[イベント]2024.4.18

ビアEXPO2025開催場所決定!幕張メッセで過去最大規模のビールイベントを開催

クラフトビール国内市場統計情報発表会

日本クラフトビール業界団体連絡協議会(クラビ連)は2024年4月18日(木)、「令和4年度分 クラフトビール市場統計情報発表会」において、「ビアEXPO2025」を2025年4月9日(水)〜13日(日)に幕張メッセで開催すると発表しました。「ビアEXPO2025」はビアフェス、アワード、カンファレンス、サプライヤー展示会を網羅した過去最大規模のビールイベントとなります。

日本クラフトビール業界団体連絡協議会(クラビ連)とは、日本のクラフトビール文化を盛り上げるべく、日本地ビール協会・全国地ビール醸造者協議会・日本ビアジャーナリスト協会の3団体によって設立された団体です。

発表会では、「ビアEXPO2025」の開催概要のほか、クラフトビール市場統計情報や「クラフトビールの日」施策についても発表がありました。

ビアEXPO2025」は幕張メッセで2025年4月9日(水)〜13日(日)に開催

ビアEXPO2025

ビアEXPO2025」は「カンファレンス」「展示会」「ビアフェス」統合して開催する、日本初のビールに特化した統合型イベントになります。それぞれの目的は下記のとおりです。

  • カンファレンス:醸造方法からブルワリー経営まで、ビールに関わる知見の向上を目指す
  • 展示会:最新のビール原料や醸造機器を展示し、環境の進化の周知拡大を行う
  • ビアフェス:ビールの多様性やブルワーとの交流を促し、業界の魅力を発信しながらビール関連産業すべての方々に向け一層の活性化を図る

今回の発表会では、「ビアEXPO2025」を幕張メッセで2025年4月9日(水)〜13日(日)に開催することが発表され、イベントロゴも改めて紹介されました。

クラフトビール国内市場統計情報発表会

ビアEXPO2025ロゴマーク選考委員長
イソガイヒトヒサ氏 (アートディレクター)

ビアEXPO2025」開催概要

開催日:2025年4月9日(水)〜13日(日)
 レセプション:2025年4月9日(水)
 カンファレンス:2025年4月10日(木)〜13日(日)
 ビアフェスイベント:2025年4月12日(土)〜13日(日)

会場:幕張メッセ 展示ホール3

令和4年度分 クラフトビール市場統計情報

今回発表された「令和4年度分 クラフトビール市場統計情報」については、2022年4月1日〜2023年3月31日に、2022年までに醸造を開始した大手以外の全ブルワリー(655者)を対象として調査を行い、259者の回答を得られたものです。

クラフトビールの課税移出数量は4万3,745キロリットル、売上金額は360億650万円、クラフトビールのシェアは「ビール+発泡酒」で1.70%、「新ジャンル含む」で0.96%という結果になっています。

また、2023年の結果をもとにこれからの業界動向について、それぞれの団体からの見解も発表されました。

クラフトビール国内市場統計情報発表会

日本ビアジャーナリスト協会(JBJA)
代表 藤原ヒロユキ氏 

日本ビアジャーナリスト協会代表の藤原ヒロユキ氏は「醸造所数は800を超えたときもあったが、さまざまな事情で稼働しなくなった醸造所もあり、個人的には地ビールブームの衰退のときを思い出してしまう。また、現状では新ジャンルを含むとクラフトビールのシェアは1%を切っているという現状。主要国の中でも、日本はシェアが低い」と述べ、さらなる技術・情報の交換、ビールリテラシーの向上が必要という考えを示しました。

クラフトビール国内市場統計情報発表会

日本地ビール協会(CBA)
理事長 山本祐輔氏 

日本地ビール協会理事長の山本祐輔氏は「2年前のデータと比べるとクラフトビールのシェアが減った国もあり、アルコール消費が減っているということが要因としてある。日本は伸びてはいるが、他の国を見ると楽観はできない。また、世界のビール審査会を見てみると、アジア各国の審査会での入賞が増えている。審査会は輸出を踏まえた品質アピールの場となっており、日本の品質は高いが、海外での存在感を示せていないという現状もあり、危機感もある」と述べ、国内醸造所は品質の高さをアピールしてほしいとしています。

クラフトビール国内市場統計情報発表会

全国地ビール醸造者協議会(JBA)
会長 田村源太郎氏 

最後に、全国地ビール醸造者協議会会長の田村源太郎氏は、経営基盤の強化と品質向上について今後も取り組む必要があるとし、「令和6年度酒税法改正で新制度導入が決定して、今まで以上に酒税の軽減対象が広がり、軽減率もアップすることで、経営基盤の強化につながると考えている。また、品質の高いビールでないとユーザーはついてこない。品質向上に向けて全国地ビール品質審査会を開催しており、成分分析と官能評価にて審査を行っている」と述べました。

「クラフトビールの日」施策

また、前述の「ビアEXPO2025」の開催場所発表とともに、クラビ連の今後の活動についても発表されています。クラビ連では、4月23日を「クラフトビールの日」とし、その周知活動を行っていくという方針が発表されました。4月23日は1516年にドイツでビール純粋令が発布された日で、クラビ連によって日本記念日協会において記念日登録されています。

#クラフトビールの日 周知促進 新ポスター

さらに、2024年版の新ポスターも発表され、「#クラフトビールの日」のハッシュタグとともにSNS投稿の促進企画を行っていくとしています。

#クラフトビールの日

「クラフトビールの日」の促進企画について詳しくは下記の記事をご覧ください。

クラフトビールの日 応援企画開催のお願い!

クラビ連ビアEXPO2025

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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