【季節のお菓子とビールで愉しむ】8月 ブルーベリーヨーグルトタルト
ビール好きの皆さま、8月末になり、ようやく秋の気配を感じるようになってきましたね。少しずつケーキが食べたい気持ちも沸き起こってきます。
とはいえまだ暑いので、オーブンを使わずに砕いたクラッカーを土台にしたタルトを作りました。6〜8月が旬のブルーベリーと、相性の良いヨーグルトでさっぱりと食べられると思います。
手順は難しくないのですが、ヨーグルトの水切りや冷蔵庫で固めるなどの時間が結構かかるのでそれだけご注意ください。
ビールとのペアリングもお楽しみに。
8月のお菓子:ブルーベリーヨーグルトタルト
タルトとは
タルト(Tarte)はフランス語です。ラテン語でトゥールト(Tourte)と呼ばれていた丸い皿状のお菓子が語源という説があるとおり、お皿のような平たいタルト型で焼いたビスケット生地の上にクリームやフルーツを乗せることが多いお菓子です。
実は同じ語源の言葉がいくつかあるのですが、現在の意味は各国でかなり違っています。
ドイツ語のトルテ(Torte)はスポンジ状の生地にクリームをはさんだり、表面に塗ったりするものを指します。代表的なものとしてザッハトルテが挙げられます。
スペイン語ではトルタ(Torta)が厚焼き料理全般を指し、ケーキを含みます。また、スペイン風ポテトオムレツ(トルティージャ・デ・パタータ)やメキシコ・アメリカ料理のトルティーヤの語源となっているのだそうです。
英語圏のタルト(Tart)は皿形や丸い平型であれば生地の種類は決まりがないようです。
今回のクラッカーを砕いてケーキ型に敷き込んで台にしたものは英語のTartということになりますね。
材料 18cmケーキ型1個分
(ヨーグルトクリーム)プレーンヨーグルト400g、生クリーム100ml、粉ゼラチン5g、砂糖30g
(タルト台)クラッカー420g、無塩バター42g(クラッカー重量の10%)
(デコレーション)ブルーベリー300g
作り方
- 今回のお菓子は完成までまる1日かかりますのでご注意ください。
プレーンヨーグルトをキッチンペーパーを敷いたざるにあげ、ひと晩(約8時間)水切りしておく。 - クラッカーを麺棒で砕く。
- バターを電子レンジで溶かし、2の砕いたクラッカーと混ぜる。
- ケーキ型にオーブンシートを敷き、3のクラッカーを敷き詰める。麺棒の横の丸い部分やスプーンの背などでぎゅっとかたく押し込めること。
冷蔵庫に入れ、3時間以上冷やし固める。 - ヨーグルトから出た水分(ホエイ)を50ml耐熱容器に取り分け、ゼラチンを振り入れ電子レンジで30秒ほど加熱して溶かす。
残ったホエイはぜひカレーなどに使ってください。栄養たっぷりなので捨ててしまってはもったいないですよ! - ボウルに生クリームを入れ柔らかく角が立つまで泡立てる。
- 砂糖、水切りヨーグルト、ゼラチン液2/3を入れその都度泡立てる。
- 4で冷やし固めたクラッカー生地の上に、7のヨーグルトクリームを流す。作業台の上からトントンと落として空気を抜くとよい。
冷蔵庫で2時間以上冷やし固める。 - 8にブルーベリーを並べ、残しておいたゼラチン液1/3を上から流す。
- できあがり。
ペアリング
赤濁
ブルーベリーから濃い色のエールがよいかなと、レッドエールである日本ビールの赤濁をセレクトしてみました。
麦芽をローストした香ばしい香りが印象的なビールです。意外にもタルト台にしている胚芽クラッカーとの相性が抜群でした。
酸味もありますが甘味もしっかりと感じられ、お菓子と合わせやすいビールでした。
ABV:5.5%
シメイ ホワイト
白いヨーグルトクリームからの連想で、シメイホワイトを合わせてみました。
酸味を持っているためヨーグルトとマッチしています。苦味とは反発するかもと予想していましたが、乳製品のコクをスッキリさせてくれる組み合わせでした。
タルトが砂糖控えめのレシピなのに対して、ビールの香りがバニラやカラメルの甘さを持っていたのもよかったです。
ABV:8%
台風等気候が不安定な時期ではありますが、好きなものを楽しむ時間がもてるとよいですね。
いかがでしたでしょうか?それではよきビールライフをお過ごしください!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。