山梨県産の桃とさくらんぼの枝で燻したモルトを使用。「Far Yeast ARCADIA」限定発売中
Far Yeast Brewingが山梨県の事業者・生産者と共創し、ビールを通じて地元の魅力を発信する「山梨応援プロジェクト」。新プロダクトは桃・さくらんぼの枝で燻したモルトを使用したビールです!
目次
地元の桃畑・さくらんぼ畑で出る間伐材を活用
山梨県は桃の生産量日本一を誇り、さくらんぼも生産量全国3位と、県を代表する名産品です。どちらも甲府盆地で多く栽培されていて、農作業の際に桃やさくらんぼの木々を剪定します。
剪定された枝は、畑で野焼きされることがほとんどで、作業負担となる上に、二酸化炭素排出という環境面からも課題となっています。
今回は、この剪定された枝「間伐材」を燻製材として活用。地域に根ざした燻製製品の開発・地域活性化の取り組みを行っている燻製屋響と協力して、桃とさくらんぼの木の間伐チップで燻製したモルトを使用した優しい薫香のスモークへレスラガーを醸造しました。
ブルワーが驚き、好きになったスモークビールで表現
「Far Yeast ARCADIA」は、ブルワーがかつて飲んでその味わいに驚き、よりビールが好きになったラガースタイルのスモークビールの再現を目指しています。
スモークビールは、力強い薫香を思い浮かべる人もいると思いますが、「Far Yeast ARCADIA」で目指したのはわざとらしくない、ベースのラガーを邪魔しないやさしい燻製香です。
燻製屋響によると果実をつける木は力強い香りのブナやナラなどと違い、甘く優しい薫香になると言います。
モルトのすっきりとした甘味とほんのり感じられる薫香、それらを邪魔しない心地よい炭酸により気持ちよく飲み干せるような仕上がりということです。
缶パッケージは、桃源郷(Arcadia)と表現されるほど、桃をはじめとした果実の花々であたり一面がピンク色に包まれる春の甲府盆地をイメージ。淡い薫香をピンク色の煙にみたててふんわりと立ち上ってくるようなラベルデザインになっています。
テイスティング&ペアリングチャレンジ
燻製香がどのような感じなのか飲んでみました。
口に含むと、ふわっとスモークフレーバーが広がります。その後からモルトの甘いフレーバーが追うように口の中を覆います。後味にはほんのりとした苦味があり、味全体を引き締めてくれています。
グラスに鼻を近づけると、鰹節をイメージさせる燻製香を感じました。
スモークビールというと、ドイツスタイルのラオホのような濃色な色合いを思い浮かべますが、「Far Yeast ARCADIA」は明るめのゴールドとクリアな色合いできれいです。
ペアリングは2品試してみます。
冷やしおでん
ピルスナースタイルとおでん出汁を合わせると出汁の風味が引き立つので、これにスモークフレーバーを合わせるとどうなるか試してみます。
ビールを飲んだ後に大根を食べると出汁の風味が強くなり、卵と合わせるとスモークフレーバーが増しました。
ポテトサラダ
以前、居酒屋で燻製ポテトサラダを食べておいしかったので、口内で再現できるのではないかと思い試してみます。
食べた後にビールを口に含むとじゃがいもの風味とビールの苦味を感じやすくなりました。期待していたポテトサラダとスモークフレーバーのミックスは弱かったです。
シチュエーションで合わせるならキャンプで焚き火をしながら味わってみたいなと思いました。
「Far Yeast ARCADIA」は、公式オンラインストア、全国のビアバー、飲食店、酒販店で購入、飲むことができます。
「アメリカンスタイルIPAが人気の中、熱心なビールファンの中にはラガーを求める層も増えている」とFar Yeast Brewing。「クラフトビールの新たな側面を発見したい」。そんな方へおすすめしたいプロダクトだと言います。
今年に入りFar Yeast Brewingもラガータイプのビールを登場させています。オンラインストアで購入できるので興味のある方は見てください。
Far Yeast ARCADIA 商品概要
品目:ビール
原材料:麦芽(ドイツ製造)、ホップ
アルコール度:5.0%
IBU:20
スタイル : Smoked Helles Lager
仕様:350ml缶
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。