『ベルギービール大全』の撮影ー3
書籍作りの中で重要なポイントが表紙をどうするか。
ビジュアルはイラストなのか写真なのか?
タイトルのフォント、大きさ、色は?
帯の幅、質感、色、コピーは?
考える要素はたくさんあります。
『ベルギービール大全』では、
ボトルの写真しかないというのは僕自身が決めていましたが
その先はmずデザイナーの川名潤さんと打ち合わせしイメージを固めて、
それをもとにカメラマンの森隆志氏と打合せ。
主なボトルを横に並べて、黒バックでいこういうことに。
すると、肝心のラベル部分が帯に隠れてしまう。
帯に印刷してもいいのだけれど、だったら帯の要素は
シールにして上にもっていこうという解決策に。
判型は先に決めたので、まずは大まかなラフを川名さんが作り、
表紙から背表紙を回って裏表紙まで1枚で続くように撮影することになりました。
前と後ろ2列で微妙にずらしていくことに。
次に、その実寸と比率に合せて、まず実際横に何本並べられるかを実験。
わかったところで、銘柄の決め込み。
知名度、中身の種類、ボトルのバリエ、ラベルの色味、派手さ、
などなど複合的に考えバランスを取り決めました。
かっこよく仕上がってとても気にいっているのが背表紙。
黒字にぱっと目立つレフの黄金色のラベルが曲線になって、
ボトルが上にすっと延びている。
ラフの段階でこの構図になっていてこれはいいと思ってましたが
レフでハマったと思います。
写真を撮ってからデザインしたわけでなく
デザインしたサイズや比率をかちっと決め込んで
やったのがうまくいった。
ちなみに、タイトルの濃ピンクは
ベルビュークリークを見たデザイナー川名さんのイメージから。
本文の後ろ1色ページの紙の色もピンクに合せてあるんですよ。
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