[コラム]2024.11.20

2024年11月、紅葉とビールで楽しむ京都の旅【JBJA Channel】

ビールに愛された皆さまへ。

秋の京都は、紅葉とともに訪れる観光客で賑わいます。2024年11月中旬、私は紅葉狩りを兼ねて京都の名所を巡り、ビールを楽しむ旅に出かけました。思い出と辿る動画になっています。今回、紅葉の見頃には少し早い時期でしたが、それでも京都の風情と美しい秋の景色を堪能できました。

## 1. 紅葉の名所巡り—三室戸寺から東福寺へ

この日のネット情報では「見ごろ」という情報でしたが・・・

旅行の初日、まず訪れたのは、京阪三室戸駅から徒歩15分ほどの距離にある「三室戸寺」。この寺は、春のツツジや初夏のアジサイの名所として知られ、秋も紅葉が美しい場所です。この日も紅葉の色づきはまだ始まったばかりでしたが、鮮やかな緑の中に紅葉がちらほらと顔を出しておりました。

赤い紅葉とそうでない青紅葉、黄色く色づく木々で、美しい景色が楽しめました。

その後、東福寺へ移動。ここも紅葉の名所で、見頃を迎えると真っ赤な紅葉が境内を埋め尽くす絶景スポットですが、こちらもまだ色づき始めでした。しかし、心の中で「もしも真っ赤だったら…」と想像しながら、色づき始めた紅葉を楽しむのもまた一興です。

紅葉の季節には外せない、超・超有名な、名所中の名所。

赤くなければ紅葉にあらず!ぐらいな雰囲気。赤く色づいた紅葉以外は観光客はスルーです。

 

### ビール休憩: 祇園の京懐石で伝統的なビール、「夢詠ミ」でクラフトビールを楽しむ

夜、祇園にある京懐石の楽しめる町屋づくりのお店へ。祇園の石畳だけでテンションが上がります。

祇園の伝統的で美しい街並みは、何度来てもため息の漏れる、憧れの場所。

こちらで楽しんだのはキリンクラシックラガー。昭和の時代、ガリバーと呼ばれた頃のキリンラガーの味わいの復刻版です。伝統的な京懐石料理との組み合わせで、贅沢な時間を過ごしました。

祇園の町屋の雰囲気にふさわしいのはそれ相応のビールです

土瓶蒸し!秋の味覚・松茸が入っていました。

食事の後は、ビアバー「夢詠ミ」へ立ち寄ります。こちらはビアファンなら京都で絶対立ち寄っておきたいお店です。

祇園の南座のすぐ隣のビルです。すばらしい立地!

クラフトビールも樽で扱っているので、今回、Passific Brewingのすだちとコショウを使ったサワーエールをチョイスしました。サワーエールにスパイシーさが加わり、旅の疲れを癒してくれます。同行者は、シメイブルーの2014年ヴィンテージを楽しみましたが、こちらもすばらしい美味しさで、秋の京都の夜にぴったりでした。

2014年。10年前のヴィンテージものがサラリと出てくるのがすごい。

サワーとスパイスで、なかなか刺激的なビールでした。一日中観光で歩き回った体に染み入ります。

## 2. 高山寺と嵐山—自然と文化の融合

2日目は少し足を伸ばして、京都の郊外へ。市街地である四条烏丸からバスに乗り、1時間ほどかかる「高山寺」へ向かいました。山の奥に位置するこのお寺は、紅葉の名所としても有名ですが、まだ色づき始めで、少し早かったですね。観光客もそれほど多くなかったので、静寂の中で紅葉を楽しみながら、鳥獣戯画の展示を見学するのも良い時間でした。

こっそり情報としてお伝えしたいのですが、四条烏丸からの市バスは、京都駅からのJRバスに乗るより穴場です。

入場チケットにも鳥獣戯画。かわいい。

鎌倉初期に建立された石水院には、鳥獣戯画のレプリカの展示があり、お土産品で手ぬぐいやアクスタ、クリアファイル、キーホルダーなども販売されていました。

その後、市街地へ戻り、哲学の道近くの「永観堂禅林寺」を訪れました。ここもまた紅葉が美しい名所で、色づき始めの紅葉が青葉と混じり合う景色が印象的でした。

赤くなった木を求めて歩き回りました。

少し歩いて、南禅寺もちょっと見学。南禅寺から蹴上駅の間にある、「ねじりまんぽ」という変わったレンガトンネルがあり、土木構造物が好きな私には、ここも見逃せないスポットです。

ねじりまんぽ。まんぽ、というのはトンネルを意味する古い言葉。近くには琵琶湖疎水もあり、土木好きにはたまらぬ空間です。

### ビール休憩: 京都のおばんざいとビール

夜、石塀小路の一角にあるおばんざい料理の店で、京都ならではの料理をいただきました。おばんざいのコース料理とともにするビールは「アサヒ熟撰」です。

ちょっと高級なお店で取り扱っていることが多いこのビールは、くせがなくきれいな味わいで、料理との相性も抜群。ビールが一緒に楽しめる京都の食文化に感謝しながら、優雅な時間を過ごしました。

京のおばんざいをいただきました。

## 3. ライトアップで夜の京都の紅葉を味わい尽くす

夕食後は、高台寺のライトアップの見学で腹ごなしのお散歩です。

広いお寺であれだけのライトアップをさせるのは、なかなか大変なことです。

何より素敵だったのは、プロジェクションマッピングです。こちらは動画でご紹介しているので、ぜひご覧ください。とてもセンスが良く、3分弱のプログラムですが、2巡ぐらい楽しんでしまいました。

入口から始まるライトアップ。ムードに気分も上がります。

池に移る紅葉の姿も素敵です。

## 4. 嵐山と二尊院—最後の紅葉を堪能

最終日は嵐山へ。渡月橋周辺の観光スポットも見逃せませんが、特に「嵐山祐斎亭」は圧巻でした。川端康成が執筆した部屋や、丸い窓からの景色が美しく、「映え」を意識した撮影スポットが多くありました。紅葉は色づき始めでしたが、水面に映る紅葉のリフレクションは見事で、心が安らぎました。

桂川の青い水面にうつる木々。赤ければもっと華やかだったかも。

祐斎亭の丸い窓。パンフレットのような赤い紅葉だったら。でも、素晴らしく美しい空間でした。

水鏡。水滴を落とすと、水紋が広がります。

 

その後、訪れたのは「二尊院」。小倉百人一首で知られるこの寺で、鐘楼の「しあわせの鐘」を鳴らし、旅の締めくくりとして心をリセットしました。(動画でもご覧ください)

### ビール休憩: サントリー「八条ビール」、ホームで買った「京都謹製ザ・プレミアム・モルツ」

旅の最後、京都駅で新幹線の出発時刻まで時間があったのですが、偶然にもサントリーの「八条ビール」を見つけました。

京都駅1Fの八条口側にあります。京都人ではない外部の人間なら寄るべし!

こちらでしか飲めない?貴重な時間です。

このビールは京都限定で、京都では、この京ダイニング八条でしか飲めない特別なビール。味わい深いアルトが、旅の締めくくりにぴったりでした。大ジョッキで一杯飲み干し、名残惜しさを感じながら京都を後にしました。

素敵なアルトでした。

## 5. まとめ—紅葉とビールの秋旅

京都の紅葉は、訪れた時期が少し早かったため、完璧な「見頃」にはまだ少し時間がありましたが、それでも十分に秋の京都を楽しむことができました。歴史的な名所や美しい庭園を歩きながら、京都の風情を感じ、地元のクラフトビールや京都限定のビールを味わうことで、より一層旅が楽しいものになりました。

居酒屋新幹線でのシメのビールはサントリーザ・プレミアム・モルツ。限定の京都謹製の1本です。

ビールと紅葉を組み合わせて楽しむ旅は、少し大人の楽しみ方と言えるかもしれません。次回、また違う時期に訪れることがあれば、今度はもっと色づきが進んだ紅葉を楽しみに、ビール片手にまた歩き回りたいと思います。

紅葉狩りとビール、どちらも京都の魅力を存分に味わえる最高のコンビネーションでした。

動画でも楽しくご紹介しています。京都の紅葉、これからもっと見ごろを迎えることでしょう。その片鱗をぜひ、楽しんでくださいね。

京都秋の京都紅葉狩り

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

MJ

ビアジャーナリスト/Youtube JBJA Channelプロデューサー

ビールと昆虫とリコーダーと天然石が大好きです。JBJAではイベントサポートやBJAチューターも楽しんで取り組んでおります。人に寄り添う記事作成を心がけ、JBJA公式動画サイトJBJAchannelではMCを担当しております。
JBJA公式動画サイト:YouTube JBJAチャンネル

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