山頂制覇のご褒美は樽生ビール!「Hokkaido Beer Porter」
「きっかけは、ネットでリュックタイプのビールサーバーを買ったことでした。初めは何に使おうかを考えていなかったのですが、自分のライフワークである登山と結び付けられるのでは?と気づいて『山頂で生ビールを振舞う』と思いつきました」と畠山さん。
5年前に旭川の大雪山系黒岳で初実施。旭岳、羊蹄山、利尻岳、羅臼岳、斜里岳など、北海道の名だたる名山で実行していきます。片道3時間の行程の高い山が多いのですが、それは「低山だと実はあまり盛り上がらないのです。標高の高い山で振舞うと、とても喜ばれるんです」という理由によるのだそう。
ピーク時は毎週のように行っていて、山の専門誌『山と渓谷』でも紹介されました。
今回は、札幌市内の標高531メートルの山、藻岩山で行われました。以前より取材をしたかったのですが、筆者がハイキング気分の山登りは好きながらも本格的な登山をするにはブランクが開きすぎていたので、低山での実施を待っていたのでした。
この日の山頂はあいにくの天気となってしまいましたが、それでも我々を含めて、札幌市内からSNSでの告知を見たご夫婦も訪れていました。
振舞われるビールは一人100ml。登山は下りの方が慎重さが必要になるため、山頂で少し休んでアルコールの酔いを鎮めてもらってからゆっくりと下山するようにお声掛けをします(下山後に車を運転をする方には振舞っていません)。とくに今回は低山のため、下山はロープウエイでするようにお願いをしていました。(私もロープウエイで下山しました)
ビール樽は自費で購入しています。しかも振舞うのは大手メーカーのビールではなく、クラフトビールのみ。畠山さん自身が醸造者として関わった網走ビール、IWANAI BREWING、澄川ビールが中心です。
「平日はビール造り。週末はビール配り」と畠山さんは笑います。山でクラフトビールと出会ってもらい、下山してクラフトビールを手に取ってもらうという、クラフトビール普及の側面も持っています。
実は畠山さんはいま足に怪我をしていて体調が万全ではないため、これが久しぶりの実施。今年は初めてで、かつ残念ながら唯一になるそうです。
告知は畠山さんのSNSで行われています。来夏の山シーズン、北海道の夏山を登ると山頂でおいしい生ビールが待っているかもしれませんよ。
参考リンク
X(旧Twitter):https://twitter.com/beer_porter
Facebook:https://www.facebook.com/hokkaidobeerporter/
畠山さん提供による過去のビアポーター写真
関連記事
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。