羊蹄山麓ビールと小樽ワイナリービールを飲んでみた(後志クラフトビール特集最終回)
はじめに
後志クラフトビール特集最終回として羊蹄山麓ビールと小樽ワイナリービールの2つの醸造のビールを紹介します。
羊蹄山麓ビールはルピシアブルワリー、小樽ワイナリービールは北海道ワイン株式会社が醸造しています。どちらも親会社がお茶とワインとでは、ビールと関係ない会社が造っています。今回は2つの会社からそれぞれ2本づつ紹介したいと思います。
羊蹄山麓ビール
このビールは先ににも記載した通りルピシアブルワリーが造っているビールです。
ルピシアブルワリーの親会社ルピシアは、お茶の販売で全国的に知られていますが、本社を東京からニセコに移転して来ました。
現在、北海道内でのビール販売の勢いはすさまじく、本社移転前は倶知安町内の一部でしか購入できませんでしたが、現在はルピシアのお店や道内のお土産店有名デパートやスーパーで購入できます。
定番は3種類です。その他、季節や期間限定のビール(ビールによりお茶葉使用等)や石屋製菓の「白い恋人」とのコラボ等ビールの種類も豊富です。今回は定番の3種類と季節や期間限定3種類の中から、1種類づつ「ニセコワーズ」と「クッシェ ド ソレイユ」を紹介します。
全て無濾過にこだわったビールです。
ニセコワーズ
ニセコワーズとはニセコの女性の事です。
色は金色あるいは黄色でにごりがあります。
爽やかなグレープフルーツの香りがし、それがオーツ麦を使用した優しい風味のビールに調和し切れのある後味で終わります。飲みやすく苦みの少ないビールです。
クッシェ ド ソレイユ
クッシェ ド ソレイユとは、夕焼けの事です。ニセコの夕陽をイメージしたビールです。
色は強く濁った赤色です。香りはバナナの様な香りがします。
味はオレンジ主体のフルーティーな甘味や酸味、スパイス由来の辛味、そしてホップの苦味と続きます。苦味自体はかなり弱く、甘味や酸味が主体となっている為、苦味が苦手な方でも楽しめるビールです。
小樽ワイナリービール
このビールは、先にも紹介した通り、北海道ワイン株式会社が造っているビールです。
実は、このビールは、ネット以外で購入するには小樽市内でしか販売していないため、小樽市に行かなければ購入できません。
1997年に小樽で4番目に醸造を始めたブルワリーです。(現在は小樽市内に3カ所の醸造所があります。但し小樽ビールは2カ所醸造所が小樽市内にありますが1カ所と数えます。)
定番は4種類です。その内の2種類「メルツェン」と「ヘレス」を紹介します。
メルツェン
ドイツ語でメルツェンは「3月」を意味します。3月にドイツのバイエルン地方で造られるビールを呼ぶことから名づけられました。
色は透明感のある茶色です。
香りは、焼いたトーストやカラメルの様な香です。
甘味と苦みのバランスの良いビールです。
へレス
へレスはビールの本場であるドイツで人気の高い大麦麦芽100%使用の本格ビールです。
小樽ワイナリーの醸造所がある場所は、小樽市と赤井川村の毛無峠の中腹にあり、山の地下からの天然水を使用しているそうです。
色は金色です。
香りは麦芽の香りです。
味は苦みが少なく、麦芽の風味が特徴のビールです。
さいごに
後志クラフトビール特集最終回で紹介しました羊蹄山麓ビールと小樽ワイナリービールはどちらもビールとは関係のない会社が親会社としてビールを造っています。しかし、販売方法もビールも対照的です。ルピシアは全国的に店舗を構え通販でも販売しているのに北海道ワイン株式会社は酒店やスーパー、デパートでワインを販売するがビールは小樽市内のお土産店やスーパーでしか購入できません。ビールはルピシアはホップやお茶や果物を使い自由な発想で季節限定品等を造っている野に対し、北海道ワイン株式会社は、ビールは現在4種類あり、その内3種類はドイツの伝統的なビールを造り、1種類はワイン会社らしく「ナイアガラ」と言う品種のブドウを使たフルーツビールを造っています。
後志地方は、北限のアユ(川の水がきれいだとの象徴)、北限のブナ(北海道遺産)、果実の産地や農作物の産地、山からの湧き水(羊蹄山周辺)、野生のホップの発見地(岩内町)等ビール造りに適した地域だと思います。
道内でもこれだけビール造りの盛んで適した地域はありません。ビールファンとして後志の住人として応援していきたいと思います。
参考文献および引用サイト
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。