季節のお酒と酒肴を味わうアカデミア横丁#4【黒ビール編】
OBPアカデミアで開催されている「アカデミア横丁」で「酷暑を乗り切る!?黒ビール3種呑み比べ編」に参加して、楽しくおいしい時間を過ごすことができたのでご紹介します。
目次
「アカデミア横丁」とは?
「アカデミア横丁」は、“仕事帰りにふらっと横丁に寄るような感覚で、お酒と酒肴が楽しめる会”として、月に一度、「OBPアカデミア」にて開催されている講座です。
「OBPアカデミア」は、大阪メトロ 大阪ビジネスパーク駅から徒歩3分の場所にあるツイン21 MIDタワー9階にあるコワーキングスペースです。
「アカデミア横丁」以外にも様々なセミナーやイベントが開催されています。
「アカデミア横丁」では、日本酒や焼酎、ワイン、ビール、ウイスキーなどから季節やテーマに合ったお酒とそれに合う酒肴を楽しむことができます。
お酒と酒肴を振る舞い、またそのお酒と酒肴にまつわる楽しいお話をしてくださるのは、料理家であり唎酒師のフジノマキ先生。
参加者が本日のお酒にまつわるエピソードを披露するアイスブレイクの後、マキ先生からの本日のお酒と酒肴についての楽しいお話が始まります。
今回は、通常の「アカデミア横丁」でしたが、いつもよりハイグレードなお酒と酒肴が楽しめる「プレミアム横丁」や、酒肴をメインにお酒を楽しみ、さらに酒肴のレシピが付く「酒肴スペシャル」などが開催されることもあります。
講座がスタートしてから今年で7年目を迎えるロングラン講座です。
今回のテーマは、黒ビール!
今回のテーマは、「黒ビール」です。
アカデミア横丁では、これまでにもビールの呑み比べとして「黒ビール編」や「白ビール編」、「IPA編」が開催されてきました。
「黒ビール編」の開催は、7年振り2度目の開催だそうです。
久しぶりの開催になってしまったのは、前回の人の集まりがあまり良くなかったから。7年前は黒ビールはまだ一般的ではなかったのかもしれませんね。
私の黒ビールのイメージは、どっしり、ゆっくり飲むビール。
でも、この暑い時期に開催されるということは、ゴクゴク飲める黒ビールなのでしょうか。
あまり黒ビールは飲まないので、夏に飲む黒ビール、そして黒ビールに合わせる酒肴も楽しみです!
ビールの基本的な原料は、麦芽とホップ、水、酵母。
副原料として米やコーンスターチ、フルーツなどが使用されることもあります。
使用する麦芽の一部を「焙煎した麦芽」にすることで、ビールの色が濃い褐色の「黒ビール」に仕上がります。
麦芽を焙煎する程度や、使用する焙煎した麦芽の量、さらに「下面発酵」か「上面発酵」の違いで、一口に黒ビールと言っても色の濃さや口当たり、味わいは様々。
今日は3種の黒ビールを呑み比べます。
本日のお酒と酒肴(しゅこう)
酒肴とは、お酒を飲むときにいただくお料理のこと。
アカデミア横丁に参加して、この「酒肴」という言葉を知りました。
COEDO「漆黒-Shikkoku-」 × スパイシー揚げ豆腐
「漆黒」は、埼玉県川越市にある「コエドブルワリー」のビールです。
埼玉県川越市は、江戸時代に城下町として栄え、江戸のように栄えているということから「小江戸(こえど)」と呼ばれています。
今回は瓶ビールが用意されていましたが、COEDOビールは缶での販売もされており、関西でも比較的購入しやすいビールですね。
COEDOビールの定番ラインナップは「漆黒」の他にピルスナースタイルの「瑠璃」やセッションIPAの「毬花」、インディアンペールラガーの「伽羅」などがありますが、「漆黒」を飲むのは初めてです。
「漆黒」は、下面発酵で醸造されたシュバルツスタイルのビール。
日本の大手メーカーから販売されている黒ビールは、下面発酵で醸造されるシュバルツスタイルが多く、スッキリとした味わいが特徴です。
焙煎された麦芽の香ばしさと甘みがあり、口当たりは軽くスッキリとしていてゴクゴク飲める黒ビールでした。
このビールの酒肴は、スパイシー揚げ豆腐。
カレー粉などで下味を付けた高野豆腐をカラッと揚げたもので、高野豆腐はお肉を食べない方向けに鳥の代わりに使われることがあるそうです。
確かに「高野豆腐」と聞いてから食べたはずなのに、鳥の唐揚げの食べているのでは?という錯覚が…。
ビールのつまみに唐揚げはド定番、さらにそれがスパイシーな味付けとなると黒ビールにもよく合います。
反射炉ビヤ「頼朝」 × シェパードパイ
続いての黒ビールは、反射炉ビヤの「頼朝」です。
こちらも瓶ビールですが、そのラベルが独特!「頼朝」が描かれています。
反射炉ビヤは、1997年に創設された静岡県伊豆の国市にあるブルワリーです。
反射炉ビヤは、「頼朝」というビールの名前以外に、日本酒酵母を使ったビール「大吟醸政子」やイングリッシュペールエールの「太郎左衛門」、アメリカンペールエールの「早雲」などがあり、ビールのネーミングがとてもユニークです。ビールの名前にちなんだラベルを見てるだけでも楽しくなってきます。
「頼朝」は、上面発酵で醸造されたポータースタイルの中でも、ブラウンポータースタイルのビールです。
ビールの色は黒というよりも濃い赤茶色で、チョコレートのような香りの中にホップの爽やかな香りを感じることができ、苦味は穏やか。
さっぱりとした味わいで、夏にぴったりな黒ビールです。
こちらに合わせる酒肴は、イギリスのパブ料理「シェパードパイ」。
「パイ」とありますが、パイ生地を使用するのではなくマッシュポテトで覆ってオーブンで焼く料理だそうです。
イギリスでは羊肉のミートソースが定番のようですが、今回は合挽肉のミートソースがマッシュポテトに隠れていました。
しっかりした味付けのミートソースをゴクゴク飲める黒ビールで流し込む!
ぷは〜最高です。
夏の黒ビールにシェパードパイ、この組み合わせいいですね!
これは新しい発見かも。
ベアードブルーイング「島国スタウト」 × 黒ビールとドライフィグのケーキ
続いての黒ビールは、ベアードブルーイングの「島国スタウト」です。
ベアードブルーイングは、静岡県伊豆市にあるブルワリーです。
大阪・天満にベアードブルーイングのベースステーション関西(営業所兼配達所であり、タップルーム)がありますので、関西でもベアードビールの定番ビール、そして季節限定ビールを楽しむことができますよ。
「島国スタウト」は、上面発酵で醸造されたスタウトスタイルのビール。
スタウトスタイルは、イギリスで発祥したポータースタイルがアイルランドで流行し、進化したスタイルです。
一般的にポータースタイルに比べてアルコール度数や香ばしさ、苦味が強いものになります。
島国スタウトが目指すのは、「毎日楽しめるスタウト」だそうです。
これまでの黒ビール2種類と比べて、ビールの色が真っ黒。口に含む前から、しっかり焙煎した麦芽の香ばしさが感じられます。
でも「毎日楽しめるスタウト」というだけあって、苦みはありますが後口はさらっと喉越しが良く、スルスル飲めてしまいます。
アルコール度数が5%とそれほど高くないので、夏にゴクゴク飲んでも安心ですね。
こちらに合わせる酒肴は、「黒ビールとドライフィグのケーキ」です。
ドライフィグは、イチジクを乾燥させたもの。
ケーキに使用されるドライフィグは黒ビールに漬け込まれたもので、その漬け込んだ黒ビールは煮詰めてシロップにして、ドライフィグと一緒に焼き上げられます。
さらに、仕上げにシロップを染み込ませて出来上がり!
黒ビール好きにはたまらないケーキですね。
ほのかに酸味のあるイチジクが入ったケーキに苦みのあるコーヒーのような黒ビールがよく合います。
黒ビールの上級者になった気分です。
黒ビール3種類と酒肴をいただいた後に、マキ先生から恒例の「どの黒ビールが気に入りましたか?」というアンケートです。
私は、黒ビールなのに爽やかだと感じた意外性と、酒肴との組み合わせに感動した反射炉ビールの「頼朝」に1票です。
お酒の「はじめて」と出会う場所
私はお酒の中でもビールが大好きです。
でも、この「アカデミア横丁」に参加するたびに、マキ先生の美味しい酒肴とお酒、そしてお酒にまつわる楽しいお話に「こんなに美味しいお酒(ビール以外でも)があったんか!」と感動しています。
「世界には、まだまだ私の飲んだことのない美味しいお酒がたくさんある!」と思うと、その出会いにワクワクします。
また次回!アカデミア横丁のテーマがビールのときはレポートしますね。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。