大阪・吹田の「アサヒビール ミュージアム」に行ってきた!スーパードライミュージアムとの違い・子どもは楽しめる?
社会科見学・工場見学が楽しめるようになったのはいつからですか?
「大人になってから」という答えの方もいらっしゃるのでは?かくいう私もその一人です。
知識や経験が増えてからの工場見学はより楽しい!今後は関西(筆者居住地)のビール工場をまわってみようと、アサヒビール ミュージアム(アサヒビール 吹田工場)に行ってきました。
目次
アサヒビールとは
日本の大手4社(アサヒ、キリン、サントリー、サッポロ)のうちの1社で、ルーツである大阪麦酒会社は1889年(明治22年)、大阪の吹田で設立されました。今回訪れたアサヒビール ミュージアムのある場所にビール工場ができ(1891年竣工)、1892年にアサヒビールを発売したのがアサヒビールの歩みだしでした。
アサヒビールといえば「アサヒスーパードライ(1987年発売)」が有名ですが、近年CMでもおなじみの「アサヒ生ビール<マルエフ>」は1986年発売と、スーパードライの前年に発売されています。スーパードライの爆発的ヒットの影響で、1993年に缶の生産を中止、一時は樽生提供のみとなりましたが、2021年に缶商品として復活しました。
アサヒビール ミュージアムで体験できることは?
アサヒビール ミュージアムとは
アサヒビール ミュージアムは、「記憶に残る最高の一杯に出会える場所」がコンセプトの体験型ミュージアム。ビールの製造工程の解説を聞き、製造ラインを実際に見られるだけでもワクワクしますが、様々な映像や技術を駆使し、アトラクションのように楽しめる仕掛けがされています。選べるドリンク2杯と、限定ビールグラスがついて、参加費は20歳以上1,000円(税込)・小学生以上300円(税込)です。
茨城のスーパードライ ミュージアムとの違い
茨城のスーパードライ ミュージアムも、ブランドの世界観を五感で体感できる体験型施設であり、ツアー内容やアトラクションも共通するものがあります。
大きくは発酵コーナーの体験方法が異なり、試飲できるビールの種類は大阪・吹田の方が多いようです。※サーブ体験は、日によって実施状況が異なります。
アサヒビール ミュージアムに行ってきた!体験レポート
それではミュージアムツアーの詳細をご紹介します!アサヒビール ミュージアムは、JR新大阪駅から電車で4分、駅から徒歩10分の場所にあります。
JR吹田駅の地下・東改札を出て左(北出口)に進みます。地上に出てからは、ひらすら工場沿いに進みます。駅のホームから工場が見えていたものの、入口は北側にあり、駅からミュージアムのエントランスまで歩いて約10分はかかるため、時間に余裕を持っていくのがよさそうです。
受付・支払いを済ませ、いよいよツアー開始です!
まずはシアターでアサヒビールの歴史を学びます。
映像が終わり、スーパードライの歴史解説を聞いて、
ビールの原材料解説へ。スーパードライには、ホップ6個、麦芽は手のひら一杯分が使われています。
仕込みとろ過について、窯の中のイメージ映像を見たり、VR(仮想現実)ゴーグルで、発酵時の酵母になって麦汁に投入されたりしました。
続いてろ過、充填エリアへ。実際の工場内を窓ガラス越しに見学できます。※土日は稼働していないため、実際に動いているところを見たい場合は平日がよいそうです。
瓶は1分に600本、缶は1分に1,500本充填できる機械もありました。
見学後半、窓の外には巨大なタンクが!発酵・熟成を行うタンクは130本あり、1つのタンクは350ml缶が約140万本入る、約500klと途方もない大きさでした(350ml缶を1日1本飲み続けて約4000年かかることから計算)。
その日出来上がったビールをチェックする検査室を上階からのぞき込んだり、サステナビリティの取り組みのパネルを見たあとは、「スーパードライ ゴーライド」へ!ビールを缶に詰める工程を、小人になった自分が缶の上に乗ったかのように体験できる名物体験コンテンツです。振動、風、ミストもあり、缶が動いていく様をジェットコースターに乗っているかのように体験できるアトラクションでした。
そしてツアーも終盤。最後の30分は試飲タイムです!
ビールはスーパードライ・スーパードライ エクストラコールド・マルエフ・マルエフ黒生・ペローニ(瓶)・ピルスナーウルケル(瓶)がありました。また、アサヒビールは「スマートドリンキング」を推進しており、アルコール分0.5%の微アルコールビールテイスト飲料「アサヒ ビアリー」や、ノンアルコールビールテイスト飲料「アサヒドライゼロ」、「アサヒゼロ」も用意してありました。また、自身でアルコール度数やフレーバーを選択でき、好みのオリジナルドリンクが作れる自動サーバー「MY FLA-BAR (マイ フレーバー)」もありました。
スーパードライ エクストラコールド限定の、ビールの泡に文字と画像を描く「泡アート」のビールもいただけました。
試飲タイムもあっという間に過ぎ、アサヒビール ミュージアム限定グラスをいただいて、1時間半のツアーは終了となりました。帰り際、エントランスのお土産コーナーではアサヒビールの取り扱いビールのほか、お菓子やグッズも購入できました。
余談・子どももビールの工場見学を楽しめるのか?
冒頭、筆者は大人になってから社会科見学・工場見学が楽しくなったと書きましたが、一緒に参加した息子(3歳9か月)の反応はどうだったかを最後に記します。体験型ミュージアムであることと、以前ホップ収穫を楽しんでいたため(詳しくはこちら)、「ビールに興味を持ってくれたらいいな」と淡い期待を抱いて連れていきました。
しかし結果は、「キョトン」と「ポカン」でした(息子のリアクションです)。
最初に訪れた原料コーナーでホップを見て「ホップだ~」と言ったり、最後の試飲コーナーではカルピスとおつまみのビール酵母入り「ザルツ プレッツェル」をおいしそうに飲んだり食べたりはしましたが、まだ文字が読めず、語彙力も想像力も乏しい息子には内容が難しかったようです。スーパードライ ゴーライドも、何が起きているかわからないといった様子で口を開けていました。
とはいえ、小学生以上のお子様であれば、春休みに親子参加の謎解きイベントなどがあるため、ツアー参加の入口によさそうです。我が家も、もう少し大きくなってからまたリベンジしたいです!
【詳細情報】
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。