「クラフトビール ジャパンホップフェスト2024」 10/19(土)~20(日)SPRING VALLEY BREWERY東京で開催
2024年10月19日(土)・20日(日)の2日間、東京・代官山にあるSPRING VALLEY BREWERY(以下、SVB)東京で開催される「クラフトビール ジャパンホップフェスト2024」メインイベント。これに先立ち、2024年10月15日にメディア発表会が行われ、イベントの概要や思いが語られた。
他社と連携・協力をする事で、2030年までにクラフトビール市場のビール類内市場構成比を5%以上にしたい
発表会では、イベントの説明に先立ちキリンビール内に10月から発足されたクラフト事業部の説明があったので触れておく。
これまでキリンビールのクラフトビール事業は、ヤッホーブルーイングとの資本提携やSVBの立ち上げ、缶商品の販売開始などの取り組みを行い、規模は小さいながらも順調に成長しているとのこと。
今回の発足では、ヤッホーブルーイングからもメンバーに入ってもらい、官能評価会や協力ブルワリーの販路拡大模索、イベント出展などクラフトビール発展に力を注いでいくといい、自社だけではなく他社と連携・協力して、ビール類の酒税が統一される2026年10月の酒税法改正をブレイクスルーポイントにすることを目標に、金額ベースで2030年までにクラフトビール市場のビール類内市場構成比を5%以上にしたいという。
これまでも他のブルワリーと連携しながらクラフトビールに取り組んできたキリンビール。さらに連携を強め、クラフトビールに関心の薄い層に向けて訴求していく。
今年は17ブルワリー20種類の日本産ホップビールを提供
昨年、「フレッシュホップフェスト」から日本産ホップを使用したビールのイベントにパワーアップした本イベント。今年は17ブルワリー20種類の日本産ホップビールが提供される。イベントでは、今年収穫された生ホップを使用して醸造したビールだけでなく、年間を通して日本産ホップにこだわって醸造しているビールも味わうことができるのが特徴だ。
さらに、ホップ生産者・ブルワーが会場にいるので交流ができるのも大きなポイント(確実に交流したい方は2階予約席のチケットを購入する事をお勧めする)。イベント当日は、参加ブルワリーの楽しく熱いトークショーも繰り広げられる。
ぜひ、会場で日本産ホップ使用のビールのおいしさや魅力を感じながらホップ生産者・ブルワーと一緒に盛り上がってほしい。
11月24日まで「SVB ジャパンホップフェア」を開催
「クラフトビール ジャパンホップフェスト2024」に合わせて、SVB直営店では10月1日(火)~11月24日(日)の期間、日本産ホップビールの魅力を体験できる「SVB ジャパンホップフェア」を開催。日本産ホップを一部使用した「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」や他ブルワリーのビールをセットした飲み比べや、ビールと相性抜群の特別フードメニューを限定発売する。
特に、今年初めてフードメニューで採用した「ホップ豚」は、ゲストタップとして参加している岩手県遠野市の遠野麦酒ZUMONAが造る、日本産ホップを使用したビールの醸造工程で出る仕込み粕を食べて育った豚肉を使用。ビールだけではなく、多方面からも日本産ホップの魅力に触れることができる内容となっている。
また、直営店限定品として、2024年10月18日(金)から、SVB東京で日本産ホップ「IBUKI」を使って醸造した「フレッシュホップ ~最優秀圃場IBUKI~」、日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」を使って醸造した「SVB LAGER ~フレッシュホップMURAKAMI SEVEN~」の2種の提供がはじまり、SVB京都では、京都府与謝野町産「IBUKI」を使って醸造した「フレッシュホップ ~与謝野の息吹~」の提供がはじまる。
日本国内のホップ産業はホップ農家の高齢化をはじめ、様々な課題から収穫量が減少傾向にある。クラフトビールへの注目が高くなる中、ホップへの関心も高くなっている。ホップの魅力を知ってもらうと同時に、現状も理解してもらうことは、日本国内のホップ産業の未来につながることになると思う。原料について触れられる機会は少ないので、「もっとクラフトビールを知りたい」という方は、イベントに足を運んでみてはいかがだろうか。
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