[テイスティング]2024.5.8

Standard drinksの謎。オーストラリアのボトルビール4種飲み比べ【JBJAChannel】

ビールに愛された皆さまへ。
今日公開のJBJAChannelは、またもや「ハンドキャリーのオーストラリアビールの飲み比べ」です。

たまたま、身内からお土産で頂いたオーストラリアのビール。これがもう、本当に品質が高く、おいしいものが多かったのです。

その前に、オーストラリアのビールで(おそらく別のアルコール飲料にも)よく見かける、この記号について、皆さまに情報をシェアさせて頂きます。

Standard drinksってなんだろう?

この記号、おそらく飲みすぎを防ぐための数値を表しているということは、なんの知識も無くても予想できますね。

実はこれ、オーストラリア政府の保健介護省(Department of Health and Age Care)によるガイドラインなのです。以下、オーストラリア保険介護省の公式サイトによります。

ガイドラインの概要

  • アルコール摂取の健康リスク: オーストラリアの保健介護省が、アルコール摂取による健康リスクを減らすためのガイドラインを発表しました。
  • 成人の飲酒量: 健康な成人は一週間に10 standard drinksを超えず、1日に4 standard drinksを超えないことが推奨されています。
  • 特定のグループへの助言: 18歳未満の子供や妊娠中または授乳中の女性はアルコールを摂取しないことが最善とされています。

20歳で飲酒が許される日本と違い、オーストラリアは18歳以上からビールが飲めるようになるんですね。

standard drinksの確認方法

  • standard drinksとは:飲酒量を測る方法です。異なるサイズや強さの飲み物がありますが、1standard drinksは純アルコール10gとなります。
  • standard drinksの数:ビール、ワイン、スピリッツなど、異なるアルコール飲料の標準ドリンクの数が記載されています。一例として、標準的なアルコール度数として、4.8%のビール375ml(缶1本分)は1.4 standard drinksです。
  • standard drinksの確認方法:飲み物のラベルに記載された数値を見る、オンライン計算機を使用する、バーまたはレストランのスタッフに尋ねるなど、standard drinksを確認する方法が提案されています。

このように、オーストラリアは国として国民のアルコール摂取について政策を取って取り組んでいるのです。

ハンドキャリーのオーストラリアのビール4種のご紹介!

では、飲み比べをしたビールについてご紹介しましょう。

 Natural Bronde Wheat Beer Great Redge Brewery

100%オーストラリア産の原料で造られた、ベルジャンスタイルのウィートビールです。コリアンダーシードやオレンジピールもしっかりと使われた小麦を使用したビールですが、イーストもオーストラリア産ということで、ベルジャンスタイルだけど、ベルジャンとは違う風味に。香りが違うし、モルトの甘みが強く、オレンジピールの風味が弱い。ベルジャンの記憶を頼りにして味わおうとすると、「俺たちはオージーだぜ!」という100%Australian ownedのプライドが、そこから引きはがしに掛かってきます。

ですが、とても飲みやすくておいしいビールです。オーストラリアのスタイルを確立した、オージーなベルジャンヴィットでした。

 

PACIFIC ALE Stone and Wood Breweing

淡い黄色に無濾過の濁りのある、パシフィックエールです。ライトな口当たりでさっぱりと飲めますが、飲みごたえのボディもちゃんと感じられる、とても品質の高い素晴らしいビールです。

言い方は悪いのですが、喉を鳴らしてがぶ飲みしたくなるような、気軽さと飲みやすさが魅力的です。

Stone & Wood Brewing Co (stoneandwood.com.au)

WILD YAK PACIFIC ALE Matilda Bay Brewing

先述のstone wood breweryと同じパシフィックエールです。でも、濾過されているようで、透明な金色の液色の美しいビールです。

そして、こちらもさっぱりとして飲みやすい。爽やかなホップの香りが心地よく、遠距離を(おそらく常温管理で)運ばれてきたはずなのにダメージが無く、こちらも本当に品質の高さを感じさせます。ジョッキであおりたいと思わせるほどのドリンカビリティです。

STOUT Hargreaves Hill Brewing

初めて飲むオーストラリアのスタウト!ワクワクしながら頂きましたが。

苦みがしっかりあるのに、明るい雰囲気のスタウトです。軽やか、という表現では軽率かもしれませんが、お腹が膨れやすくなりそうな重いスタウトと違い、口当たりもよくすっきりしています。とても飲みやすく、続けて飲みたくなるような味わいでした。

動画でもご紹介しています

とても素晴らしいオーストラリアのビール達を、動画でもご紹介しています。私たちJBJAChannelでは、皆さまに素敵なビールの情報をお伝えしたく、皆さまからのチャンネル登録をお待ちしています。そして、「いいね!」の高評価もぜひお願い致します。

いつもありがとうございます。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

MJ

ビアジャーナリスト/Youtube JBJA Channelプロデューサー

ビールと昆虫とリコーダーと天然石が大好きです。JBJAではイベントサポートやBJAチューターも楽しんで取り組んでおります。人に寄り添う記事作成を心がけ、JBJA公式動画サイトJBJAchannelではMCを担当しております。
JBJA公式動画サイト:YouTube JBJAチャンネル

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