銘菓と合わせるクラフトビール①抹茶アイス×京都麦味抹茶/生八つ橋×京都麦酒ブラウンエール
みなさま、今年もビールライフを存分に楽しまれましたか?
私は写真フォルダを整理したところ、とても印象的だったペアリングを思い出しました。
それは「抹茶ソフトクリーム×京都麦味 抹茶」です。
衝撃の出会い 抹茶ソフトクリーム×京都麦味 抹茶
半袖で過ごせる陽気の5月最終週。場所は京都府宇治市、平等院表参道脇の喫茶店。
「暑いからアイスが食べたい」
「宇治に来たから抹茶のソフトクリーム!」
と注文しようとしたところ、ドリンクメニューに京都麦味 抹茶を見つけました。
迷わずビールも注文。
抹茶ビールは色が濃く、泡まで緑色。甘くてボディが重たいのかと思いきや、さっぱりとした味わいでした。
抹茶ソフトクリームは冷たくて甘く、それぞれが単体で美味しかったのですが、抹茶ソフトクリームのあとに抹茶ビールを飲んだところ、衝撃が走りました。
「抹茶の味が濃くなる!というか抹茶の味しかしなくなる!」
ペアリングは同じ要素・共通項を持つものと相性がいいと言いますが、ビール単体ではそこまで感じなかった「抹茶」という要素が、抹茶ソフトクリームによって強調されるということを体感した面白い出来事でした。
餡入り生八つ橋×京都麦酒ブラウンエールのペアリング
お菓子×クラフトビールと聞くと、合わせるのはごはんじゃなくていいの?というリアクションもありますが、実はとても相性がいいことはもっと知られてもよさそうです。色や香り、季節感や産地など共通項を見つけやすかったり、焼き菓子は小麦を使ったものも多いことから、麦の酒であるビールとは親和性があります。今年はこれまで以上に積極的に、お菓子とクラフトビールを合わせるようになりました。
その中で、もう1つ驚いたペアリングは、「餡入り生八つ橋 にっき味×京都麦酒 ブラウンエール」。
生八つ橋は、砂糖、米粉、小豆でできたお菓子。味は抹茶やきなこなど複数ありますが、「京都 生八つ橋おたべ にっき味」を食べてから「京都麦酒 ブラウンエール」を飲んだ際、一瞬アップルパイを食べているような錯覚に陥ったことを思い出しました。原料は麦ではなく米粉だし、小豆入りなのに、なぜアップルパイ?改めて気になり、取り寄せてみました。
まずはビールの味から確認します。
京都麦酒 ブラウンエールを注いでみたところ、缶の色からも連想できる赤茶色でした。やや濁りがあり、泡も茶色がかっています。
香りは麦の香ばしさと、カラメル感がほんのり。飲んでみると一口めから麦の甘みを感じました。後味に苦味はほぼなく、ほんのり甘味が残り、鼻から麦の香りが抜けていきます。炭酸は喉で少しだけ感じる程度です。重さは中程度で、まったりゆっくりと、時間をかけて飲みたいビールです。
生八つ橋と合わせてみます。
京都 生八つ橋おたべ にっき味は、もっちりした食感と、クセになる甘さが後を引きます。続いて京都麦酒 ブラウンエールを飲んでみると、やはりアップルパイのように感じる…!にっきとシナモンが類似しているため、にっきの影響かと思い、にっきの粉とブラウンエールでも合わせてみましたが、美味しいものの、アップルパイだとは感じませんでした。その後、餡なし生八つ橋とも合わせましたが同様で、餡の甘さと生八つ橋の食感があってこそ、アップルパイに似ていると感じるようでした。生八つ橋を食べているのに別のスイーツのように感じるというのは、とても新鮮な体験でした。
銘菓とクラフトビールを合わせたら?
自分なりのベストペアリングを発見すると、よりクラフトビールが楽しくなると感じる今日この頃です。特に最近は、「地のもの」という点で銘菓とクラフトビールの合わせが気になります。今後も都道府県の銘菓×クラフトビールを探求していきます。
実施したペアリング<京都編>
・宇治の抹茶ソフトクリーム
・生八つ橋
・黄桜株式会社
京都麦味 抹茶・京都麦酒 ブラウンエール
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。