ブラッセルズ・ビア・プロジェクト10周年を祝して!「BBPワンダーラスト2023」イベントレポート
9月9日(土)から10日(日)の2日間、近年のベルギービールシーンに革新をもたらし続けている「Brussels Beer Project, ブラッセルズ・ビア・プロジェクト」主催のイベント「BBP Wanderlust 2023, BBP ワンダーラスト」がブリュッセルの中心市街地に程近いサント・カトリーヌ広場にて開催されました。本記事では、筆者がお伺いしたブースや試飲したビールの一部をピックアップし、イベント当日の様子をお届けします!
ベルギー国内外から14のブリュワリーが参加
「10 years」という副題が付けられているように、BBPの設立10周年の節目を祝う特別なイベントであった今年のBBPワンダーラストには、ベルギー国内外から14ものブリュワリーが参加し、多くの人々が来場しました。それぞれの国や地域でのクラフトビールブームを牽引する実力派ブリュワリーばかりが集結した今回のイベントでは、各ブースで高品質且つ、独創的なクラフトビールが提供され、大盛況で幕を閉じました!
※参加ブリュワリーの一覧につきましては、筆者の過去の記事をご参照ください。
ヨーロッパ以外の地域からは唯一!京都醸造がブース出展
14の出展ブリュワリーのうち、日本からは「京都醸造」が参加。BBPと京都醸造の親交は深く、これまでにもBBPが主催したイベントに参加されているほか、過去にはコラボビールもリリースされています。
今回のイベントでは、当ブースからICHIGO ICHIE (Saison)、TAMA (Kyoho grape sour)、KUROSHIO NO GOTOKU (Belgian Stout)、ICHI SENSHIN (Belgian IPA)というバラエティに富んだ4種類のビールが提供され、ベルギー国内外から来場した数多くのビールマニア達が舌を唸らせてる様子が伺えました!
一部のビールをご紹介!
続きまして、筆者が当日試飲したビールの一部をピックアップして3つ程ご紹介したいと思います!
まずは、BBPの自然酵母を使用した醸造プロジェクトである「DANSAERT, ダンサール」から、PINARD DE BRUXELLES (LAMBIC with Grenache, Syrah & Mourvèdre)。今回の会場サント・カトリーヌ広場から程近いBBPの醸造施設内で造られたこのランビックには、副原料としてグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルという3つの黒ブドウ品種が贅沢に使用されています。ランビックの特徴である爽やかな酸味と野性味あふれる香りの中に、フランス南ローヌ地方の銘醸ワイン、シャトーヌフ・ドゥ・パプを彷彿とさせるブラックチェリー、プラムのような黒系果実の力強い味わいと風味が感じられる逸品でした!
次にご紹介するのは、スペインのマドリードに拠点を置くマイクロブリュワリー「Cervecera Peninsula, セルベッセーラ・ぺニンズラ」から、MAMBO (Hazy IPA)。ドライホッピング製法由来の果実味あふれるこのビールは、スペインの名産品であるオレンジを齧った時のような、ジューシーで爽快なシトラスの風味と濃密な香りを感じる至福の一杯でした。まさに、暑さが厳しいマドリードの夏に打ってけのビールと言えるでしょう!
最後にご紹介するのは、サワービールを売りとするスウェーデンの「Brekeriet, ブレケリエット」から、GONE WEST (Dry-Hopped Gose)。ドイツ発祥のゴーセを、ドライホッピング製法によって香り豊かに仕上げた唯一無二のビールです!ゴーセの特徴的な乳酸発酵由来のまろやかな酸とほのかな塩味に、ジューシーなシトラスの風味が見事に調和した素晴らしい一杯でした!
おわりに
次回の開催予定は2024年9月14日(土)から15日(日)の2日間。来年こそはベルギーを訪れて、BBPをはじめとする厳選された至高のクラフトビールの数々を堪能されてみては!?当月の第1週末には、世界遺産の広場グラン・プラスにてベルギービールウィークエンド 2024が例年通り開催予定。合わせて必見です!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。