ブリューマスターが語る、スーパードライの鮮度の追求
アサヒビールは2024年5月31日、銀座のSUPER DRY Immersive experienceにおいて「工場できたてのうまさセミナー」を開催。24名の参加者は、茨城工場副工場長兼醸造部長(ブリューマスター)の山下博司さんから、できたてでうまいビールを届けるための取り組みを聞き、前日に造られたばかりのスーパードライを堪能しました。
鮮度の秘密に迫る「工場できたてのうまさセミナー」を開催
4月25日にオープン以来、連日行列ができるほど人気の銀座の
SUPER DRY Immersive experience。
(日本初の没入型ビールコンセプトショップ、銀座にオープン!)
大人気のバンドONE OK ROCKとのタイアップ(5月31日で終了)や、 “TAP ELITE(タップエリート)”と呼ばれるアサヒビールの樽生ビールサービング・エキスパートが監修する、最高品質のスーパードライが味わえることもあって、オープンから約1カ月で、目標来場者数(3万人)の3割以上となる1万人を突破しました。
5月31日に開催された「工場できたてのうまさセミナー」(参加費2000円)は、茨城工場副工場長兼醸造部部長の山下博司さんのお話に加え、スーパードライ ゴーライド(アトラクション)、できたてのスーパードライ2杯、フード2種という内容。抽選で選ばれた参加者は、幸せを噛みしめていました。
山下博司さんは、ビールの本場ドイツへ留学し、ミュンヘン工科大学醸造飲料学修士課程を修了という経歴の持ち主です(日本ではアサヒビール社員の2名のみ)。
アサヒビールの研究所の開発セクションのリーダーとして「アサヒ ザ・ マスター」 「アサヒオフ」 「アサヒドライゼロ」や、既存ブランドのリニューアル、「アサヒ 贅沢搾り」「未来のレモンサワー」などチューハイ開発にも関与し、現在は茨城工場の醸造部長(ブリューマスター)で、スーパードライをはじめとしたビール類の品質の責任者です。
山下さんは、実際にドイツへ行ってみて、アサヒビールは麦芽やホップを現地で本当に良い状態のものを買い付けていたこと、それまでは当たり前だと思っていたアサヒビールにある設備が、スーパードライのためだけに造られた設備だということがよくわかったそうです。
スーパードライの辛口とはどんな味なのか
スーパードライの最大の特徴はキレであり、飲んだ後はスッと引くような感覚で、味感が残りません。それから、シャープな喉ごしです。飲んだ後にオフフレーバーを感じません。料理の味を壊さないよう、香りでごまかさない繊細な香味になっています。
また、リニューアルしたスーパードライは、ホップの添加タイミングや煮沸の技術などにより、飲んだ瞬間の飲みごたえと、スッと引く瞬時に感じるキレの良さで、辛口カーブ(味の高まりの部分)を高めています。
鮮度の追求
ビール工場で飲むできたてのビールが一番おいしい、と思う人は多いのではないでしょうか。
スーパードライももちろん同じです。しかしできたて、特にろ過したてのビールは、山下さんや、舌や鼻など人間の感覚器官の働きを使って最終的に品質をチェックする官能検査パネリストしか飲めません。
アサヒビールは、その一番おいしいと感じる味わいにより近いビールを届けるために、徹底的に鮮度向上にこだわってきました。ビールに、「鮮度」という新しい概念を取り入れて、1993年、フレッシュマネジメント活動という取り組みを始め、醸造からお客様に届けるところまで徹底的に鮮度にこだわっています。
鮮度を保とうとしても、時間が経つと、どうしても酸化して味が落ち、不快な臭いが発生してしまいます。
この臭いが出ないように、各セクションでこの活動を徹底しています。原材料の麦芽の中に含まれる脂肪酸が酸化するとノネナール(加齢臭のような臭い)という物質が発生してしまうので、脂肪酸を酸化させる酵素が出ないような麦芽の選択や、香味劣化の原因となる酵素の低減に努めています。
また、酸素が酸化に影響するので、仕込みの時には炭酸ガス・窒素ガスなどを使って仕込み、できるだけ酸素と接触しないようにするなど、全工程において酸素との接触を最小限にする取り組みを行っています。さらに工場内の物流システムも徹底的に効率化して最短で出荷できるようにしています。
この日のイベントでは前日に造られたビールが提供されました!
マイナス2.2℃で管理されたエクストラコールドをいただきましたが、柔らかな泡とホップの香り、そして冷たさが心地よく、雑味がなく喉越しも軽くすっと体に入っていきます。
参加者の中には、スーパードライの、というよりも、この日までSUPER DRY Immersive experienceでタイアップしていた「ONE OK ROCK」のファンの方々も少なからずいましたが、山下さんの現場でのお話に、ご自身の仕事と比べながら聞く人や、しきりと頷きながら聞く人など、前日できたてのビールを味わいながら、スーパードライのファンは確実に増えていました。
セミナーの後、参加者のテーブルを周りながら、一緒にスーパードライを楽しむ山下さんに親近感を覚えた人たちも多かったようです。
SUPER DRY Immersive experienceでは、これから6月28日~6月30日、7月26日~7月28日、
8月30日~9月1日に、工場出荷3日以内のできたてのビールを味わうことができます(予定)。
「工場できたてのうまさ実感パック」もどうぞ!
「工場できたてのうまさ実感パック」は、 製造後3日以内に工場から出荷したビールです。毎月最後の週末に発売されています。
工場できたてのうまさ実感パック|アサヒスーパードライ|アサヒビール
また、「生ジョッキ缶」でも、「アサヒスーパードライ 工場できたてのうまさ実感パック 生ジョッキ缶」が、6月14日、7月12日、8月9日からそれぞれ数量限定で発売されます。
生ジョッキ缶ファンの方は、こちらをお忘れなく!
できたてのうまさは飲んだ人しかわからない!
未経験の方はぜひ味わってみてください!
SUPER DRY Immersive experience
「Spotify」の人気プレイリスト「J-Rock ON!!」とタイアップ!
2024年7月2日(火)まで、「Spotify」の人気プレイリスト「J-Rock ON!!」とタイアップ。B1Fは、期間中に公開収録イベントを行う「go!go!vanillas」、「緑黄色社会」の2組のデザインに変わっています。ジャケット写真が撮れるフォトコンテンツや、アーティストにちなんだオリジナル泡アートもあります。
また、Spotify主催の公開収録も予定されています。
2024年6月18日(火)17:00-17:30 ゲスト:緑黄色社会(受付終了)
SUPER DRY Immersive experience
住所:東京都中央区銀座3丁目5-6 マツザワ第6ビル
営業日時:2024年9月30日(月)までの 11:30~22:00(ラストオーダーは21:30)
※営業日時は変更になる場合があります。
※不定休(公式サイトよりご確認ください)
入場料:700円(税込) ゴーライド体験 + ビール1杯 + ペペロンチーノポップコーン
収容人数:50名程度(1階20名程度、B1階30名程度)※飲食スペースとして
SUPER DRY Immersive experience公式サイト
SUPER DRY Immersive experience | アサヒスーパードライ | アサヒビール
アサヒスーパードライブランドサイト
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。