【季節のお菓子とビールで愉しむ】11月 かぼちゃ餡の亥の子餅
ビール好きの皆さま、「亥の子(いのこ)」という行事をご存知でしょうか。
旧暦は毎月、毎日干支が割り当てられています。干支とは、皆さんよくご存知の「子、丑、寅、卯…」という十二支と、「甲、乙、丙、丁…」という十干の組み合わせ60通りをいいます。
そして旧暦10月(亥の月)の最初の亥の日、亥の刻(21時〜23時頃)に子孫繁栄、無病息災を願って食べるのが亥の子餅という和菓子です。2023年は11月13日(月)が亥の子に当たります。
今回はかぼちゃ餡で亥の子餅を作ってみました。レシピとともにペアリングもご紹介します。
11月のお菓子:亥の子餅
亥の子餅とは
亥の子餅は、子だくさんのイノシシにあやかってウリボウ(イノシシの子)の形をした可愛らしいお菓子です。
他には縛りがほとんどなくて、有名和菓子店で販売される亥の子餅も、餅生地に小豆、胡麻などが入っていたり、餡にくるみなどのナッツ類、柿やりんごなどのフルーツが入っていたりとそれぞれに工夫が凝らされています。
今回はシナモン風味の餅生地でかぼちゃ餡を包み、栄養価高く食べられるように仕立てました。ぜひお試しください。
材料 8個分
(かぼちゃ餡)かぼちゃ1/4個(皮・種付で約300g) 砂糖20g 水適宜
(餅生地)上新粉100g 水150ml 砂糖40g シナモン1g
作り方
- (かぼちゃ餡)
かぼちゃをよく洗い種をとり、適当な大きさに切り分け、柔らかくなるまで電子レンジで加熱する。 - かぼちゃを裏ごしする。
- 裏ごししたかぼちゃを鍋に入れ、砂糖を入れ混ぜながら水分を飛ばしていく。
- 丸めることができる固さまで火を入れ、冷ます。
- (餅生地)
上新粉に何回かに分けて水を加え、完全に溶かす。 - 砂糖とシナモンを加え、さらに混ぜる。
- 600wで1分半、電子レンジで加熱する。
- 熱いうちに混ぜ、電子レンジで再加熱(1分)を、透明感が出るまで繰り返す。目安は合計4分くらい。
- バット等に片栗粉を広げ、その上で餅生地を8等分する。
- (仕上げ)
冷ましておいたかぼちゃ餡を丸め、丸く伸ばした餅生地で包む。
- 直火加熱可能なフォークを熱し、焼き目をつける。
- できあがり。
ペアリング
できたての餅生地の柔らかさは手作りならではです。さて、どんなビールと合わせましょうか。
ヱビス オランジェ
かぼちゃのオレンジ色から連想して、という訳でもありませんが、かぼちゃと柑橘類は相性が良いので期間限定発売のヱビス オランジェと合わせてみます。
このビールは、麦芽100%を貫いてきたヱビスブランドで初の副原料(オレンジピール)使用とのことです。
一緒に口に含むと、予想どおりねっとりしたかぼちゃ餡の甘さを柑橘の香りがが爽やかにしてくれました。
一方、ヱビスらしい濃厚さも保っており、和菓子のどっしりした感じを受け止めています。
遅い夕食のデザートとして良い組み合わせだと思いました。
アップルシナモンエール
こちらもフルーツ系となりますが、餅生地に使ったシナモンとのつながりでサンクトガーレンのアップルシナモンエールを合わせてみました。
グラスに注いだときからシナモンが濃厚に香ります。同じ香り同士なので、すうっと喉を通っていくようでした。原料のりんごは焼きりんごとして使われており、加熱したりんごのほのかな酸味がかぼちゃ餡の甘さを引き立てます。
こちらのビールはメイプルシュガーを使用していて香ばしい甘味もあり、深夜スィートとして楽しんでいただける組み合わせです。
いかがでしたでしょうか?それではみなさま、よきビールライフをお過ごしください!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。