【見立ててあそぼ ビール×きもの】①リトアニアのビールを飲みにいく
ビール好きの皆さま、突然ですがきものはお好きですか?
私は祖母が和裁で生計を立てていたこともあり、子どもの頃からきものが身近な存在でした。
とは言え、いつもきものを着ていた訳ではなく、10年ごとくらいにブームが訪れます。
今年「きものでビールを飲みにいったら楽しいのでは?」と思いつきました。
ビールを飲む際にも、イベントテーマ、場所、料理などさまざまな要素があります。せっかくなので何かしらにちなんだ見立てあそびでビールをより楽しんでみたいと思います。
ビールの楽しみ方の一つとしてお読みいただければ幸いです。
目次
1/28(土)旧友とジョージア料理を食べにいく
スンガリー新宿三丁目店
ワインの産地ジョージアに隣接する気候の良いクラスノダール地方の地元レストランをイメージした快適な空間です。
スンガリー新宿三丁目店 公式HPより
とあるとおり、ほっとするような温かみを感じる素敵な佇まいのお店でした。
きものコーディネートのポイント
さてこのコーデ、どこが何にちなんでいるでしょうか?
正解は帯です。
と言っても手芸店でリトアニア国旗の黄緑赤を感じさせるフリース生地を見つけたので、帯として身につけることにしただけです。フリース生地は毛先が長く、重ねて上から帯締めをすればずれることはないため、適当に切って重ねました。
こちらのお店はロシア・ジョージア料理なのですが、このご時世でロシアビールは輸入されていません。(以前はバルティカが入っていたようです)そこで予約時に質問をしたところ、現在はリトアニアのビールを出していると回答をいただきました。
ロシア、ジョージア、リトアニア、何にちなむかとても迷ったのですがここはビールに敬意を表して、リトアニア国旗色を帯に使うことにしたのです。
帯締めの若草色も、国旗色の緑を意識しています。
調べることが楽しみにつながる
正直なところ、自分では一所懸命考え工夫したつもりでも他の人から指摘してもらえることは特になく、完全に自己満足の世界です。
しかし、リトアニアのことをいろいろ調べてみて、精密な木工細工を帯飾りにしてみたい、織物を帯揚げや半襟にしたかった、などアイディアがいろいろと湧いてきました。
次にこちらのお店に伺う際には、また違うアプローチができそうです。
ビールとお料理
ジュビリエイニス
欧州のバルト海沿岸のリトアニアを代表するビール。(原産国はエストニア)
リトアニアは森林が国土の3分の1を占めるバルト海沿岸の自然豊かな国で、世界遺産には全長約100kmに及ぶクルシュー砂州や、中世の街並みを残すヴィリニュス旧市街など4つが登録されている自然と歴史が融合した国です。
ヴォルファスエンゲルマン醸造所は、1853年にリトアニアのカウナスで設立され、19世紀末にはすでに国際品評会でメダルを受賞し評判を得ていました。ブルワリー創業165周年を記念して造られたジュビリエイニスは、明るいゴールドに濃密な泡が特徴の最高品質のラガービールで、パンのようなほのかな香りを漂わせ、モルトの柔らかな甘みとホップの鮮烈な苦味が絶妙に調和した特別醸造のビールです。
※ジュビリエイニスはリトアニアで生まれたビールブランドですが、現在はエストニアのビール工場で製造されているため、原産国はエストニアとなります。
池光エンタープライズHP 商品紹介より
初めて飲みましたが、まず香りが甘く、口に含むと強すぎない苦味もあり喉越しはとにかくすっきり、というどんなお料理にも合いそうなバランスの取れたビールだと感じました。
実際にこの日いただいたジョージア料理はミックススパイスやにんにくが使われていたのですが、濃厚な味をリセットしてくれるとても良い相性でした。
ジョージアセット
余談ですが、ビールの瓶を持ち帰りたいと申し出たところ、洗って消毒してくださいました。これまでいろいろなお店で同様のお願いをしてきましたが、こんな対応をしていただいたのは初めてで感動してしまいました!
いかがでしたでしょうか?それではみなさま、いつかどこかできものでビールをご一緒しましょう!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。