんな贅沢な飲み比べが出来るのはここだけです!
「ひつじとホップ」が爽やかな柑橘感がありジンギスカンによく合うビールということなので、同じフードホールにある「とおのごはん」のラムロースト定食を合わせていただきました。
「MURAKAMI SEVEN IPA」はしっかりとした飲みごたえとがありながらドリンカブルでもあるバランスの良さを感じる味わい、銀河高原ビールはまろやかで苦みも少ない優しい味わいと、3種類それぞれの良さを感じながら飲み比べを楽しみました。
オリジナルビールの「ひつじとホップ」は、産直・物産ホールで瓶での販売も行われています。
産直・物産ホールには、その他のZUMONAビールやビール関連グッズも揃っています。この日は、オリジナルの保冷バッグとホップのヘアゴムを購入しました。
帰りは遠野駅まで…
道の駅「遠野風の丘」で至福の時を過ごしましたが、来たからには帰らなくてはなりません…
帰りは、さらに距離はあるものの快速列車も平日でも3本停まる遠野駅を目指すことにして、丘を下っていきました。
いつも車で遠野ICを降りると見える歓迎の文字ですが、しっかりと写真が撮れたのは初めて。歩きだからこそです。
帰りは約3.7kmありましたが、ほとんど平らな道で町の中心に向かっており、途中に興味惹かれる場所や建物も結構あったので、思ったより距離を感じずに歩けました。
途中、遠野ホップ収穫祭の会場になる「蔵の道ひろば」も通り、ゆっくり約1時間かけて遠野駅へゴールしました。
帰りに乗ったのは遠野駅15:10発(花巻16:05着・盛岡16:39着)の「快速はまゆり6号」。この日2度目のご褒美は、列車内で飲む「MURAKAMI SEVEN IPA」。道の駅「遠野風の丘」で以前買ったグラウラーに汲んできました。
快速列車は座席が進行方向を向いて設置されているクロスシートなので、あまり周囲を気にせずビールを飲めました。
普段から徒歩30分程度までなら「普通に歩ける距離」とは考えている私ですが、この日は最高気温33度とかなり暑い中、片道でもそれより長い距離を歩くことに。ご褒美のビールが待っていると思うとそれでも歩くのは楽しかった…のは確かですが、どうせ歩くなら爽やかな季節を選ぶべきだったなあとも正直思いました。
皆さんは、美味しいビールを飲むためだったら、どのくらいまでなら歩いてもいいと思えますか?
レンタサイクル利用について
ここで改めて注意喚起しておきたいと思います。
遠野駅の近くではレンタサイクルを借りることができます。自転車なら歩くよりは楽です。でも、途中で飲酒を考えている場合は、自転車の利用は控えてください。
道路交通法第65条1項:何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。
自転車は道路交通法上「軽車両」として位置付けられており「車両等」に入ります。自転車で公道を走行する際は車両としてのルールを守らなくてはならず、飲酒運転は法律で禁じられています。
飲酒運転には、「酒気帯び運転(呼気中のアルコールが1リットル中に0.15mg以上含まれる状態で運転すること)」と「酒酔い運転(酒に酔った状態で運転すること)」の2種類あります。自転車で罰則を受けるのは酒酔い運転をした場合で酒気帯び運転に関しては罰則はありませんが、自転車の酒気帯び運転も危険であることに変わりありません。
お酒を飲んでからアルコールが抜けるまでには意外と時間がかかるので、自転車であっても飲んだら十分な時間をあけてから乗るようにしましょう。「自転車だからいいか」と軽率な行動を取ることは絶対にやめてくださいね。ルールはきちんと守ってビールを楽しみましょう!
◎道の駅 遠野風の丘
岩手県遠野市綾織町新里8地割2番地1
釜石自動車道遠野ICから車で約2分
駐車場:普通車212台 大型車16台
年中無休(元旦を除く)
<営業時間>
4~10月 9:00~18:00
11月~3月 9:00~17:00
*施設によって営業時間が異なります。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。