[イベント]2011.1.25

飲む順番ービールの種類

生まれて初めて寿司屋のカウンターに座ったのは
23,4歳頃だっただろうか。
何か頼んでいいやら戸惑ったし緊張した。
自分にレギュレーションというか尺度というか
いわゆる「型」みたいなものがなかったから。
今なら、まずは貝と光り物、次に赤身と鯛とか
まあ自分なりに心地よい順番がある程度固まっていて
あとはその時のお腹の調子、相手などの状況で若干アレンジ。
よく、マニュアル本に「まずは玉子から」とかあるが
僕はほとんど気にせずあくまで自己流。

これと同じことがビールでもありますね。
そもそも昔は、日本のビールは銘柄=メーカー名
というテイだったので、お店では選ぶも何も、
いったんビールにしたらずっと同じもの。
それはそれでおいしかったけど、
世の中においしいビールがたくさん流通し始めると
家でも店でも、一回に飲む時、極力いろいろな銘柄を飲むようになった。
もちろん、ベルギービールとの出会いが大きいのだが。

今では、家に買って帰る時は、違う種類のものを1本づつ何本か買う。
この時は、よりライトボディなものを先に。
これ、スタンダードでしょう。
しかし、初めて飲む銘柄の場合は、最初に飲む。
味がはっきりわかるので。

お店では、何がおいてあるかをまず俯瞰して考え、
その日に飲むであろう本数(杯数)を想定。
そしてたとえば5本(杯)はいくなと思ったら
似た味が続かないように、ジグザグなイメージで頼んでいきます。

基本は、なんとなくライト系からフル系へ。
ベルギービールだと一概にそうでもないかな。
50歳近くになって、最後は再びライトなもので締めることが多くなった。

まさか、ベルギービール屋で、
オルヴァルだけ5本飲んで帰る人はいないと思うが(笑)
やはりバリエーションを楽しむのが
いけてる大人のビールライフだと思うのです。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

石黒 謙吾

著述家・編集者・日本ベルギービールプロフェッショナル協会 理事

1961年 金沢市生まれ。
映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』、『2択思考』『分類脳で地アタマが良くなる』『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『CQ判定 常識力テスト』など著書多数。三輪一記氏と共著に『ベルギービール大全』『ベルギービール大全<新>』がある。プロデュース・編集した書籍も、『ジワジワ来る○○』シリーズ(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ)、『負け美女』(犬山紙子)、『読む餃子』(パラダイス山元)、『ネコの吸い方』(坂本美雨)、『純喫茶へ、1000軒』(難波里奈)、『凄い! ジオラマ』(情景師アラーキー)など、ジャンル多彩に200冊以上。

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