今度の「Off Trail」は味噌を使用!「Off Trail Sleeping Dragon」限定発売中
クラフトビールの新たな可能性にチャレンジする「Off Trail」。「しっかりと舗装された道路」から一線を画した「舗装されていない道(Off Trail)」を突き進むイメージから名付けられたブランドです。
ビール酵母以外の微生物を活かすため、ワインや日本酒、ウイスキーに使われた樽でビールを熟成させるバレルエイジングを取り入れてリッチで複雑な香りを生成しています。
これまで様々な原材料を使用してビールの幅を表現してきた「Off Trail」。今回は味噌を使用した商品が登場です。
目次
山梨県甲府市の五味醤油とコラボ。ブランド初のゴーゼに挑戦
今回、使用した味噌は山梨県甲府市の五味醤油です。
五味醤油は、明治元年の創業時から木桶仕込みの天然醸造で甲州味噌(米麹と麦麹をだいたい半分ずつミックスした合わせ味噌)をつくり続けています。甲州味噌は、関東や東北のさっぱりした味噌に、九州の甘みのある味噌が合わさり、しつこくないのにまろやかな味が特徴です。ともに「発酵」をテーマに山梨県内に拠点をおく会社同士ということでコラボが実現しました。
「Off Trail Sleeping Dragon」はブランドとして初めてゴーゼスタイル(乳酸発酵で醸造し、塩を加えた、酸味と塩味の効いたビアスタイル)に挑戦しています。
ベースビールは、赤ワインオーク樽で13ヶ月熟成したサワーブロンドエールのブレンドを選択し、醸造過程で五味醤油の味噌を加えています。
味噌に残った酵素が、ベースビールと味噌自身に残った糖分を食べることで発酵がさらに進み、想定よりもアルコール分が高くドライに仕上がったと言います。
ベースビールの酸味と味噌の塩味のバランスが良く、白ワインのようなフルーツ感と「Off Trail」らしいファンキーさを感じる複雑な味わいを楽しめるということです。
商品名の「Sleeping Dragon」は、味噌のなかの酵素を眠っているドラゴンに見立てています。味噌を加えたことで、目覚めてしまったドラゴン(酵素)が麦汁内の糖を食べ尽くすイメージから付けられています。
テイスティング&ペアリングチャレンジ
味噌を使用したビールは数が少ないうえに、ベースビールをバレルエイジングしているので尚更イメージが湧きません。しかし、新しい風を起こしてくれる期待感もあります。
ここからは実際に飲んでみた感想と「相性が良いのでは?」と思うペアリングを試してみた感想です。
色はブロンドエールらしい濃いめのゴールドです。グラスからは杏を思わせる甘酸っぱい香りを感じました。口に含むと、まず味噌の香ばしいフレーバーが広がり、後からサワーエールらしい果実感のある甘みのある酸味が追いかけてきます。塩味は弱いです。
ペアリングはビールの酸味と味噌のフレーバーを意識して2種類試してみました。
野菜の醤油漬け
味噌と醤油は大豆が原料。「同じ原料の要素が合うのでは?」と思い試してみます。
醤油漬けを食べた後にビール飲むと野菜の味が引き立てられる感じがありました。醤油の風味と重なると味噌の風味が強くなりました。
味噌ラーメン
「ゴーゼスタイルとラーメンを合わせたらどうなるのだろう?」という興味から試してみることに。今回は、やはり同じ要素のある味噌ラーメンを合わせます。
麺とスープを味わった後にビールを飲んでみると味噌のコクのある味が強調され、酸味は穏やかになりました。ビールの後味がすっきりしているので、スープの油っぽさを流してさっぱりしてくれるのも良かったです。
思いのほか味噌のフレーバーが勢いよく感じられたので驚きました。どこかピーナッツのような感じもあります。酸味は穏やかなので、サワーエールに挑戦してみたい方に勧めてみたくなる商品です。
「Off Trail Sleeping Dragon」は、公式オンラインストアや全国のビアバー、飲食店、酒販店で購入、飲むことができます。
ビールの幅を体感してみたい方。飲んでみてはいかがでしょうか。
Off Trail Sleeping Dragon 商品概要
品目:ビール
原材料:麦芽(ドイツ製造)、ホップ、小麦、糖類、味噌
アルコール度:7.5%
スタイル : Barrel Aged Miso Gose
仕様:750ml瓶 330ml瓶
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。