ベルギービールの新製品を飲んでみた。(その2)
目次
はじめに
ベルギービールJapanで新しい醸造所のビールが輸入されるとの事で購入し飲んでみました。
今回はその2です。
前半でも触れましたが、今回は2つの新しい醸造所で4種類のビールを紹介したいと思います。
1つ目は、「ザ・ブリュー・ソサエティ(SOSAB)醸造所」の3種類です。
2つ目は、「ケステモント醸造所」の1種類です。
ザ・ブリュー・ソサエティ(SOSAB)醸造所
この醸造所は2021年からレッド・ビールを造っています。
今回購入したビール3種類はウィスキーの様な色合いが強いビールやブラウンエールをブレンドしたビールそしてチェリーをブレンドしたビールです。全て酸味のあるビールです。
ビールのラベルに書かれている数字はオーク樽等でねかせた年数です。
Ⅻ フレミッシュ・レッドエール
Ⅻは、ローマ数字で「12」という意味で、オーク樽で12ヶ月熟成させたビールとブラウンエールをブレンドしました。
色は、赤みがかった、透き通ったブラウンです。
香りは、酢のような酸味を感じさせる香り、プラム、りんごのようなフルーティーな香り、カラメルのような香りが感じられます。
味は、乳酸を思わせるさわやかな酸味が広がります。ベリーの風味を感じます。
後味はすっきりしていて口の中が引き締まります。
XX ペール・グランクリュ
XXは、ローマ数字で「20」という意味で、オーク樽で20ヶ月熟成させた、ブロンドエールです。
色は、ややオレンジがかった、透き通ったアンバーです。
香りは、白ぶどう、レモン、りんご、プラム、洋梨、白桃のようなフルーティーな香り、キャラメルのような甘さを思わせる香りも感じられます。
味は、りんごや白ぶどうを思わせるフルーティーな酸味が広がります。その後にフルーティーな酸味が長く続きます。
エヒテ クリークは、本物のチェリービールという意味。
Ⅸは、ローマ数字で「9」という意味で、木製の樽で9ヶ月間浸漬しています。
現在では希少な存在となっている、スカールベーク種のチェリーを使用しています。
色は、透き通った、鮮やかなルビーレッド。
香りは、チェリー、ラズベリー、いちごのようなフルーティーな香りと酢のような酸味を感じさせる香りそして、ナッツのような香りが感じられます。
味は、チェリーのさわやかな酸味、甘み、渋みがバランスよく広がります。
とてもフルーティーでジューシーな味わいです。
ケステモント醸造所
ケステモントは造り手の名前です。
2016年に醸造所の土地と醸造所を買い取ってブレンダーとして出発しました。
2021年からランビックビールを造り始めました。
今回は1種類購入しました。
ケステモント・オード クリーク スカールベーク
希少な存在となっている、スカールベーク種のチェリーを使用したクリークです。
このランビックには、1リットルあたり400グラムのスカールベーク種チェリーを使用しているそうで、社の畑で有機栽培したものを100%使用しています。そして、このスカールベークだけは木樽に漬け込んでいます。
色は、オレンジがかった、ややにごりのある濃いめのルビーレッドです。
香りは、チェリー、ブラックベリーのような赤い果実の香りがひろがります。
味は、チェリーのフレーバーをともなった、生き生きとした酸味が広がります。
とてもシンプルで、ほのかな甘味、塩味も感じられるバランス良い味わいです。
その後に舌の上で心地よい渋みが続きます。
さいごに
次回(その3)はビール2種類を紹介したいと思います。
参考文献および引用サイト
ベルギービールJapan
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。