ベルギービールのセレクト方法(前半)
目次
はじめに
本年もあと残りわずか。
令和5年のベルギービールウィークエンド(以下BBWと表記します。)の最終イベントが12月6日から12月10日迄開催されます。この記事が発表される時にはイベントが終了していると思いますが、来年開催予定のBBW又は友人同士でベルギービールを飲む際に参考にして頂ければ幸です。
今回セレクト方法を題材にしたのは、BBWの参加で相席になった相手や友人とベルギービール専門店に行った時や自宅で友人を招いてビールを飲む際にどんなビールを飲みたいかを聞いた上でお勧めした経験をもとに紹介したいと思います。
ベルギービール(以下ビールと表記します。)のセレクト方法として前半と後半の2回に分けて紹介します。
なお、あくまでもビールだけのセレクトですのでフードとのペアリングについては省略します。
前半は主に押さえて頂きたい事項について後半は実践を予定しています。
押さえて頂きたい事項
事前に押さえておく事項
1・参加者の数
参加者人数が多いとセレクトが大変なので一人でセレクトできる人数は3名が自分の場合限度です。
2・ビールの銘柄の数の把握
BBWやベルギービール専門店では30以上の銘柄のビールを取り揃えていますので問題ありませんが専門店以外あるいは家庭に2銘柄以下のビールしかない場合セレクトそのものが不可能です。
例えば「ヒューガルデン」しかないとか「パームビール」しかない場合。
もちろんセレクトではなく、勧めてみる事は可能です。
当日に押さえておく事項
1・基本的ビールの分類と特性
私の場合、ベルギービールの分類と特性についてはマイケル・ジャクソン氏の10の分類を基本にしています。下記に「もりあきのお勧めビール」で記載していますので参照して頂ければ幸です。
例えば酸味があるビールが飲みたいと希望されれば「ランビックビール」や「レッドビール」「ブラウンビール」をそれを基礎にセレクトしていきます。
2・低いものから高いものと味覚の相互作用
低いものから高いものとは、アルコール度数が低いビールから高いビールにしていく事や味の薄いビールから濃いビールにしていくという意味です。
いきなりアルコールが高いとその後あまり飲む事が出来ないし、同じく味が濃いと薄い味が解り難くなります。
例えば「スペシャルビール」の「ボルケ」と「マルール12」をセレクトする場合、「マルール12」11.5%ABV(アルコール度数)で「ボルケ」は5.2%ABVですので、勧め方としては「ボルケ」の次に「マルール12」となります。
味覚の相互作用とは例えば苦みの強いビールの後に甘めのビールを飲むと苦みが弱く感じます。この様に味を強めたり弱めたりする作用の事です。
3・副原料や使割れているホップによって味が変わる
これは、当然の事ですがビールに副原料を加えているタイプは、ビールの他に副原料の味が加わります。
また、ホップの種類にによって副原料の様な味わいが出ます。
4・小瓶と大瓶で味が違う
複数で参加の場合、セレクトする中に大瓶があれば、大瓶の上の部分と下の部分で味が違うのでそれを共有しても良いと思います。
さいごに
次回はこれらを踏まえて実践したことを紹介します。
参考にして頂けたら幸です。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。